うっかり一口でも危険! 猫が食べてはいけない「人の食べ物」 | Just One of Those Things

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今回は、『うっかり一口でも危険! 猫が食べてはいけない「人の食べ物」』についてです。

 

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うっかり一口でも危険! 猫が食べてはいけない「人の食べ物」
2020/4/8(水) 19:05配信 ねこのきもちWeb編集室


「食卓に出していたものを、愛猫がうっかり食べてしまった!」
 

そんな経験がある飼い主さんもいるのでは?  食べたものによっては、猫の体に害があるかもしれないので心配ですよね。
 

今回は、「ねこのきもち」に寄せられた経験談を元に、その猫が食べた物が大丈夫かどうかを、高円寺アニマルクリニック院長・高崎一哉先生がチェックします!


■①牛乳

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 

 

食事の準備中、牛乳を飲まれてしまいました。


「朝食の準備のためキッチンにいる間に、テーブルに置いてあった牛乳を、かりんが3回程舐めてしまいました。ごく少量だったので、とくに受診もせず様子を見ていたのですが、その後排泄をした便が少しゆるめに。以降、異変はありません」(岩手県 S・Oさん 愛猫・かりんくん<オス・10才/ヒマラヤン>)

 

 

先生のジャッジは……「△」猫によっては、下痢や泌尿器の病気になることも。


「人と同様、牛乳でお腹がゆるくなる猫もいます。これは、『乳糖不耐症』といって、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少ないため。また、牛乳はカルシウムが豊富なので、与えすぎると尿石症などの病気になるリスクも。与える場合も、日に50mlまでにとどめて」(高崎)


■②おせんべい

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


おせんべいの食べこぼしをパクリ。以来欲しがるように…


「私が食べこぼした5mm角くらいの醤油味のおせんべいを口にしてしまった、みーちゃん。その後、異変は見られませんでしたが、おせんべいの袋を開封する音で近づいてくるように。その姿はかわいいですが、与えるのはガマンしています」(栃木県 J・Hさん 愛猫・みーちゃん<メス・11才>)


先生のジャッジは……「×」
のどに詰まるなどの恐れも。高齢猫はとくに注意を払って!


「5mm角程度ということで、幸い今回は異変がなかったようですが、みーちゃんは11才と高齢。体力も落ちているので、ごく少量でものどに詰まったり、胃に負担がかかることも。おせんべいは塩分も多いので、腎臓にも負担がかかります」(高崎)


■③シュウマイ

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


食後の片付け中にシュウマイを食べられ、嘔吐。


「食事で余ったシュウマイを、ほかの片付けをしている最中に、ルナが丸々1個食べてしまいました。しばらくしてから、2回立て続けに嘔吐。嘔吐物を見ると、胃液と消化中のシュウマイでした。嘔吐後は、ふだんより水をたくさん飲んでいました」(栃木県 Sさん 愛猫・ルナちゃん<メス・2才>)

 


先生のジャッジは……「×」

シュウマイに含まれる玉ねぎと塩分は猫の負担に!


「加工食品は、塩分を含んでいるものが多いです。猫は、塩分を摂りすぎると腎臓に負担がかかり、泌尿器の病気にかかる可能性が高まるので、要注意。また、シュウマイに含まれる玉ねぎは加熱しても猫には有害なので、絶対口にさせないで」(高崎)


ねぎ類には、貧血や血尿を引き起こす成分が!

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号


長ねぎや玉ねぎ、ニラなどの野菜には、猫の赤血球を壊す成分が含まれています。猫が食べると、重度の貧血や血尿を起こすことも。この成分は、調理しても無害にはなりません。そのため、これらの食材が含まれる加工食品にも注意が必要に。



■④生の豚肉

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


生の豚肉を、料理の支度中にこっそり食べられました。


「料理をするのに冷蔵庫から取り出した豚の薄切り肉を、カウンターに置いたほんのちょっとの間に、チマに食べられてしまいました。口にしたのは、2cm角程度。チマに異変は見られませんでしたが、生肉だったのが気になっています……」(秋田県 Nさん 愛猫・チマくん<オス・当時3才>)

 


先生のジャッジは……「△」

豚肉自体はOK。しかし、生だと寄生虫などの危険が!


