「弦について」 | ジジイがハープ!

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還暦ジジイがハープとは!

大変難易度が高く、注目度は低いです。

一体ジジイは何を考えてるのか?

表題は「about 弦s」のことではありません。


漢字で表すと「弦に付いて」となるでしょうか。

我が師匠が、モルナール先生から良く言われた(=指摘された)言葉だそうです。



モルナール先生のこの「弦に付いて」の言い回し、ハープを習っている方なら実感として理解できるのではないでしょうか。



使い方としては「もっと指を(が)弦に付いて」(→付けて、ではありません)、つまり弾弦する前には、弦がしなる程指で十分圧力をかけて準備しなさい、ということです。


ハープ用語の「プラッセ」という言い方がこれに近いのかもしれません。


ひょっとしたら、モルナール先生は日本語が母国語ではない為に、このような言い回しになったのかもしれませんが、私としては凄くニュアンスが伝わってきます。




この(↓)エチュードは3回目にやっと合格したのですが、課題は「弦について」。八分休符を利用して、圧を掛けてしっかりと次の和音を準備しなさい、とのことでした。






最初このエチュードを始める前に、師匠から「この曲はじっくりやりましょう」と宣言されたので、歴代の生徒さんも皆同じ課題を抱えていたのかもしれません。


指が「弦に付く」と、芯のあるしっかりしとした音が出せるようです。


慣れ=惰性で弾いてると、つい「弦に付ける」ことを忘れてしまいます。



かてて加えて「うるさい」「騒音公害だ」「神経に障る」と家内から常時クレームを受けてるため、ついつい弱腰で遠慮しいしい弾いているせいもありましょう。背徳観念に取り憑かれています。


この際、開き直ってこの騒音を家内にぶつけるつもりで弾いてやろうかと密かに復讐の念を燃やすジジイであります。