ユーシンロッジは、まるで公園のように人がたくさんいました。
ちょっとお散歩にきた軽装のご夫婦、犬の散歩の人、日だまりでくつろぐ人々。
いつも一番先に紅葉する大きなモミジはもう葉が散っていました。
その代わりに、カラマツが金色になっていましたよ♪
以前は子供たちの歓声が響いていたはずの
苔生したキャンプファイヤーの跡にこしかけていると
再び人々が戻ってきたことを、ロッジが喜んでいるような気もしました。
2年前に行ったとき、踏むのがもったいないほどフカフカだったミズゴケや、
モコモコのぬいぐるみのようだった苔の丸太は
はかない秋の日の白日夢だったのでしょうか?
今もまだ、夜はけものたちが集まる神秘的な場所に変わるのでしょうか。
ロッジの軒にあった大きなスズメバチの巣は一個だけになって、しかも崩れかけていました。
まだ崩壊が進んでいるという玄倉林道。
林道の大規模な法面工事は今も続いています。
いつか、危険がなくなって、道路が舗装されて、ロッジが再開されたら
もう、秘境のようなユーシンは、
私たちの思い出の中だけに存在する場所になってしまうのかもしれません。
ユーシンロッジでお昼を食べてから、
みるくさんの淹れてくれたコーヒーをいただき(今回の銘柄は『温泉コーヒー』)
玄倉林道をさらに進んだところにある熊木沢まで行ってみることにしました。
いつも碧の水をたたえている熊木ダムは、なんと放水中で水がありませんでしたが…
午後になると、光の加減が変わって、紅葉が一段と進んだように感じられます。
熊木沢出合。蛭ヶ岳が見えます。
ゴールデンウィークには、蛭ヶ岳から棚沢ノ頭を経由して、ここに下ってきたのでした。
ユーシンから熊木沢の間は落ち葉の積もった素敵な道です。
まだ残っている紅葉。
落ち葉の中にひっそり咲いていたイワシャジン。
イヌブナでしょうか。
行きと同じ道を通って帰ります。
帰りは写真も撮らないだろうから速いよね♪なんて言ってたら大間違い。
午後の光が差し込む玄倉林道は、行きとは別世界。
思わす足を止めて写真を撮ってしまいます。
光の強すぎる午前中には撮れなかった写真です。
トンネルを抜けたあとに、目の前に現れた紅葉は、まばゆく光り輝いていました。
魔法のような時間帯。
西日が当たる遠くの山はふんわり柔らかそうに見えました。
秋が終わろうとしている玄倉では、もう次の春に向けて
支度をしているミツマタのつぼみがたくさんありましたよ♪
来て良かった。
みるくさん、すみれさん、おつきあいありがとうございました。
最後に…法面工事の様子を。命がけです。