************
メロキュンプレゼンツ!!
お題《ハッピー♡プレゼント!!》
***********
*実施期間*
2014年2月1日~2月28日
*募集テーマ*
お題《ハッピー♡プレゼント!!》
当初、読み手に回るつもりだったのに、某様に甘~い言葉を耳元で囁かれ陥落しました(;´▽`A``
今回は、 『チャレンジャー?』 の続編です。
***こちらを読むに当たっての注意事項です***
今回のは、蓮キョではございません。
メロキュン要素もきれいさっぱりございません。
お題の《ハッピー♡プレゼント》だけ、かろうじて細~い木の枝にに引っかかってる・・・かな?と言う代物です。
蓮キョでメロキュンな話以外は受け付けないわ!!と言う方は、ここで引き返されることをお勧めします。何でもオッケーと言う方のみお進み下さいませ。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
【ローリィ宝田・宝田マリア・セバスチャン・ラブミー部員2号と3号の場合】
何処から聞きつけたのか、珍しくも社経由でそれを持参で蓮が呼び出されたのは、桜も盛りの時期だった。
蓮はイヤ~な予感しかしなかったが、首に縄を付けられて社(《蓮ごめんよ~。社長め例に逆らえる勇気は俺にはないんだ~。》と内心号泣していたの蓮は知らない。)に引きずられるようにLMEの社長室に連行された。
二人を出迎えたのは、相も変わらずコスプレ大好きな我らLMEの社長こと、ローリイ・宝田と他にも見知った顔がいた。
マリアは例によって例のごとく、蓮目当てでLMEに入ってくる女どもを蹴散らすために、学校帰りに事務所に寄っていた。
意外だったのは、ラブミー部員2号と3号である。二人が口を揃えて言ううには、「これから面白いものを見れるから社長室に来い。」とローリィに言われたらしい。
ローリィの本日のメニュー・・・・ではなく衣装はギリシャ神話を彷彿とさせる物だった。
ローリィは、それを見るなり大声で笑い出した。
それもそのはずである。
「例のブツをそこに出せ。」 とどこぞの組長の様に迫られ、蓮がそれを渋々テーブルの上にだ置いたのだが……何かが激しく違っていた。
『私(わたくし)、マフラーですが、それが何か?』
とそれが口がきけたなら、そう言わんばかりの堂々たる立ちっぷりに、
蓮を除く全ての人間(この場にいるのは、ローリィ、マリア、セバスチャン、社に奏江に千織である。)は大爆笑である。
日に日にそれが得体の知れない物体になっていく過程をつぶさに見ている社は愚か、あの普段無表情なローリィの付き人のセバスチャン(仮)までもが肩を震わせている。
極めつけに、所々に編みこまれている赤い歪な丸い模様(見ようによっては、葉っぱが2つくっついてるようにも見える)を指さして、奏江が恐る恐る問うと、
「うん?見て分からない?♡だよ。もちろん。」と芸能界一いい男と称される蓮は純情乙女の如くポッと頬を赤らめて、恥ずかしそうにそう宣った。
「「「「「「それ!!♡に見えないから!!」」」」」」とものの見事にその場にいる人間達からぶった切られた。
ローリィに至っては、「お・・・・・・・・・お前、俺を笑い死にさせる気か!」と笑いが止まらない様子である。
「板マフラー・・・」と奏江が呟けば、
「どっちかと言えば、痛マフラーの方が正しいような気がしますけどね。」と冷ややかに千織が突っ込んだ。
千織のその言葉がさらにツボに入ったらしいローリィはヒィーヒィー笑い転げている。
笑いを何とか引っ込めて、ローリィは、
「通りで、あの編み物の第一人者である藤村夫人が匙を投げるのも、理解できるわ。」と言うやいなや、再びローリィは笑い転げ出した。
藤村夫人というのは、現在蓮が通っている編み物教室の先生であり、ローリィの知人である。
当初、蓮に編み物教室を探して欲しいと頼まれた社は松島を頼った。たまたま俳優セクションにやって来た椹をも巻き込んで、男三人はウンウン頭を寄せ合った。
そして、運悪くそこにローリィご一行様が通りかかったのである。己が目立つのを重々承知しているローリィは、自分の代わりにセバスチャン(仮)に立ち聞きしてくるように命じたのである。
セバスチャン(仮)から、話を聞き出したローリィは、件の婦人にさっそく連絡を取った後、蓮を直に呼び出し紹介状を手渡したのだった。
そのマフラーもどきを繁々見つめていたマリアもやおら口を開いた。
「ねえ、蓮様?」
「なんだい?マリアちゃん。」
「これをお贈りするのは、いくらなんでもお姉様がお気の毒ですわ。」
マリアにまでダメ出しをされた蓮はズ~ンと落ち込んだ。
蓮に付き纏う女どもを蹴散らすのを日課にしている少女のその言葉に社は問いかけた。
「マリアちゃんは、蓮がキョーコちゃんに手編みのマフラー(と言っていいかどうか甚だ疑問である。)を贈っても何とも思わないの?」
マリアは社にニッコリ笑いかけた。
「あら、だってお姉様ですもの。これがどこの馬の骨とも知れない女だったら・・・・・・・そうですわね、色々プランが有るんですけど、どれにしましょうね?」と言って天使のような容姿を持つその少女は、クスクスと黒い笑みを浮かべた。
「恐れながら、敦賀様。よろしければ私が編みましょうか?」とそれまで沈黙を保っていたセバスチャン(仮)が言い出し、その物体に手を触れようとした瞬間、蓮はさっと手を伸ばしそれを奪い取った。
暫くの間にらみ合い(と言っても、蓮が一方的に睨んでいるだけである。)が続いた。
「おい、一回お前編み物の手本を見せてやれ。」ローリィに言われたセバスチャン(仮)は、サイドテーブルに用意していた編み棒と毛糸を手に取ると黙々と編み出した。
無表情なまま手を動かすその様は、異様ではあったが、何を編んでるのかは第三者が見ても分かる代物だった。
酷評を受けへ凹凹に落ち込んでいた蓮は、当分の間立ち上がれそうにない程のとどめを刺された。
暫くの間、激しく落ち込んでる蓮と、そんな蓮を宥めすかす社の姿があちこちで見受けられた・・・・と言う。
《つづく》
嘘つきくりくり、ここに参上でございます。
ええ、今回のは当初ローリィの巻にしようと思っていました。が、色々妄想しているうちに出演者が増えてしまいました~σ(^_^;)
増えた理由は一つ!!登場人物が多いほうが話がサクサク進むんです(;´▽`A``
次回は、あの親バカでは右に出るものなし!!のお二方に出演交渉中でございます。