那珂川 氾濫発生情報出さず 国交省など陳謝~「内水氾濫」と「バックウォーター」で広域に浸水 川崎 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
 
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。

 

10月18日。台風19号の影響で、茨城県の那珂川では堤防が3か所で決壊し大規模な浸水が発生しましたが、川の氾濫を知らせる「氾濫発生情報」が発表されませんでした。これについて関東地方整備局と東京管区気象台は記者会見し、「対応に追われて混乱し、本来出すべき情報が出せず申し訳ない」と陳謝しました。
 

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那珂川 氾濫発生情報出さず 国交省など陳謝「対応追われ」

2019年10月18日 13時08分 NHK

 

https://www.youtube.com/watch?v=CQYcLO-zEQM&feature=youtu.be

 

台風19号の影響で、茨城県の那珂川では堤防が3か所で決壊し大規模な浸水が発生しましたが、川の氾濫を知らせる「氾濫発生情報」が発表されませんでした。これについて関東地方整備局と東京管区気象台は記者会見し、「対応に追われて混乱し、本来出すべき情報が出せず申し訳ない」と陳謝しました。

今月12日から13日にかけて、那珂川は常陸大宮市で2か所、那珂市で1か所の堤防が決壊し、大規模な浸水被害に見舞われました。
 
川が氾濫した際、国はレベル5の情報にあたる「氾濫発生情報」を出して住民に最大限の警戒を求めることになっています。

しかし那珂川の氾濫ではこの情報が発表されず、その後、13日午後3時になって、関東地方整備局は那珂川の堤防が決壊していたと発表していました。
 
関東地方整備局と東京管区気象台は18日、記者会見を開き、「本来出すべき情報が出せず、申し訳ない」と陳謝しました。
 
茨城県の常陸河川国道事務所は13日午前4時半ごろには那珂川の氾濫を確認していたということで、「本来、この時に情報を出しておくべきだった。同じころに氾濫した久慈川の対応に追われて、混乱を極めていた。今後このようなことがないようにしていきたい」と述べました。

■連絡受け、現地確認もしたが

会見によりますと、常陸河川国道事務所は今月13日午前1時半ごろ、車で巡回していた委託員から「常陸大宮市で水が堤防を越えているようだ」という報告を電話で受けたということです。
 
さらに職員が現地を確認したところ、午前4時半ごろ、堤防を越えて水があふれていたことを確認したということです。
 
しかし、すでに氾濫していた茨城県内を流れる久慈川の対応に追われ、常陸国道河川事務所が混乱し、那珂川については「氾濫発生情報」を出せなかったとしています。

■国交相も陳謝

赤羽国土交通大臣は18日の記者会見で「住民の避難行動に重要な氾濫発生情報が発表されなかったことは大変申し訳なく、心からおわび申し上げたい」と陳謝しました。
 
そのうえで、那珂川に関する情報の発表を担当する関東地方整備局に対して再発防止策を検討するよう指示するとともに、全国の河川を管理する部署に対して同じようなことが起きないよう周知するとしています。
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10月18日。台風19号による浸水被害が相次いだ川崎市。市の広い範囲で浸水被害が相次いだのには、別々の場所で「内水氾濫」と「バックウォーター」という浸水被害で特徴的な2つの現象が起きていたことが分かりました。
 
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「内水氾濫」と「バックウォーター」で広域に浸水 川崎
2019年10月18日 16時04分 NHK
 
©NHK

台風19号による浸水被害が相次いだ川崎市。市の広い範囲で浸水被害が相次いだのには、別々の場所で「内水氾濫」と「バックウォーター」という浸水被害で特徴的な2つの現象が起きていたことが分かりました。

川崎市によりますと、「内水氾濫」は都市部で激しい雨が降った際に、下水道から川への排水が間に合わなかったり逆流したりして市街地で水があふれる現象で、都市部での特徴的な浸水被害です。
 
タワーマンションなどへの浸水被害が相次いだ中原区では、排水管から多摩川の水が逆流する「内水氾濫」が起きた可能性が高いとしています。
 
一方、「バックウォーター」は本流の水位が高くなって支流の水が流れにくくなる現象で、川の氾濫や堤防の決壊の原因となる現象の一つです。
 
マンションが浸水し男性1人が死亡するなどした高津区では、「バックウォーター」が起きたことで多摩川の支流の平瀬川があふれ、住宅地に流れ込んだ可能性が高いとしています。
 
市は、この2つの現象が市内の別々の場所で発生したことで広い範囲で浸水被害が相次いだものとみて、さらに詳しく調べています。

■内水氾濫 なぜ起きた

川崎市によりますと、中原区では、雨水は区内に張り巡らされた下水管を通って、中原区上丸子と宮内に設置された排水路から多摩川に排出される仕組みになっています。
 
排水路の出口部分は3mほどの地点に設置されていますが、今回の台風では排水路の出口の位置より多摩川の水位が上がったとみられ、そこから川の水が逆流し、住宅地に流れ込んだということです。
 
排水路には川の逆流を防ぐ水門が設置されていますが、水門を閉じると雨水を排出できなくなるため、川崎市は水門を閉じない判断をしたということです。
 
川崎市は「多摩川の増水が想定以上で、結果として川の水が下水管を逆流し、川から離れた武蔵小杉駅周辺にも浸水の被害が及んでしまった。今後、必要な対策を検討する」と話しています。
 
市によりますと、多摩川につながる排水路は市内であわせて7か所設けられ、このうち川の水が排水路を逆流する「内水氾濫」とみられる現象は中原区と高津区のあわせて5か所で
確認されたということです。

■バックウォーター なぜ起きた

川崎市高津区では、台風19号の影響で住宅地が浸水し、マンションの1階に住む60代の男性1人が死亡し、住宅など多くの建物で浸水被害が相次ぎました。
 
川崎市によりますと、特に浸水被害が多かったのは高津区久地付近で、多摩川と支流の平瀬川が合流するところにある住宅地です。
 
今回の台風では、増水した多摩川の水が逆流し平瀬川に流れ込む「バックウォーター」と呼ばれる現象が起きたとみられ、その結果、平瀬川からあふれた大量の水が住宅地に流れ込んだ可能性が高いということです。
 
この地域はもともと土地が低く、水がたまりやすいところで、今回の台風でもポンプでの排水は続けていたということですが、川の水があふれ、追いつかなかったということです。
 
川崎市は浸水被害を受けた地域に職員を派遣してさらに詳しい原因などを調べています。
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検証シリーズは少しずつ取り上げております。ご了承くださいませ。最新情報を知りたい方は、下記をご覧くださいませ。今後も続きます・・・。
 
 
※今後に役立てるために、昨年の豪雨と同じく、データを取りあげつくして、後でまとめてデータベース化します。
 
 
※現在、台風19号の検証データが溜まっているため、科学データ編をお休みしています。
 
※早々寝落ち爆睡しておりました。取り上げなければならないデータが滞っておりますので、これから連続投稿いたしました。巡回等も大変遅くなっております。申し訳ございません。
 
次は、究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。
 
 
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