朝まで恩師と缶ビールと柿ピーで、
3年間疎遠だった空白の時間を埋めていくように、語らい合った。
それぞれの人生、家族、境遇、ステージ、夢。
どうしても仕事の話が多くなる。
「監督を始めた頃に同じく『俳優になりたい』と言っていたお前に出会って。それから十数年、次のステージへ向かうタイミングで『やっぱ俳優したい』と言っているお前がいるっておもろいな」
「次また大きい舞台に立つときは、お前も居ろよと思ってる」
ちゃす。
きっとそこに居るわオレ、と思った。
自分の頑張り次第なのであれば、頑張ればいいだけの話やから。
夢を見るのは自分、叶えるのも自分。
叶わなくても環境のせいにはしない。
自分に力が足りないだけ。
すべきことが具体的に見えてきた。
急には生まれない。
いろんな人と会話して、自分の中に落とし込んで、
やっと生まれるみちしるべ。
ワクワクが加速していく。
朝起きて、バタバタと第1回 横浜国際映画祭に向かっていった。
製作した短編映画を引っ提げて、レッドカーペットを歩くらしい。
見たいけど見たくない。
きっと嬉しくて泣いた後、
悔しくて泣いてしまうから。
公私共に大切な5月5日、自分の中での新しいスタートに。