「猫は肉食動物なので、生肉を消化できる内蔵をしています。とはいえ、生肉には細菌や寄生虫(トキソプラズマ)がいる可能性があるので、与えるのは控えて。ちなみに、火が通った状態で脂身を避けたものなら、2、3cm角くらい与えても大丈夫です」(高崎)


⑤一口チーズパン

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


一口チーズパンを大量に食べて下痢をしました。


「焼き立ての一口チーズパンをテーブルで冷ましていたところ、香ばしいニオイにつられたのか、このはが8個(!)も食べてしまい……。小ぶりなパンとはいえ、猫の体にはものすごい量。案の定、翌日下痢をしていました」(山梨県 S・Oさん 愛猫・このはちゃん<メス・1才>)

 


先生のジャッジは……「×」
一口サイズといえど、量も塩分も負担になる!


「下痢の原因は食べすぎでしょう。このはちゃんはまだ1才ということで、やんちゃな時期。好奇心から、人の食べ物を食べたがる年齢なので、とくに注意してあげて。また、パン生地やチーズには塩分が含まれているので、腎臓疾患のリスクがあります」(高崎)


■⑥焼き魚の骨

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


捨てた焼き魚の骨を知らぬ間に食べられて…


「食後、魚の骨をシンクの三角コーナーに捨てたら、いつの間にかチマが口にしていて……! 食べた骨は、5cm程度のもの。異変は見られなかったのでよかったですが、残飯の処理には、前にも増して気をつけるようになりました」(秋田県 Nさん 愛猫・チマくん<オス・当時3才>)

 


先生のジャッジは……「×」
猫はあまり咀嚼しないので、内臓に刺さる危険が!


「肉食動物の猫の歯は、肉を噛み切るために奥歯まで尖っていて、咀嚼には向きません。そのため、食べ物はあまり噛まずに丸飲みする傾向が。魚の骨などの鋭利なものもそのまま飲み込むので、食道や胃、腸に刺さってしまう危険があります」(高崎)


■⑦干物

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


夕食中、よそ見をしていたら干物を盗み食いされました。


「ポールが干物を食べてしまったのは、私が食事中にテレビを見た一瞬。食べた量はわかりませんでしたが、ボールはその後ふだんどおりの様子だったので、受診はしていません。とはいえ、以降、食事中は注意しています」(茨城県 Sさん 愛猫・ポールくん<オス・当時6才>)

 


先生のジャッジは……「×」
塩分やミネラルが多いので、摂取すると泌尿器に負担が!


「猫が好きなイメージが強い、にぼしなどの干物は、塩分やリン、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。ミネラルが体内に蓄積されると結石ができ、最悪結石が尿道に詰まって死に至ることもあるので、今後は絶対にポールくんが口にしないよう、気をつけて」(高崎)


■⑧煮汁

 

画像/「ねこのきもち」2017年2月号

 


食事で残った煮汁を、見ていない間にペロッ!


「食卓を片付けしていて最中、くるみが煮物の余った汁を舐めてしまいました。量は、ピチャピチャと数回舐めた程度。味が濃いものなので不安でしたが、その後くるみに異変は見られなかったので安心しました」(神奈川県 Fさん 愛猫・くるみちゃん<メス・1才>)

 


先生のジャッジは……「×」
煮汁は糖分が多いので、要注意!


「煮物の多くは、砂糖を使って作られています。砂糖は摂りすぎると肥満の原因に。砂糖以外にも、煮汁にはいろいろな調味料が入っており、少し舐めただけでも猫にとっては危険な量の栄養素を口にしてしまっていることもあるので、危険です」


■うっかり食べられるのを防ぐ方法は?

 

ねこのきもち投稿写真ギャラリー


以上の体験談のように、少し目を離した隙に、猫にうっかり食べられてしまうことがあるかもしれません。いくら「ダメ!」と伝えても、好奇心の強い猫は、目の前に気になる食べ物があれば食べてしまうでしょう。そのため、一番の対策は、猫から食べ物を隠してしまうこと。たとえば猫が飛び乗れないところで、扉がある棚にしまうと安全でしょう。


また、猫が食べてはいけないものを口にした可能性があるときは、猫に異変がないようでもかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。


参考/「ねこのきもち」2017年2月号『獣医師さんがジャッジ! 与えてよかった?  人の食べ物』
(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/Honoka


ねこのきもちWeb編集室
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