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ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

笑顔がにじみ出る(はずの)
「ゆるイラスト」とともに、
なんてことはない日常をつづったエッセイ

 

不用品の買取の勧誘が多いです。

 

うっかり電話に出てしまい、家中いらないものだらけですが、面倒なので「今は、いらないものは、何もありません」と断っても、「え? いらないお皿一枚もないんですか?」と、食い下がってこられる。いらないお皿一枚を買い取って、それを売って、買取業者に、どれだけ利益があるというのか。

 

チラシも多く入ってくる。

 

そんな、ある日、母が、駅前の買取業者のチラシを持って、勢い込んで、私の部屋へ入ってきました。

 

「これ、見てみ! ミニカーも高く買い取ってもらえるかもしれへんねんて!」

 

確かに、トミカの写真が載っている。そして、家に、孫たちが小さい頃遊んだミニカーが、まだたくさんあるというのだ。

 

「こういうのって、箱に入ってんとあかんのちゃうん? レアなもんって、そんなにないと思うで」

 

と、半信半疑な私。

 

しばらくすると、母も、そやな、あんなに遊んであるのんは、あかんやろな、あんなん、持っていくの、恥ずかしいな、と言い出しました。

 

母は、落ち着いて、理性を取り戻した様子でしたが、私の欲張り心が騒ぎ出してきました。

 

そういや、『なんでも鑑定団』を見ていると、私の目にはガラクタにしか見えないものが、驚く値段だったりするので、もしかしたら、お宝が、そのミニカーの山に入っているかも??

 

と、後ろ髪を引かれながらも、街のお祭りがあり、私が少しお手伝いしているボランティア団体がバザーをすることになったので、そのミニカーも持っていきました。

 

目を輝かして選んでくれている子供たちを見ていると、高額ミニカーがあるかも、という私の”すけべ心”も、半減。(って、まだ残ってるんかい!) 中には、自分のお財布を持って戻ってくる男の子も、、、もう、サービスで、何個でも持って行って!