ブローカー」カン・ドンウォンインタビュー
「カンヌ男優賞受賞不発?演技賞賛で十分」
日刊スポーツ
入力 2022.06.08 08:00 修正 2022.06.08 02:47
イ・セビン記者
写真=YGエンターテイメント提供

俳優カン・ドンウォンが2年ぶりに新しいキャラクターを演じて観客たちの前に立つ。
今回はベビーボックス施設で働くドンスだ。
カン・ドンウォンは7日午前オンラインで行われた映画'ブローカー'画像ラウンドインタビューで自身が演じたドンスキャラクターと仲間俳優たちとの呼吸、カンヌ国際映画祭コンペティション部門進出などについての話を打ち明けた。
-久しぶりに映画を通じて国内観客たちと会う感想は。
「劇場が活気を取り戻しつつあるようで嬉しく思います。かなり心配していたので気持ちが明るくなりました。観客に直接お会いすることになるので感慨がひとしおです。'半島'以来映画公開が2年ぶりだから大いに期待しています。
-'ブローカー'に出演を決心することになった理由があるか。
「是枝ヒロカズ監督の作品にぜひ一度出演してみたかったんです。監督に初めて会った時はまだ具体的な脚本がなかったんですが、その後脚本が出て、それを見てすぐに出演を決めました。ずっと是枝監督の作品に出演して一緒に仕事をしてみたかった。楽しい仕事になりそうでしたからね」
是枝監督との初作業感想が気になる。韓国演出陣と違う部分があったか。
「大きく違いがあるとは思いません。監督演出自体には違いがありましたが韓国人だから日本人だからという違いはかったですね。ただしモニターの代わりに俳優たちの演技を見るという点が印象深かった。それが珍しくて、撮影現場であまりにも近寄って見つめられるので不思議でぎこちなくなった記憶があります。
-ドンス役のために孤児院出身の人々をインタビューし、その点を真正に伝えたいと言った。どんな感情を感じましたか。
「痛みを感じました。私たちが包み込むべき点があるのではないかという考えも生まれました。その人々のために表現したかったのは、まず母親を慕う心です。年をとられてもその人々にとっては母という存在がとても大きいのだと感じました。その感情を観客に伝えたい。観客にその心を知ってもらいたい。私が訪れた孤児院院長も映画を見に来られました。たくさん泣きながら見たと、ありがとうという伝言を受けました。作品が少しでも慰めになればいいと思いました」
-ドンスを演技して主眼点を置いた部分があるなら。
「ドンスは孤児院で育って欠乏もあるが、健康に育った大人として表現したかった。落ち込んだ人として描きたくなかったんです。私が出会った孤児院出身の友人はシェフになりたかったのですが、現実になって明るかった。もちろん、幼い時は喧嘩や反抗もたくさんしたと言ってました。ドンスにもぴったり言えるのではないかと思った。だから私は前向きに自分の仕事をする友人として表現したかったんです。

-ソン・ガンホと久しぶりに再び息を合わせました。製作報告会の時前よりも呼吸がよく合ったというが、その理由は何か。
「義兄弟」以来久しぶりに会いました。あの時よりは私が現場で上手くやれて呼吸がより合うようになったようです。ソン・ガンホ先輩とはタイミングというかリズム感が似ている点があって非常によく合う気がします。
-イ・ジウンとは歌手ではなく俳優として会いましたが。一緒に演じた感想はどうですか?
「上手い役者で何も言う事がありません。私は自分の(演技)に集中してれば良かったです。一緒にやれてとても楽でした。あまりにも良かったのでまた良い作品で出会えたらいいなと思います。ご存知のように、歌も上手で演技も上手な素敵な友達です」

-映画を撮って子供を捨てた親、そしてそうする社会についてどんな考えを持つようになったか。
「そうする社会よりも捨てられた子供たちをどう扱うべきかについて多く考えました。社会がかれらをもっと考えなければならないと考えた。包み込むべき点があるのではないかと思います。
-'ブローカー'はママと息子という存在について考える映画のようだ。あなたにとって母はどんな存在であり、あなたはどんな息子なのか。
「私は良い息子です。あまりにも忙しいので母とは滅多に会うことが出来ませんが、頻繁に電話してますよ。友達と夕食を食べてお酒を飲む時、母も一緒に仲間に入る事も多いです。友達も母の事が好きで、私が居なくても釜山にいる母親の家で泊まったりしてます。
-最近防弾少年団のVが「ブローカー」VIP試写会に出席するために海外から早期帰国したという話が知られて話題を集めました。
「私のために来てくれたのは知りませんでした。会って初めて知りました。とても感謝しています。共通の知人がいるんです。テヒョンは同じ巨昌出身です。私は巨昌生まれではないんですが巨昌の高校を出てます、彼のほうから私に会いたいと言って(共通の友人の)パク・ヒョシンと一緒にいるときに会いに来てくれて親しくなりました。
- さまざまな分野の人々と親しむ「包容力」の秘訣があるか。
「性格が悪くないようです。冗談です笑。多様な人々の話を聞くのが好きなんです。やはり他人を表現する職業だから、他の人の話を聞くことが重要だと思います。だから殻に閉じ込もってはいられない。また多様な分野に好奇心が多く、勉強をしてみると会話も楽しくなります。会話しているうちに簡単に親しくなるようだ。外向的な性格ではないんですが

