中通書店さんで買った
ドネラ・H・メドウズさんの
システム思考をはじめてみよう
のご紹介



 
メドウズさんは、ハーバード大で
化学とか生物物理学の博士号を取っ
たり、MITで特別研究員やったり
で、そんなこんなで地球の資源とか、
人口問題とか、経済の力学なんか
を研究したりで、

  ものごとの因果関係とかを見える化
して、その道の第一人者になった。

  しかし、
研究だけで世界が変わんねぇなら意味
ねぇじゃん。
研究職辞〜めた。
  新聞とか雑誌とかにエッセイを書き
まくって発信したれ!
というロックな道を選んだ。

  表現したかった内容というのが、
ものごとをありのままに見た時に、
ものごとは全部つながっているんだ
ということに気づくこと。
この気づきを見える化すること
というもの。

  有名な「世界がもし100人の村だっ
たら
」という作品のベースを作ったり
して、この作品は世界中で愛されているし、
  この本も字が大きくて、例え話が多くて
62ページしかないアホみたいに薄い本
なのに、考えるためのヒントがなんとも
たくさんあるのだ。
  
  老眼の自分には、何より読みやすい
のがいいな。

  この本では、 
世の中まちがいだらけで、うまく
行かないことが多いけれど、その理由は
メドウズさんによれば

「自分さえよければいい」

勝ち組がどんどん勝つ不公平さ

問題の根本を考えない。問題先送り

「解決に向けたフィールドバックを
いやがる社会」

組織優先で組織が先になる社会

線引きして、こり固まり、大きな視野
を持てない社会

  などなどお役所仕事的なやり方が理由
だよと、

  じゃどうすればうまくのかな

  全体を見渡して、その背後の仕組みを
広く深くありのままに見てみる
〜直感力
だな〜

  部分ではなく物事の全体をみてつながり
を感じてみる。

  全体が見えればより効果的な手を打つ
ことが可能となる

  などなど風が吹けば桶屋がもうかる的な
、落語的な、つながる世界観である。



  つながりを見える化する例題として、
キャンプでクマに襲われそうになった
時の話がのってた。

  クマが襲ってきた時、2人の男性のうち、
一人がおもむろに靴の紐を結び始めた。
  アホか!はよ逃げ!
クマより早く走れねべ!と一人が叫ぶ
  いやいやお前より早く走れれば大丈夫!
と、もう一人がいう。

  なるほどである。  
  目に見えるリスクは人に任せればいい
という話ではない。

  自分さえよければいいとして、他人を
売ったりするような卑怯なマネは、
なんの解決にもならないのだ。



  答えは競争ではなく、みなで協力して
今やらなきゃならないのは何か
?を
素早く、的確に、判断し、実際に
行動すること。

  全体を見渡して、地球は一つ、
命も皆一様に大事なもの、
協力して解決しましょう。

  協力すれば得られる新しいアイデア
もあるというつながりのある道である。

  近代社会は、経済や社会の名目で
自然の資源をすさまじい勢いで食い物に
してムダにしてゴミだらけにしている。

  子供たちの未来が平和で穏やかである
ためになんとか間に合わせないとね。

  すべてのものはつながっているんだから
悪いことをすると自分に帰ってくるよ
というのは、公害とか、環境破壊が
回り回って自分が口に運ぶ食品や飲み物
なんかに混入して帰ってくるなんかは、
わりとわかりやすい論理ではあるが、

  あえてメドウズさんは、因果応報の
良い面を
説く。

  問題を解決する行動に、真剣に行動力を
持って、現実に各人が今取り組むこと!

  環境にとって好ましい行動を起こすと
次々と良い効果が実際に生まれる。

  リサイクル等の環境問題に対する運動や
投資は、汚染やゴミをへらし、環境を
回復させ、省エネにもつながり、
  なにより次世代に対して自然という財産
を増やすして手渡しすることができる。

  良いものがつながることでうまれる力は
より正しく、感動的で、美しい効果を
周囲や地球にもたらすのだ。


  ところでワタシになにができるんだろ?
  神道では何か自分でやってやろうと
思って力が入っちゃうとバランスが
クズれて、正しい祈りができないと
いっとる。

  どうすることもいらない。
  なるようになれと思いながら、正しく、
おだやかに、清々と生きるなら、全て
がうまくいくという。

  よし!力を抜いて、桶で美味い
ウイスキーでものむか!


  この本が気になったら中通書店で
お求めになれるはずです。

  すげー薄い本です。
それでは!