科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。
10月15日。今回の豪雨災害では、避難所での生活を余儀なくされている人が15日朝の時点で13都県、合わせて5513人に上っていますが、避難所が水につかったり、想定を超える避難者が訪れて入りきらなくなるなど避難所の深刻な課題も明らかになりました。
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避難所で想定外の事態 そのとき住民たちは…
2019年10月15日 20時55分 NHK
避難所で想定外の事態 そのとき住民たちは…
2019年10月15日 20時55分 NHK
©NHK
今回の豪雨災害では、避難所での生活を余儀なくされている人が15日朝の時点で13都県、合わせて5513人に上っていますが、避難所が水につかったり、想定を超える避難者が訪れて入りきらなくなるなど避難所の深刻な課題も明らかになりました。
■避難所が雨漏り 浸水も 宮城 丸森町
広範囲が浸水した宮城県丸森町は気象庁が土砂災害警戒情報を発表した今月12日の午後3時20分に全域で避難勧告を出しました。
役場近くに住む71歳の女性は地区の民生委員に促され、午後3時すぎに水害の際の避難所に指定されている役場の隣の「丸森まちづくりセンター」に避難しました。
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女性が避難所に着いたときにはすでに50人ほどが避難していたということです。避難した人たちは建物の2階にいましたが、夜9時ごろになるとバケツをひっくり返したかと思うほどの激しい雨漏りがするようになったといいます。
同じころ、周辺で浸水が始まり、町はまちづくりセンターにいた避難者を隣の役場に移動させることを決めました。
その時点で70人余りが避難していました。高齢者が多かったため、短い距離でしたがバスを何度も往復させ2時間以上かけて避難者を移動させました。
71歳の女性は「私が役場に移動できたのは12日の夜11時ごろで、外は真っ暗で雨が非常に激しく、少し出ただけでもびしょぬれになるほどでした」と話していました。
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町では阿武隈川が氾濫するおそれがある場合、川の水位を見ながらまちづくりセンターから高台の小学校などに避難者を移動させることにしていましたが、今回は判断する前に周辺が浸水してしまい、高台への避難が間に合わなかったということです。
役場に避難した80歳の女性は、避難所が浸水するおそれのある場所にあることについて、「ここまでの浸水被害はこれまでなかったので、行政に大丈夫だという意識があったのではないか」と話していました。
■想定を超える避難者が… 東京 狛江
多摩川沿いに位置する東京 狛江市では想定を超える住民が避難したため、市が急きょ、臨時の避難所を開設したほか、避難所が満員になり、避難してきた住民に別の避難所に移ってもらう事態も起きました。
狛江市では台風19号の接近に伴い、住民に早めに避難してもらおうと、今月12日の午前8時すぎに自主的に避難する人たちに向けた避難所を市の中央公民館に開設しました。
ところが、市の想定を超える200人以上が避難したため、この施設に収容できなくなり、本来は避難所として使う予定のない、市役所のロビーや議会棟などを追加で開放したということです。
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その後、台風が近づいてきたため、この日の午後4時半に多摩川沿いの地区のおよそ9000世帯に避難勧告を出しました。
この結果、狛江市では開設した11の避難所におよそ4000人が避難することになりましたが、4つの避難所で施設が満員になったということです。
このうち、およそ1000人が避難した狛江第二中学校では施設が満員になったため、避難した住民に別の避難所に移ってもらう事態も起きたということです。
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市は、今回の台風19号では自主的に避難した人も含め、想定を超える避難者が出たことから民間の施設を避難先として活用することなどを含め、災害時の避難所を増やすことを検討していきたいとしています。
狛江市の総務部安心安全課の杉田篤哉課長補佐は「多くの人が避難したのはよいことだと思うが、市の施設には限りがあるので、すべての人を受け入れられないのは大きな課題と認識している。少しでも多くの人が避難できる態勢をつくるため、商業施設を活用するなどの対策が必要になってくると思う」と話していました。
■神奈川 葉山町でも
避難所がいっぱいになり新たな受け入れができなくなる事態は神奈川県葉山町でも起きました。
町によりますと避難所の一つ「葉山町福祉文化会館」では80畳の和室を避難スペースとして確保していました。しかし、12日午前8時半の開設以降およそ2時間の間に60人以上が避難してスペースがなくなったため、新たに避難者を受け入れることができなくなったということです。
町では、会館の入り口に避難者を受け入れられない旨を書いた紙を貼るとともに、近くの中学校など別の避難所を利用するよう防災無線やホームページなどで呼びかけました。
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■深刻な課題明らかに
これまで、災害の危険があるとして自治体が避難勧告や避難指示を出して避難を呼びかけても、実際に避難する人は多くはなく、逃げ遅れてしまうこともありました。一方で、今回は多くの人が避難しても避難所が安全でなかったり、入りきれなかったりする深刻な課題も明らかになりました。
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ずいぶん前から申し上げていましたが「避難所=安全」ではありません。事前に支援災害に対して安全な場所であるかどうかの下調べが必要です。安全な場所へ移動する際の経路も安全でなくてはなりません。
レベル4の警報が出たとしても、全域に出ても、必ずしもすべてを避難所が収容できるわけではありません。「避難の警報=避難所」が重要ではなく、「命を守るための安全な場所」が最も重要事項なので、安全な場所であればよいのです。
行政や自治会や町内会などが想定している避難所が必ずしも安全な場所とは言えないので、事前に安全な場所を調べてから、安全な場所への避難をお願いいたします。
