台風19号 避難所から“再避難”相次ぐ 危険性も~「バックウォーター発生か」茨城 那珂川合流地点 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
 
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。

 

のど元を過ぎたら忘れる・・・にならないように・・・。

 

 

10月17日。台風19号による豪雨で川が決壊した佐野市など栃木県内の複数の自治体で、避難所にいったん身を寄せたのに、その後、再び避難を余儀なくされる“再避難”が相次いでいたことがNHKの取材で分かりました。今回の台風では夜間、移動中に亡くなった人も多く、専門家は「避難所の運営の在り方や場所の設定について再点検する必要がある」と指摘しています。
 

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台風19号 避難所から“再避難”相次ぐ 危険性も
2019年10月17日 15時16分 NHK
 
©NHK

台風19号による豪雨で川が決壊した佐野市など栃木県内の複数の自治体で、避難所にいったん身を寄せたのに、その後、再び避難を余儀なくされる“再避難”が相次いでいたことがNHKの取材で分かりました。今回の台風では夜間、移動中に亡くなった人も多く、専門家は「避難所の運営の在り方や場所の設定について再点検する必要がある」と指摘しています。
 
©NHK
 
NHKが栃木県内の各自治体に取材したところ、秋山川が決壊した佐野市など7つの自治体の合わせて10の避難所で、いったん避難した人たちが別の場所に再び避難を迫られていたことが分かりました。
 
自治体が長期的な避難には適していないとか、水が迫って危険だと判断したケースのほか、避難所が満員になったり、土砂災害のリスクが高い地域にあり、実際に被災したりしたケースもありました。
 
このうち佐野市の旧船津川小学校では、特別警報が出され、雨や風がピークに達していた午後8時すぎ、長期的な避難には適していないといった理由で、4キロ離れた小学校に各自、車で避難するよう市から指示がありました。
 
しかし、その小学校まで移動するには堤防が決壊した秋山川の近くを通る必要があり、水が迫るなどしたため、ほとんどの人が引き返して自宅などにとどまったということです。
 
また、鹿沼市の土砂災害の特別警戒区域にある加蘇コミュニティセンターでは、裏山が崩れて土砂が流入し、午後11時ごろから30分以上かけて、近くの小学校まで避難せざるをえませんでした。
 
今回の台風では、夜間、徒歩や車で移動中に亡くなった人も多く、災害時の避難に詳しい東京大学大学院の関谷直也准教授は、「台風が迫っているときに避難所から再び外に出る行為は非常にリスクが高い。再避難が相次いだ場合は避難所の運営の在り方や場所の設定について再点検する必要がある」と指摘しています。

■栃木県内では7自治体10の避難所で再避難

“再避難”が行われたのは栃木県内では7つの自治体の合わせて10の避難所にのぼります。
 
自治体別では、佐野市が旧船津川小学校など4か所。鹿沼市、那須烏山市、大田原市、下野市、上三川町、市貝町の6つの自治体がぞれぞれ1か所です。

■トイレ使えないと再避難の指示

佐野市の船津川地区で町会長を務める谷寛行さんは、今月12日の午後5時ごろ、自宅近くにある避難所の旧船津川小学校に避難しました。
 
しかし、大雨の特別警報が出され、雨や風がピークに達していた午後8時すぎ、4キロ離れた別の小学校に各自、車で避難するよう市から指示がありました。
 
トイレが使えず長期間の避難生活ができないなどとして、閉鎖が決まったのが理由でした。
 
当時の状況について、谷さんは「市の判断には驚きました。校舎の上の階に逃げる垂直避難はできないかとかけあいましたが、『トイレが使えないから長期的な避難ができない』と説明を受けました」と話しています。
 
谷さんは一緒に避難していた小学生の孫などとともに再避難先の小学校に車で向かいました。
 
ところが、途中にある秋山川の周辺ではすでに水があふれだしていて、これ以上、避難を続けるのは危険だと判断し自宅に戻るしかなかったということです。
 
谷さんは「台風が近くまで来ているなかで避難所を変更されると避難者が難しい状況に置かれるのでやるべきではないと思います。わざわざ危険を冒してまで新たな避難先に向かうのは果たしてどうなのか」と再避難を促した市の判断に疑問を感じていました。