-'ブローカー'でカーン国際映画祭コンペティション部門に進出した。他の映画祭と比較したカンヌ国際映画祭はどうでしたか。
「カンヌ国際映画祭は(映画を)作る人々へ礼儀正しいという印象が深いですね。みんなドレスアップをして映画を見なければならないというのは韓国にない文化なのに、そんなところもよかった。当然劇場に来る人々も映画をより尊重する気持ちが溢れていましたね。
-カンヌ国際映画祭で男優賞を受けられなかったのが残念ではなかったか。
「カンヌ副執行委員長が私の演技が良かったと賞賛をたくさんしてくれて、それで十分です。ソン・ガンホ先輩が最優秀男優賞を受けた時、初めて抱擁したというのが私にとっては光栄です。今回ソン・ガンホ先輩が賞を取るんじゃないかと思っていましたが、本当に受賞してよかった。監督もとても喜んでいました」
-以前から海外進出の必要性について話してましたが最近韓国コンテンツが海外で注目され、俳優たちも主要授賞式で賞を受けていますがそこはどう感じますか。
「嬉しく思います。LAを行ったり来たりすると、彼らと遭遇する事がとても嬉しかった。海外にいると、お互いを助けなければならないという心ができる。「力を合わせてもっと頑張り今の流れを長く続けていこう」という話をたくさんしました。
-アメリカで映画も撮った。海外活動計画があれば。
「エージェンシーと契約もしたし、韓国と海外を行き来しながら面白い作業をする計画です」
イ・セビンインターン記者
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#カン・ドンウォン
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「カンヌ男優賞受賞不発?演技賞賛で十分」
日刊スポーツ
入力 2022.06.08 08:00 修正 2022.06.08 02:47
イ・セビン記者
写真=YGエンターテイメント提供

俳優カン・ドンウォンが2年ぶりに新しいキャラクターを演じて観客たちの前に立つ。
今回はベビーボックス施設で働くドンスだ。
カン・ドンウォンは7日午前オンラインで行われた映画'ブローカー'画像ラウンドインタビューで自身が演じたドンスキャラクターと仲間俳優たちとの呼吸、カンヌ国際映画祭コンペティション部門進出などについての話を打ち明けた。
-久しぶりに映画を通じて国内観客たちと会う感想は。
「劇場が活気を取り戻しつつあるようで嬉しく思います。かなり心配していたので気持ちが明るくなりました。観客に直接お会いすることになるので感慨がひとしおです。'半島'以来映画公開が2年ぶりだから大いに期待しています。
-'ブローカー'に出演を決心することになった理由があるか。
「是枝ヒロカズ監督の作品にぜひ一度出演してみたかったんです。監督に初めて会った時はまだ具体的な脚本がなかったんですが、その後脚本が出て、それを見てすぐに出演を決めました。ずっと是枝監督の作品に出演して一緒に仕事をしてみたかった。楽しい仕事になりそうでしたからね」
是枝監督との初作業感想が気になる。韓国演出陣と違う部分があったか。
「大きく違いがあるとは思いません。監督演出自体には違いがありましたが韓国人だから日本人だからという違いはかったですね。ただしモニターの代わりに俳優たちの演技を見るという点が印象深かった。それが珍しくて、撮影現場であまりにも近寄って見つめられるので不思議でぎこちなくなった記憶があります。
-ドンス役のために孤児院出身の人々をインタビューし、その点を真正に伝えたいと言った。どんな感情を感じましたか。
「痛みを感じました。私たちが包み込むべき点があるのではないかという考えも生まれました。その人々のために表現したかったのは、まず母親を慕う心です。年をとられてもその人々にとっては母という存在がとても大きいのだと感じました。その感情を観客に伝えたい。観客にその心を知ってもらいたい。私が訪れた孤児院院長も映画を見に来られました。たくさん泣きながら見たと、ありがとうという伝言を受けました。作品が少しでも慰めになればいいと思いました」
-ドンスを演技して主眼点を置いた部分があるなら。
「ドンスは孤児院で育って欠乏もあるが、健康に育った大人として表現したかった。落ち込んだ人として描きたくなかったんです。私が出会った孤児院出身の友人はシェフになりたかったのですが、現実になって明るかった。もちろん、幼い時は喧嘩や反抗もたくさんしたと言ってました。ドンスにもぴったり言えるのではないかと思った。だから私は前向きに自分の仕事をする友人として表現したかったんです。

