2023.5.22 ユーシン(チー丹・秘境のヒルバトル) | ムサママのおめでたい日々

ムサママのおめでたい日々

たのしいこと、みつけた!?

何年振りのチー丹でしょう?

 

 

何年振りのユーシンでしょう?

すみません、ユーシンロッジの写真を撮り忘れたので、もーさんのをお借りしました。

 

 

檜洞丸でツツジを堪能した翌日、再び丹沢へ。

今度は、秘境中の秘境、ユーシンを目指しました。

 

「鳥ちゃんをユーシンに連れてって」企画は、数年来のチー丹の悲願。

私にとっては、実に、12年来の悲願。

…というのは、2011年10月に、トンネル工事のため何年間も閉鎖されていた玄倉林道が開通し、

ずっと気になっていたユーシン渓谷に行こうと思い立って、娘と行ってみたところ、

懐中電灯を忘れ、真っ暗な新青崩トンネルを歩くことができず断念。

 

 

このブログで有志を募り、手を挙げてくれた3人の方とユーシン渓谷へ行くことができました。

その時に、鳥ちゃんのことも誘ったのですが、都合がつかず。

その後、何度かチャンスはあったのですが、いつも流れてしまって、気づくと12年の歳月が。

 

12年前は本当に秘境だったユーシンですが、その後、マスコミなどでも紹介され、

「ユーシンブルー」なんていう言葉までできて、全国区になってしまいました。

 

しかし、玄倉林道は再び崩落によって閉鎖。

ユーシンは再び、足を踏み入れることのできない場所になり、秘境へと戻りつつあります。

 

 

そんな中、レガーさんが「なんとか鳥ちゃんをユーシンへ」と企画をしてくれて

それも何度も何度も流れて、今回、ようやく実現したのでした。

(玄倉林道は通行止めなので、とあるルートからです…)

 
 

今回のメンバー。久々すぎてずっと大騒ぎ!!

 

今週の見所・トピックス

 

ん?フキダシの中を注目。

奴らがもう動き出しているとな?

 

ということで、ヤマビル対策バッチリで、今回の山行には臨みましたよ〜!!

 

ヤマビルはストッキングを履いていれば噛み付くことができないとのこと。

暑いけど、そこは我慢で、お腹までぴっちり、パンストを着用。

その上にタイツ、ズボン、スパッツ、さらに塩漬けにした登山靴で挑みました。

 

 

この後、6枚目からヤマビルの画像が出てくるので、

気持ち悪い人は見ないでくださいね〜。


 

 

久しぶりだけどいつものチー丹です

 

 

渡渉・急登・急斜面・ザレザレのトラバース・桟道など

 

 

やっぱり楽しい!

 

 

緑のシャワー

 

 

 

おっ!!来てますね!!

 

 

すごい勢いで登ってくる!!

 

 

すかさずもーさんがピンセットでヤマビルをキャッチ。

かねやんが用意したコーラの空き瓶(忌避剤入り)に入れていきます。

「回収班」の素早い動きが頼もしい!!

 

止まるたびにチェックして入れていくから大丈夫!!

じっと隠れている時は丸まっていて、動く時はビヨーンと伸びます。

(右は登ってきているところ)

 

それでも怖いので、なるべくザックは下ろさないようにしていましたし、

しょっちゅうズボンを手で払って登ってきていないか確かめながら歩きました。

 

さすが丹沢、ヒルだけでなく、ダニエルもいる、というね。

こいつも空き瓶に投入。

 

瓶の中には十数匹のヤマビル(+ダニ1匹)が集まりました。

(さすがに瓶の写真は撮っていないのでご安心を…)

 

 

 

もちろん、ヒルだけではなく、

丹沢らしい美しい景色や、可愛い生き物たちにも出会えましたよ〜!!

 

懺悔の新緑をはじめ…

 

 

ツツジとウツギの競演とか…

 

 

朝のサラダに入れたいような新鮮なイワタバコとか…

 

 

ふわふわの苔たちとか…

 

 

ユーシンロッジのトイレにいたアサギマダラとか…

 

 

白い石が美しいユーシン渓谷とか…

 

 

湧水『ユーシン水』でレガーさんがコーヒーを淹れてくれました!

