狼藉!ファミリーコンサート | ジジイがハープ!

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還暦ジジイがハープとは!

大変難易度が高く、注目度は低いです。

一体ジジイは何を考えてるのか?


レッスンの前日には、練習した課題曲を家族(家内、娘たち、柴犬クリ)の前で発表します。



通称「ファミリーコンサート」



これは蚤の心臓(→ドイツ語では「ウサギの心臓」と言ううさぎ)を持つジジイが、レッスン本番での緊張を少しでも和らげる為の「度胸付け」の意味合いがあります。


(単なるレッスンで?と言う勿れ。ウサギ並みの心臓を持つジジイにとっては毎回緊張マックスなのですうさぎ





このコンサート、演奏者の技術に大いに難ありと評判ですが、実は聴衆の態度もかなりなものです。



人物が特定され波風が立つといけないので、敢えて誰が誰とは書きませんが…



右矢印鼻くそをほじりながらスマホをポチポチやり、画面を鼻くそだらけにするものあり。


右矢印辺りをクンクン嗅ぎ回り、楽譜を咥えて勝手に退席するものあり。


右矢印「あっ、オトーさん!こんなのいつ買ったの?これ良いじゃん!チョーダイ」など、あたり構わずガサガサ引っ掻き回し掠奪するものあり。


右矢印「あっ、オネーちゃん、ズルい! アタシもそれがいい」など、さっきまでの略奪品を放り出して別な獲物を奪い合うものあり。



・・・・・・・



拙いコンサートの後は、国破れて山河ありどころか、楽譜破れて惨劇ありの体で、狼藉の限りを尽くした荒れ野に秋風が寂しく吹き抜けます。



しかし辺りに飛び散った鼻くそやヨダレ、はたまた若い娘の体臭が養分となり、やがてまた荒れ野に春が訪れ花が咲く日を夢見て、次のファミリーコンサートに向けて練習に励むジジイなのでした。



栗