柊子のこと。 お葬式のこと。第8話・完 | ヨウコのブログ

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日々のあれやこれ、2024 3/4に10歳で旅立った愛娘の柊子(柴犬メス)との思い出、旦那や家族のことを備忘録&ボケ防止かわりに記録

映画に時事ネタなどの持論や私見を無責任に綴り中。幸か不幸かお目にされた方はご来訪に感謝申し上げ候m(_ _)m


犬のお葬式に纏わる話。ムリみな方は回避願います


 





予約は18:00。早めに帰ってきた旦那がお別れする時間はなんとか確保できたスター



最初に希望していたお寺さんが良かったけども、柊子を連れて行く必要があったので。定刻まで、自分の家でゆっくり、わずかな時間でも皆で待機できるのはこれはこれで良かった。



予約が取れたあとは、頼まれていた献花を買いに出かけた(備えられるのは花のみ)


スーパーの入り口の売り場のお花だけど。お彼岸が近いから、ちょうど品揃えもよくて、春爛漫のカラフルなお花コーナーに目移り。今年はお花見は無理だったなあ~と諦めていた桜があったのが嬉しかった🌸



寝ている柊子の横へ活けて、最後の三人でのお花見ができた。桜の下ではいつもちょこちょこ動きまわるんで、まともに撮れた写真は少なめだった。今日ばかりはノンビリ、桜🌸と柊子を難なく納めることができた。





寂しいのは寂しいし辛い。突如に襲ってくる喪失感はかなりキツいんだけども。なんとなくまだ気配を感じられるから、想像していたほどではない。


買い物行った時に。駐車場にいた車内でお留守番していたワンコに、突然めっさ吠えられた。歯を向いてワンワンワン‼️


たぶんあのワンコちゃんには、まだまだ私にまとわりついてる柊子の姿犬が見えていたんだと思う。良いなあ…私らもスケルトン柊子を拝みたい~えーん





火葬の業者さんは時間かっきりに来ていただいた。喪服をきちっと着た、我々より若いほうかなぁのマスクした男性1名。停車位置を誘導してからご挨拶。



この度は御愁傷様でございます…といただいてから、電話で聞いていた同じ会社の名刺と何かのパンフレットをいただく。あとは請求書の署名へサイン。金額も電話口で聞いた額と同じ。これ以上の請求はございませんので、と改めて念を押される。



それから車のセッティングが始まる。何かしら軽く準備された後に再び呼ばれる。腰高なテーブルにトレイ(オーブンの天板みたいな?)、耐火性ぽいシート、紙シートが敷かれてて。そこへ柊子を我々が運んで乗せた。敷物は回収。あとはお花を身体へ献花してお別れ。最後の撫で撫で。旦那は手紙を書いてて添えたので私も。


業者さんなのでお経上げはなかったけど、手際もよくて粛々と。キッチンカーのピザ釜みたいな(言い方)に柊子が収まり、分厚い防火扉はまもなく閉められた。




この車がまた凄かった。なんと軽自動車ワゴン。釜の温度は1000度近くなるので、煙突を装着できる天窓や、内側には耐火壁で防火仕様のチューンアップされてたが。てっきりハイエースか同等なクラスの車が来るとばかり思ってました~と言ったら、


街中とかですと停車スペースが限られてくるので、軽自動車のほうが重宝されてまして、とのこと。たしかに街中のお宅だったら大変だろう。ハイエースクラスはあるみたいだけど、柊子サイズはこれだったぽい。




あとはカバチタレの話なんか交えて(馬鹿な親)、ネガティブなレビュー見てちょっぴり心配してたんですぅとお話したら、そうなんですよねオペレーターとうちの会社名が合致してないので、玄関先でお断りされたことありますぅ💦と。オペレーターさんはあくまでも紹介業者さん。そのシステムをちゃんと最初にしっかりご説明されたほうがいいと思いますぅ110番さん煽り



こちらの業者さんはとても丁寧で、所作も完璧だった。


他の業者さんレビューでダメ出しあった言葉使い、例えば、待ち時間に電話しててゲラゲラ笑って話した~とか。骨上げの際にココのこんな風に変色しているのは罹患してた病気の悪い部分で~とか言われてしまいイヤな思いをした、とかの類いは一切なかった。


犬とはいえ、我々遺族の心情を汲み、神妙な面持ちで、黙々と作業していて下さってて、有り難いこと。感謝感謝。



途中、火力の加減で煙突を装着させていただくかもしれない、とのことだったが、それはしなくて済んだ。煙も無しで凄い性能である。


近所にちょい口煩い神経質なお爺さんが居て、最中になんか言って来たらイヤだなーと心配してたんだが、爺さんも気づかなかった様子(いつもチラチラ様子見に出てくる)車にステッカーなども無いから、出入りさえ見られなければ、わからなかったかな?




骨上げまでは1時間もかからなかった。骨上げの準備ができてから玄関チャイム鳴る。


ホカホカの、小さくなった柊子とご対面。業者さんがまずは小トレイへ、柊子の可愛いホネホネ型した指の骨や犬歯や喉仏を拾い、丁寧に並べながら厳かに説明してくれた。


そのあと骨壷へ我々も拾い上げて。お腹のあたりには鮮やかなブルーの箇所が有り、これ何でしょう? と尋ねると。長らく服用していたお薬の色かもしれないですね、と。あ、でも、全然悪いものとかじゃないです、とてもお綺麗です、と不思議なお慰めの言葉をいただく。



とにかくこちらの業者さん、慎重に言葉1つに足るまで丁寧で同じく客商売している者として感心しきり。最後の最後までキッチリ。せかせかしてない、かといってノロノロしてなく絶妙なスピード、滑らか~な手さばき。まるで枯山水造るお坊さんみたいに儀式っぽい手つきで、拾えない粉々部分はミニ箒で掬って下さり、骨壷へ納めてくれた。


最後のほうで気になる部分が残っていたらしく、小さく、あ、すみませんもう少し…と小声で謝られてから、トレイ四隅にあったらしい柊子の残りの欠片を大切そうに拾い上げてくれてた。熊さんみたいな大きな方だったので、一連の作業がより繊細に見えて印象的だった。



骨壷はコミコミの例の白い布袋をいただき、我々が自ら納めて蓋をした。口紐を閉じてくれたのは業者さん。いっしょに白木の仮位牌の入った箱とをもらう。


お会計は三万お渡ししてお釣はそのまま納めてもらうことに。所要時間2時間もかからなかった。ドリップ(言い方)が出てきてたので、今日中にお葬式が済んでホッとしたのが正直なところ。



49日までは魂は居るらしいから、寂寥感もそれほどまだまだ。気配もなんとなく感じるし。陰膳を餌置き場に御供えして、毎日お線香あげお水を取りかえてる。メソメソしてるの見られたら心配するだろうから。おバカな、くっだらない会話してゲラゲラ笑ういつもの生活を送ろうと試みる。




啓翁桜(けいおうさくら)というらしい。旦那がGoogle先生で検索し判明



山形の桜みたい。

初七日過ぎてもまだまだもってる🌸可憐な淡いピンク色の小花に癒される






合掌