 

 

いろいろなお花にも会えました!

 

ウメガサソウ(梅笠草)花後・ぼけぼけになっちゃったハンショウヅル(半鐘蔓)

ハハコグサ(母子草)クワガタソウ(鍬形草)

 

ツルシロカネソウ(蔓白金草)キランソウ(金瘡小草)ギンリョウソウ(銀竜草)

マツカゼソウ(松風草)は葉っぱのグラデーションがきれい!

 

独特な臭いのガクウツギ(額卯木)・緑の山に紅を差したようなヤマツツジ(山躑躅)

ヒメレンゲ(姫蓮華)ミヤマハコベ(深山蘩蔞)

 

 

コナスビ(小茄子)・「ミズ」とも呼ばれる山菜のウワバミソウ(蟒蛇草)

タニギキョウ(谷桔梗)ツメクサ(爪草)

 

 

たくさん咲いていたのはイワニガナ(岩苦菜)別名ジシバリ

 

ユーシンに通じる橋はジシバリのお花畑になってた

 

橋の上は草ボーボー

(もーさんカメラ)

 

 

 

 

そんなわけで、駐車場に戻ってきました。

 

「ヒル、いっぱいいたけど、実害なくてよかったよね〜」とザックを外しながらホッと一息。

 

「ん?ムサママさん、お腹のとこ、汚れてるけど、どうしました?」とヨータローさん。

 

見ると、ザックのベルトが当たっていた部分が、黒く汚れていました。

(着ていたTシャツは濃いブルーだったのです)

 

何だろ? え? 嘘でしょ? まさか…滝汗

 

はい!!ヤマビルさんに頂かれてました〜

 

シャツを脱いだら、お腹に3箇所ほど食い跡が並んでいて、血がドロドロ…

 

というほどではないです。血が滲んでるという程度。

でも、はっきり言ってこの血、『ヒルジン』のせいで、止まらないんです。

 

まじかーチーン

 

確かにヒルはストッキングを履いていれば防御できることは証明されましたが

ヒルの執念は凄まじく、パンストの上のお腹がぽよんとのった部分まで登ってきたようです。

ということは、多分全身タイツでないとヒル防御は無理。(その場合、顔までくる恐れも)

塩水を大量に振りかけた登山靴は、効果はありませんでした。(普通に登ってきてた)

 

もしかしたら一度だけ、ユーシンロッジの前で食事中にザックを下に下ろしたので

その時にベルトの部分にこっそり入って隠れていたのかもしれません…

 

まさに、衝撃のエピローグ。

 

ヤマビルには注意しましょうね!!(お前が言うな!って感じですが)

 

 

 

  ヤマビル・その後

 

ヤマビル初体験の感想としては、

思ったほどショックじゃなかったことと、思ったほどの流血ではなかったこと。

ただ、あそこまで頑張ったのに…という敗北感がやたら大きかった(笑)

勝利宣言した直後だったからねえ。

 

その後はというと、ヒルジンの威力はなかなかのもので、翌日まで血は止まらず

ずっと絆創膏を貼っていました。ただ、痛みも痒みもないので、ほぼ忘れてる状態。

どちらかというと絆創膏の跡の方が痒かったかも。

3日目くらいに、少しかゆみを感じたので、虫刺されの薬を塗ったら治りました。

一週間経つと、傷跡(蚊に刺されたくらいの穴)はほぼ消えました。

ただ、私の血を吸ったヒルが今頃大量の卵を産んでいるかと思うと

ヒル増産に貢献してしまったのかと、申し訳ない気持ちになります。

 

ヒル体験者の話によれば、忘れた頃に痒くなってくるということもあるようなので

その後の経過も観察して報告したいと思います。

 

シャツについた血は、ヒルジンのお陰で固まりにくかったようで、

洗ったらすぐにきれいに落ちました。

血液汚れは、ヒル入れて洗うとよく落ちるかも?なんて思ったりして。


 

