言語学:北方の有力集団 | Just One of Those Things

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前回に引き続き、2019年度のネイチャー18号目のハイライトより。
 

今回は、『言語学:北方の有力集団』についてです。

 

 

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言語学:北方の有力集団
Nature 569, 7754
2019年5月2日


シナ・チベット語族は、インド・ヨーロッパ語族に次いで世界で2番目に大きな言語群で、インド・ヨーロッパ語族と同様に、その「原郷」、すなわち究極の起源地に関して相反する2つの仮説が存在する。「北部起源説」は、その起源を約6000年前の黄河峡谷としており、有名な考古学的遺物と関連付けられている。一方の「西南部起源説」は、その起源を9000年前以前の中国西南部、またははるかインド北部とするもので、これらの地域には現在、小規模ながら多様なチベット・ビルマ語派が多く存在する。L Jinたちは今回、シナ・チベット語族の109言語に関してスワデシュ・リストの同根語100個の比較を行い、ベイズ系統解析法を適用することにより、この重要な語族の北部起源説を支持する結果を得ている。


NEWS & VIEWS p.45
LETTER p.112
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この論文はネイチャーのニュースにも取り上げられました。

 

日本語版本誌では、「言語学:シナ・チベット語族の起源と拡散」と題されています。

 

見出しにおいては、「今回、巧妙な処理を加えたロバストな計算法によって、シナ・チベット語族の起源が中国北部であり、約5900年前に分岐し始めたことを裏付ける証拠が得られた。」と取り上げられています。

 

直訳しますと・・・

 

シナ・チベット語族の起源と広がり
 

見れる所までの本文を直訳しますと・・・

 

追加されたフィネスを備えた堅牢な計算アプローチは、中国チベット語が中国北部で発生し、約 5,900 年前に枝に分かれ始めたという見解を裏付ける証拠を提供します。


シナ・チベット語族が出現した場所と時期については、長い間議論されてきました。この家族には、世界中に約 15 億人の話者がおり、インドヨーロッパ語族の言語を話す人々に次いで、世界で 2 番目に多い話者数です。 1 つの学派は、すべてのシナ チベット語が進化した祖先言語 (祖シナ チベット語) は、約 4,000 ~ 6,000 年前に中国北部で発生したというものです [1,2]。別の見解は、9,000 年前に中国南西部またはインド北東部で発生したというものです。
 

フルテキストは下記です。詳細が必要な方は購入をお願いいたします。

 

Full Text:NEWS & VIEWS p.45

The origin and spread of the Sino-Tibetan language family
 

 

 

本論文においては、日本語版本誌では、「言語学:シナ・チベット語族が後期新石器時代の中国北部で生じたことを示す系統学的証拠」と題されています。

 

直訳しますと・・・

 

新石器時代後期の中国北部における中国チベット起源の系統学的証拠
 

となり、Abstractを直訳しますと・・・

 

言語の起源と分岐の研究は、人類の歴史とその文化を理解する上で重要です。シナ・チベット語族は、インド・ヨーロッパ語族に次いで世界で 2 番目に大きい言語族であり、その系統発生と元の分岐の時間の深さについては、長期にわたる議論があります。ここでは、ベイジアン系統解析を実行して、中国チベット語族の起源に関する 2 つの競合する仮説、「北方起源仮説」と「南西起源説」を調べます。北方起源説では、中国・チベット語の最初の拡大は、中国北部の黄河流域で現在の約 4,000 ~ 6,000 年前 (BP; AD 1950 とする) に発生し、この拡大は関連していると述べています。 Yangshaoおよび/またはMajiayao新石器時代の文化の発展に伴い.南西起源の仮説は、中国の四川省南西部またはインド北東部の地域から、紀元前 9,000 年前に中国・チベット語の初期の拡大が起こったと述べています。北方起源仮説と一致して、949 の語彙語根の意味を持つ 109 の言語のベイジアン系統発生分析は、約 4,200 ~ 7,800 年前の中国チベット語の分岐の推定時間深度を生成し、平均値は約 5,900 年でした。血圧。さらに、系統発生は、シナ語とチベット-ビルマ語の間の二分法を支持しました。私たちの結果は、考古学的記録と互換性があり、中国での農業拡大の農業と言語の分散仮説[7]と互換性があります。私たちの調査結果は、東アジアにおける先史時代の人間活動の学際的研究のための言語的足場を提供します。
 

となります。

 

フルテキストは下記です。詳細が必要な方は購読をお願いいたします。

 

Full Text:LETTER p.112

Phylogenetic evidence for Sino-Tibetan origin in northern China in the Late Neolithic
 

 

Data availabilityによりますと・・・

 

この研究の結果を裏付けるデータは、補足情報で入手できます。その他の関連データは、合理的な要求に応じて対応する著者から入手できます。
 

Code availabilityによりますと・・・

 

この研究の結果を裏付けるコードは、補足情報で入手できます。

 

 

究極に溜まりに溜まりまくっているネイチャー。次回は、『神経科学:「クラブドラッグ」で社会的臨界期が再開する』を取り上げます。あまりに溜まりに溜まりまくっているので、今後は余裕がある時に取り上げるようにします。

※体調を確保しながらなので、更新等が滞ることもあるかと思いますので、申し訳ないと思っております。主治医の指示に従っておりますので、ご安心くださいませ。まずは取り急ぎに取り上げます。


政宗(いぬのきもち・ねこのきもちのデータベース)については、体調をみながら随時、最終更新日から取り上げています。癒し&知識の増強にお役立てくださいませ。

 

※主治医の指示に従って、休むべき時は休んでおりますが、取り急ぎの取り上げです。情報収集もありますので、次回の更新も大変遅れるかもしれません。巡回等が大変遅れておりますが申し訳ございません。

※体調を確保しながらなので、更新等が滞ることもあるかと思いますので、申し訳ないと思っております。主治医の指示に従っておりますので、ご安心くださいませ。まずは取り急ぎに取り上げます。

 

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※体がついていけず体調が思わしくないので、休むことが多いですが、取り急ぎ取り上げさせていただきました。申し訳ないです。

 

※オミクロン株等のコロナウイルス情報については、最新の情報(こちらからでも入手可能)を得ながらご注意してくださいませ。

 

 

※現在、新居への諸々のごたごたと、我が家のニャンコのゴンの治療や、私の持病と耳瘻孔の治療や通院でブログ活動が停滞しております。ご心配をおかけしておりすみません。治療に今しばらく時間がかかると思います。申し訳ございません。

 

※現在元保護ニャンコのゴンの体調悪化の通院処方箋投与等看病あって重複しておりますので活動が停滞しております。

 

現在は活動しにくい状況ですのでお許しくださいませ。