「坂の上の雲」は真実ではないゾ‼️
乃木大将は立派な将軍だった❗️

旅順、乃木希典、という地名人名を知ったのは、「水師営の会見」という軍歌でした。
「乃木」と検索すると「乃木坂46」が出てきますが、その乃木坂の淵源が乃木希典であることを知らない人も多いかもしれませんね爆笑

さて、1番の歌詞ですが、

 旅順開城約なりて
 敵の将軍ステッセル
 乃木大将と会見の
 所はいずこ水師営

旅順要塞陥落後、日露両軍の将軍が「水師営」という場所で会見する、場面を謳ったものです。

4番に至ると
 昨日の敵は今日の友
 語る言葉もうちとけて
 われはたたえつ彼の防備
 彼はたたえつわが武勇

と、お互いの健闘を讃えあう、戦争とはいえラグビー🏉でいう「ノーサイド」の精神のような光景が展開されるのです。

旅順要塞攻略戦、最終的に攻略したものの日本軍も多大な犠牲を払った戦いで、乃木大将は水師営の会見で描かれるような立派な人、と私は思っていましたニコニコ

もっと旅順の戦いを詳しく知りたい、と長年思っていたところで出会ったのが、
「坂の上の雲」だったのです。

しかし、坂の上で雲に描かれる乃木大将は、「いくさ下手」「無能」な将軍で、ベトンで固められた永久要塞に歩兵の肉弾突撃を繰り返し、いたずらに犠牲者を増やすだけ・・・・
司馬遼太郎さんが「フィクションを一切禁じて書いた作品」と述べられているのですから、私は、
「史実」と信じ、「水師営の会見」は大犠牲を隠蔽するための美談として流布したものと、約30年にわたり思いこんでいたのです。

しかし、時は巡り、一冊の本に出会いますウインク
これです‼️


「司馬さんに嫌われた乃木・伊知地両将軍の無念を晴らす」

なんともまあ、衝撃的なタイトルじゃあありませんか‼️


乃木将軍をはじめ、第3軍司令部は決して「無為無策」「無能」ではなかったことが、さまざまな角度から検証されています。


そう言えば、

映画「二百三高地」でも、第3軍司令部は「無為無策」で描かれていますね。


本書では司馬さんがなぜこのような史実と異なることを臆面もなく書き綴ったか?についても詳細に述べられています。


う〜ん、かなり説得力がある内容。


本書の著者・西村さんは司馬さんに恨みがあるわけでもないだろうし。


私としては西村説が正しいと思いますね〜。


司馬さんがいうような、「無為無策」「無能」な司令官・参謀長しかいないような明治陸軍とは到底思えない。


児玉総参謀長が、第3軍司令部に乗り込んで、ブチ切れて作戦変更させるシーンは、痛快な読み物と割り切るしかないですね。


「坂の上の雲」が持つ、社会的影響力を考えると、


「司馬さんに嫌われた乃木・伊知地両将軍の無念を晴らす」


とのタイトルは秀逸‼️と思うのです。


まあ、人物評は難しいですね。

「坂の中の雲」信者から脱出できてよかったです。


ではでは口笛