ペット同行避難や動物を保護している方にも言えることなのですが、命を守れればいいので、その方法や対処は臨機応変での対応が必要です。この対応はすぐには無理ですので、日頃から対策を考えておく方がよいでしょう。
ペット同行避難場所については、対応が完備しているところは、ぶっちゃけ、総社市ぐらいです。必ずしも、ペット同行避難所が必ずしも動物たちにとって良いとは限りません。闘病中の子や、ストレスを回避させる必要がある子たちもいますので、それ相応の日頃の対策が必要と言えます。
人間だけでもすべて収容できないことが多いというのが避難所です・・・。
10月16日。NHKより。各地に甚大な被害を及ぼした台風19号による豪雨。浸水した住宅や建物の中で亡くなるケースも相次ぎました。なぜ避難することができなかったのか。その教訓とは。
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台風豪雨 “避難できず” その教訓とは
2019年10月16日 20時34分 NHK
台風豪雨 “避難できず” その教訓とは
2019年10月16日 20時34分 NHK
©NHK
各地に甚大な被害を及ぼした台風19号による豪雨。浸水した住宅や建物の中で亡くなるケースも相次ぎました。なぜ避難することができなかったのか。その教訓とは。
■自宅が浸水「逃げることができない」
©NHK
豪雨で死亡した福島県本宮市の歯科医師、曽我祐一さん(48)は自宅の平屋建ての社宅に流れ込んだ水が増えていく様子を知人に逐一、電話で伝えていました。
13日午前2時ごろ、曽我さんから男性のもとに電話があり、「家のくるぶしまで水が入ってきた」と話したということです。
その後、午前3時ごろの電話では「胸のあたりまで来ている」と話したため男性は「なんとか窓ガラスを割って屋根に避難しろ」と呼びかけたということです。
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しかし午前3時半ごろの電話では「もうすぐ水が天井につきそうだ。逃げることができない」と話し、その後、連絡が途絶えたということです。
16日午後5時半現在で本宮市で亡くなった7人のうち、少なくとも5人が1階で見つかっていたことがわかっています。
■水圧かかると大人でも扉開けられず
©NHK
専門家は避難しようとしても水圧でドアが開かなかった可能性を指摘しています。
浸水した部屋の扉を開ける実験からは、ひとたび水圧がかかると大人の男性でも扉を開けることが困難になることがわかります。
■「水圧で戸が開かないことも生じる」
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自然災害のメカニズムを研究している福島大学大学院共生システム理工学研究科の川越清樹教授は「水圧がかかりやすいので戸が開かないということも生じる。人的災害につながることは多々ある」と話しています。
■災害弱者をどう守るか 課題も
©NHK
一方、今回の災害ではいわゆる災害弱者をどう守るか、改めて課題が浮かび上がってきています。
福島県いわき市の平下平窪地区では台風19号の影響で近くを流れる夏井川が氾濫、4人の高齢者が犠牲になりました。
この地区の住民によりますと、12日の夜にはひざ下ほどの高さまで浸水していたということで、その後も水位は上昇し、建物の1階部分がつかったため、屋根の上に避難する人も相次いだということです。
いわき市によりますと、亡くなった4人はいずれも80代以上の高齢者で全員が溺死でした。
■早めの避難呼びかけも…
©NHK
市は12日の午前10時には市内全域に避難準備の情報を出し、高齢者など体の不自由な人たちに早めの避難を呼びかけていました。
しかしこの地区には情報を一斉に伝える防災行政無線がありませんでした。市によりますと、防災行政無線は津波に備え沿岸部しか整備されていないということです。
市は避難を呼びかける情報を出した段階で、登録していた人の携帯電話に届く防災メールや登録していなくても対象の地域にいる人に届くエリアメールで避難を呼びかけたとしています。
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しかし地区の住民の中にはメールの内容が自分たちの地区に該当するか分かりにくいといった声が聞かれたほか、携帯電話を持っていなかった高齢者もいました。
市が消防団に要請して直接避難するよう呼びかけたのはおよそ半日たって危険が差し迫り避難指示を出したあとでした。
いわき市は今回の情報の伝え方に課題があったとしたうえで今後、周知のしかたを検討することにしています。
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検証シリーズは少しずつ取り上げております。ご了承くださいませ。最新情報を知りたい方は、下記をご覧くださいませ。今後も続きます・・・。
≪NHKのコンテンツ≫
■「台風19号 支援」-NHK NEWS WEB
■「台風19号 検証」-NHK NEWS WEB
■「台風19号」-NHK NEWS WEB
■「台風19号 被害」-NHK NEWS WEB
■「台風19号 影響」-NHK NEWS WEB
■「台風19号 交通」-NHK NEWS WEB
■気象・災害ニュース一覧-NHK NEWS WEB
≪NHKの注目のコンテンツ≫
■豪雨災害 ライフライン情報
各地の放送局で制作している被災地のライフラインや避難所の情報です
■ニュース特設 台風19号 豪雨災害
記録的な豪雨となり各地で甚大な災害が起きました。最新の情報を分かりやすく掲載。
■「台風19号 支援」-NHK NEWS WEB
■「台風19号 検証」-NHK NEWS WEB
■「台風19号」-NHK NEWS WEB
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お住まいの地域の避難・災害情報はこちらから
≪NHKの各県のライフライン情報≫
※ここからのものは常にリンク先が変わっております。
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低気圧の影響で、千葉県や茨城県、福島県の一部では、わずか半日で1か月分の雨が降る大雨となっています。福島県や宮城県にかかる発達した雨雲は、このあと次第に東へ抜ける見通しですが、引き続き土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。台風19号の豪雨による被災地は特に警戒してください。
どうか皆さま、ご安全に・・・・。