-ソン・ガンホと久しぶりに再び息を合わせました。製作報告会の時前よりも呼吸がよく合ったというが、その理由は何か。
「義兄弟」以来久しぶりに会いました。あの時よりは私が現場で上手くやれて呼吸がより合うようになったようです。ソン・ガンホ先輩とはタイミングというかリズム感が似ている点があって非常によく合う気がします。
-イ・ジウンとは歌手ではなく俳優として会いましたが。一緒に演じた感想はどうですか?
「上手い役者で何も言う事がありません。私は自分の(演技)に集中してれば良かったです。一緒にやれてとても楽でした。あまりにも良かったのでまた良い作品で出会えたらいいなと思います。ご存知のように、歌も上手で演技も上手な素敵な友達です」

-映画を撮って子供を捨てた親、そしてそうする社会についてどんな考えを持つようになったか。
「そうする社会よりも捨てられた子供たちをどう扱うべきかについて多く考えました。社会がかれらをもっと考えなければならないと考えた。包み込むべき点があるのではないかと思います。
-'ブローカー'はママと息子という存在について考える映画のようだ。あなたにとって母はどんな存在であり、あなたはどんな息子なのか。
「私は良い息子です。あまりにも忙しいので母とは滅多に会うことが出来ませんが、頻繁に電話してますよ。友達と夕食を食べてお酒を飲む時、母も一緒に仲間に入る事も多いです。友達も母の事が好きで、私が居なくても釜山にいる母親の家で泊まったりしてます。
-最近防弾少年団のVが「ブローカー」VIP試写会に出席するために海外から早期帰国したという話が知られて話題を集めました。
「私のために来てくれたのは知りませんでした。会って初めて知りました。とても感謝しています。共通の知人がいるんです。テヒョンは同じ巨昌出身です。私は巨昌生まれではないんですが巨昌の高校を出てます、彼のほうから私に会いたいと言って(共通の友人の)パク・ヒョシンと一緒にいるときに会いに来てくれて親しくなりました。
- さまざまな分野の人々と親しむ「包容力」の秘訣があるか。
「性格が悪くないようです。冗談です笑。多様な人々の話を聞くのが好きなんです。やはり他人を表現する職業だから、他の人の話を聞くことが重要だと思います。だから殻に閉じ込もってはいられない。また多様な分野に好奇心が多く、勉強をしてみると会話も楽しくなります。会話しているうちに簡単に親しくなるようだ。外向的な性格ではないんですが

-'ブローカー'でカーン国際映画祭コンペティション部門に進出した。他の映画祭と比較したカンヌ国際映画祭はどうでしたか。
「カンヌ国際映画祭は(映画を)作る人々へ礼儀正しいという印象が深いですね。みんなドレスアップをして映画を見なければならないというのは韓国にない文化なのに、そんなところもよかった。当然劇場に来る人々も映画をより尊重する気持ちが溢れていましたね。
-カンヌ国際映画祭で男優賞を受けられなかったのが残念ではなかったか。
「カンヌ副執行委員長が私の演技が良かったと賞賛をたくさんしてくれて、それで十分です。ソン・ガンホ先輩が最優秀男優賞を受けた時、初めて抱擁したというのが私にとっては光栄です。今回ソン・ガンホ先輩が賞を取るんじゃないかと思っていましたが、本当に受賞してよかった。監督もとても喜んでいました」
-以前から海外進出の必要性について話してましたが最近韓国コンテンツが海外で注目され、俳優たちも主要授賞式で賞を受けていますがそこはどう感じますか。
「嬉しく思います。LAを行ったり来たりすると、彼らと遭遇する事がとても嬉しかった。海外にいると、お互いを助けなければならないという心ができる。「力を合わせてもっと頑張り今の流れを長く続けていこう」という話をたくさんしました。
-アメリカで映画も撮った。海外活動計画があれば。
「エージェンシーと契約もしたし、韓国と海外を行き来しながら面白い作業をする計画です」
イ・セビンインターン記者
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