丹沢のヤマビルですが、私が初めて丹沢に行った2000年頃は、

ヤマビルなんて聞いたことがありませんでした。

その頃は、鹿の数が減っていて、保護しようという動きがあったようです。

当時のユーシンは、車で入ることもでき、丹沢の中心地にあるため、賑わっていたようです。

1997年に買った丹沢のガイドブックには、

ユーシンを経由して、塔ノ岳や檜洞丸に行くコースが紹介されていました。

 

2011年に再び丹沢に行くようになった頃は、鹿が増えて食害が深刻になり、

ヤマビルも、東丹沢、北丹沢を中心に出ているという噂はありました。

ただ、真夏の大倉尾根でも、大山でも、ほとんど見たことはなかったし、

西丹沢にはいないと言われていました。

 

しかし、それから12年経ち、年々、ヤマビルの生息域は拡大しているようで、

今回、ユーシンでヤマビル被害に遭ったのは、とてもショックでした。

 

それでもやっぱり、チー丹は楽しい音譜

みんな童心に戻って、放課後の裏山探検の気分で大はしゃぎ。

久しぶりなのに、久しぶりと思えないのは、やっぱり気の置けない仲間だからなのでしょうねラブラブ

今回来れなかったメンバーも、ぜひまた探検しましょう!!

 

 

2日で30kmも丹沢山中を彷徨っていたので(その前の塔ノ岳を合わせたら、1週間で45km)

流石に疲れて、なかなかブログを書く気になれず

ヒーヒー言いながら、溜まりに溜まった仕事を片付けていました。

 

気づいたら、梅雨に入ってしまいましたね〜。

梅雨が明けたらいよいよ夏山シーズンですね!!さて、どこ行こうかなぁ〜?

(ヒルのいないとこね)

 

 

 

  ユーシンへの想い

 

ユーシンは、言わば「チー丹の原点」のような場所。

12年前、私がユーシンにどハマりしてしまい、「ユーシン」でアメブロを検索して

レガーさんと、もーさんに出会うことができたのでした。

(その頃は、ユーシンなんかに行っているブロガーは3人くらいだったのです)

 

だから、今回、鳥ちゃんの初ユーシンにそのメンバーで行けたことは

まさに悲願の達成でした。

 

と同時に、丹沢を歩いて12年、そこで初ヒル被害に遭ってしまったのも、

不思議な縁のように思います。

 

以下、ユーシンへ行った時の過去レポです。

(全部載せると字数オーバーになってしまったので、初回のレポだけ)

 

 

2011年

11月、新青崩トンネルが出来た直後、yamaotokoさん、テルモスさん、misakkuさんと

 

 

 

2012年

4月、ママ友Tさんと新緑のユーシンへ。

 

 

11月、もーさん母娘と一緒に。ユーシンから先は、娘と二人で大石山まで行ってみました。

 

 

 

2013年

5月、GWは娘と2日間かけて丹沢探検へ。玄倉林道からユーシンを経て、大石山→同角ノ頭→檜洞丸→蛭ヶ岳→棚沢ノ頭→熊木沢出合→ユーシン→玄倉という30kmを超えるロングコースでした。

 

 

11月、すみれさん、みるくさんと紅葉狩りに。

 

 

 

2014年

11月、みるくさん、風花さん、yamaotokoさんと、ユーシン側から尊仏ノ土平を目指しました。

 

 

 

2015年

6月、チー丹でイガイガさん、ロイロイを招いて大石山まで行きました。

 

 

この後、ブログを書くのをやめてしまったので、

その後、ユーシンに行ったかどうか、私の中には記憶がありません。

(たぶん、その界隈は、チー丹でうろついていたとは思います)

だんだん人気スポットになって秘境感がなくなったユーシンに

魅力を感じなくなってしまったのかもしれません。

もし2015年が最後だったら、8年も行ってないのですから、そりゃ変わるよね。

でも、8年ぶりに行ってみたユーシンは、また秘境に戻って、深い眠りについているようでした。