神経科学:渇きは腸管からの液体オスモル濃度信号によって調節される | Just One of Those Things

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前回に引き続き、2019年度の14号目のネイチャーのハイライトより。

 

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神経科学:渇きは腸管からの液体オスモル濃度信号によって調節される
Nature 568, 7750
2019年4月4日


脳が渇きに関連する充足の合図を処理するとき、口腔咽頭経路から得られる摂取液体容量についての情報が計算に入れられている。しかし、摂取した内容物のオスモル濃度に関する情報を脳が受け取る仕組みについては、あまりよく分かっていない。今回Z Knightたちは、液体中の水分と塩分の量が腸内で迅速に測定されて、迷走神経を介して脳へと伝えられ、飲水行動をより適切に調節することを明らかにしている。前脳の個々のニューロンは、液体の体積と含有物に関する情報や、血液からの他の信号も統合し、飲水やそのような行動の停止に影響する活動を駆動している。


LETTER p.98
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本論文においては、本誌の日本語版では、「神経科学:腸から脳へ送られる液体オスモル濃度の信号が渇きの充足を制御する」と題されています。

 

フルテキストを直訳しますと・・・

 

流体浸透圧の腸から脳への信号は喉の渇望の飽満を制御する

 

となり、Abstractを直訳しますと・・・

 

満腹とは、食べたり飲んだりすると食欲が減退するプロセスです。喉の渇きのために、口咽頭の合図は、摂取された体液の量を脳に報告することにより、飽満を促進する上で重要な役割を果たします[1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12]。対照的に、摂取された液体の浸透圧を中継するメカニズムはよくわかっていないままです。ここでは、胃腸管の水分と塩分が正確に測定され、マウスの飲酒行動を制御するために脳に迅速に伝達されることを示します。この浸透圧信号は、通常の飲酒時の飽食に必要かつ十分であり、迷走神経を含み、喉の渇きとバソプレシンの分泌を制御する主要な前脳ニューロンに伝達されることを示します。微小内視鏡画像を使用して、個々のニューロンがこの消化管浸透圧情報を中咽頭および血液由来の信号と統合することにより、恒常性の必要性を計算することを示します。これらの調査結果は、液体の恒常性システムが摂取した液体の浸透圧をどのように監視して、飲酒行動を動的に制御するかを明らかにしています。
 

となります。

 

フルテキストは下記です。詳細が必要な方はご購入をお願いいたします。

 

Full Text:LETTER p.98

A gut-to-brain signal of fluid osmolarity controls thirst satiation

 

Code availabilityによりますと・・・

 

この調査の結果をサポートするカスタムMATLABスクリプトは、対応する作成者からの合理的な要求に応じて入手できます。
 

また、Data availabilityによりますと・・・

 

この研究の結果を裏付けるデータは、対応する著者からの合理的な要求に応じて入手できます。
 

 

究極に溜まりに溜まりまくっているネイチャー。次回は、「生態学:サンゴと広く共生しているアピコンプレクサは進化の過渡期にある」を取り上げます。

 

※主治医の指示に従っておりますが、なかなか体がついていけずです(´;ω;`) 巡回等ブログ活動が大変遅れております。申し訳ございません。

 

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