物性物理学:量子臨界点を示すもの | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

前回に引き続き、2019年度の11号目のネイチャーのハイライトより。
 

----------------------------------------------------------
物性物理学:量子臨界点を示すもの
Nature 567, 7747
2019年3月14日

銅酸化物高温超伝導体が示す異常な振る舞いは、何らかの形で特定のドーピングレベルp*と関係しているように見えることから、組成相図におけるp*の位置は、量子臨界点の場所を表すと示唆されている。今回L Tailleferたちは、銅酸化物超伝導体群の比熱を広範囲のドーピングレベルにわたって測定し、p*での明確な発散を観測している。これは、量子相転移の熱力学的特徴である。

Letter p.218
----------------------------------------------------------
 
本論文においては、日本語版本誌では、「物性物理学:銅酸化物超伝導体における量子臨界の熱力学的特徴」と題されています。
 
フルテキストを直訳しますと・・・
 
銅酸塩超伝導体における量子臨界の熱力学的特徴
 
となり、Abstractを直訳しますと・・・
 
銅酸化物(酸化銅)超伝導体の3つの中心的な現象は、共通のドーピングレベルp *によってリンクされています。フェーズ図の領域[1]。ただし、p *の基本的な性質は、特にそれが真の量子相転移を示すかどうかに関しては不明のままです。ここでは、p *を含む広いドーピング範囲で、超伝導を抑制するのに十分な大きさの磁場中で、低温で銅酸塩Eu-LSCOおよびNd-LSCOの比熱Cを測定します。ドーピングの関数として、Cel / Tはp *(CelはCへの電子的寄与)で強くピークに達し、温度Tがゼロになる傾向があるためlog(1 / T)依存性を示すことがわかります。これらは、反強磁性相が終了する時点でヘビーフェルミオン[6]および鉄系[7]超伝導体で観察されるように、量子臨界点[3,4,5]の古典的な熱力学的特性です。銅酸化物の擬ギャップ相は量子臨界点で終わり、その関連する変動はおそらくd波ペアリングと電荷キャリアの異常散乱に関係していると結論付けています。
 
となります。
 
フルテキストは下記です。詳細が必要な方はご購入をお願いいたします。
 
Full Text:Letter p.218
 
Data availabilityによりますと・・・
 
本書内のプロットおよびこの研究の他の発見を裏付けるデータは、合理的な要請があれば対応する著者から入手できます。
 
 
究極に溜まりに溜まったネイチャー。次回は、「有機化学:配向基不要の選択的C–H官能基化」を取り上げます。
 
 
※昨日のしわ寄せで、今から寝落ちます。巡回等ブログ活動が大変遅れてしまいますが、申し訳ございません。
 
 
 
ペタしてね