■避難所に土砂流入し再避難

避難所の「設置場所」が再避難の要因となったケースもありました。
 
鹿沼市で避難所として開設された加蘇コミュニティセンターでは、避難者が身を寄せていた部屋にまで土砂が流入し再避難を余儀なくされました。
 
鹿沼市などによりますと、この避難所は、土砂災害のリスクが高い特別警戒区域の中にあり、今月12日の午後11時ごろ、裏山の土砂が崩れ、住民30人ほどが避難していた部屋に土砂が流れ込んできたということです。
 
部屋にいた30代の女性は、「土砂崩れが起こった際は、大きな音が聞こえ、土砂が流れ込んできました。住民たちからは悲鳴が起き、とても怖かったです」と話していました。
 
土砂崩れによるけが人はいませんでしたが、避難所にいたおよそ70人は300メートルほど離れた小学校に各自の車などで移動せざるをえませんでした。
 
途中には4年前の「関東・東北豪雨」で被害が出た橋があり、消防団が周辺の安全を確認しながら、小学校まで誘導したということです。
誘導にあたった消防団の神山浩保さんは「夜間の移動はリスクがあるが、避難せざるをえない状況だった。消防団として難しい判断を迫られた」と話していました。

■専門家「避難所の設定など再点検を」

災害時の避難に詳しい東京大学大学院の関谷直也准教授は「台風では真っ暗ななかで避難して車ごと転落したり、強風で飛ばされたものが当たったりして、けがや死亡するケースが多い。その後の長期的な生活が苦しくなることが予想されたとしても事前あるいは初期の避難では、まずは身の安全を確保し命を守ることを優先して行動するべきだ。安全なはずの避難所からわざわざリスクを冒して外に出る再避難が相次いだのならば、避難の在り方や場所の設定について再点検する必要がある」と指摘しています。
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あなたが住むところもこれに当たるかもしれません・・・。いざというときに対応できるよう、よくご検討と上、防災対策の強化を行ってくださいませ。

 

 

10月17日。筑波大学の河川の専門家が茨城県内で氾濫が起きた現場の調査を行い、水戸市では那珂川の水位が上がったため合流する支流の水がせき止められる形となり水位が上昇する、バックウォーターという現象が発生したとみられると指摘しました。
 

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「バックウォーター発生か」茨城 那珂川合流地点の氾濫
2019年10月17日 15時55分 NHK
 
©NHK

筑波大学の河川の専門家が茨城県内で氾濫が起きた現場の調査を行い、水戸市では那珂川の水位が上がったため合流する支流の水がせき止められる形となり水位が上昇する、バックウォーターという現象が発生したとみられると指摘しました。
 
©NHK

現地調査を行ったのは、河川工学が専門で筑波大学の白川直樹准教授です。
 
白川准教授は、まず、水戸市飯富町の支流の藤井川が那珂川に合流する地点で調査を行い、藤井川の流域に残された草などが、水の流れに逆らうように、ガードレールに引っ掛かっていることを確認しました。
 
これは逆方向に川が流れたことを示しているとして、大雨で那珂川の水位が上がったことで藤井川の水がせき止められる形となり逆流しながら水位が上昇する、バックウォーターという現象が発生したのではないかと分析しています。
 
また、常陸大宮市富岡を流れる久慈川の堤防がおよそ100メートルにわたって決壊した場所では、想定を超える水が川に流れ込み、堤防からあふれていく際に少しずつ堤防が浸食され決壊につながったのではないかとしています。
 
白川准教授は「堤防の整備にはコストなどの面で限界がある。想定外の豪雨災害が起きる中で川だけで水の流れを押さえ込むのは難しいのが現実で、水があふれてしまうという前提に立って遊水池を整備するなどの治水対策が必要になっている」と話していました。
 
©NHK
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検証シリーズは少しずつ取り上げております。ご了承くださいませ。最新情報を知りたい方は、下記をご覧くださいませ。今後も続きます・・・。
 

≪NHKのコンテンツ≫
「台風19号 支援」-NHK NEWS WEB
「台風19号 検証」-NHK NEWS WEB
「台風19号」-NHK NEWS WEB
「台風19号 被害」-NHK NEWS WEB
「台風19号 影響」-NHK NEWS WEB
「台風19号 交通」-NHK NEWS WEB
気象・災害ニュース一覧-NHK NEWS WEB
 
≪NHKの注目のコンテンツ≫
ニュース特設 台風19号 豪雨災害
 

※今後に役立てるために、昨年の豪雨と同じく、データを取りあげつくして、後でまとめてデータベース化します。
 

≪家族のペットのために≫

ももこひめさんより。

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※更新がとどまっていますので、連続投稿いたします。次はねこのきもちです。

 

 

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