昨年の異常気象、気流が原因=今後も頻繁に発生か-英研究 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が科学物のデータを集めて取り上げております、科学もの報道データ編。

 

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昨年の異常気象、気流が原因=今後も頻繁に発生か-英研究
時事通信社 2019/05/03 17:53

 【ロンドン時事】2018年夏に日本を含む世界各地を襲った異常気象が、北半球のジェット気流の変化によって引き起こされた可能性が高いことが3日までに、英オックスフォード大などの研究で明らかになった。気流の変化は近年増加傾向にあり、研究者は「気候変動や地球温暖化によって将来さらに頻繁に発生すると予想される」と警告している。
 
 研究結果によると、西日本やバルカン諸国を襲った集中豪雨、北米や西欧など各地の記録的高気温が、いずれも上空1万メートル付近を吹くジェット気流の変化と強い関係があった。特定の気流の蛇行パターンが影響していたという。
 
 この結果、何週間も熱波が一部の地域に滞留するなどし、「暖かな晴れの日は高温と干ばつに、雨の日は洪水に変わった」とされる。同様の気流の変化は03年や06年、15年などにも見られ、近年増加傾向にある。
 
 同大のカイ・コーンフーバー氏は「18年夏に異常気象が起こった場所や時期はランダム(でたらめ)ではない」と強調。異常気象に見舞われた地域が世界の穀倉地帯と重なっており、食料生産のリスクを増幅する可能性があると指摘している。 
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今のところ、科学的なデータが見つからないのが残念なのですが・・・・。報道なら出ています。

 

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干ばつと洪水、市民生活に打撃=温暖化影響指摘も-アフガン
時事通信 4/30(火) 14:56配信


干ばつの影響を受けたなす畑に立つアフガニスタン人男性=2018年11月、南部カンダハル州(国連食糧農業機関アフガニスタン事務所提供)
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地球温暖化は、北極やシベリアなどの氷の溶解から気候変動に影響し寒波になることがあります。

 

寒波が来たからと言って、氷河期になっているわけではなく、北極の永久凍土がブクブクとさせながら溶解している映像があったように、それが気候に影響し、気候は流体的に変動します。

 

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北米の寒波 原因は北極圏の温暖化
2018.3.19 05:00 SankeiBiz
 
 地球温暖化のせいで、世界が寒冷化している。
 
 ばかばかしく聞こえるかもしれないが、原因は地球の最北端にある。北極圏では他の地域の2倍のスピードで気温が上昇しているが、これが上層大気のジェット気流に影響し、各地に急激な寒波をもたらしているのだ。
 
 1月初旬に米国南部を襲った寒波は、アラバマ州バーミングハムやミシシッピ州オックスフォードなど、極度の低温に不慣れな都市に雪や氷をもたらした。
 
 最新の研究によれば、北極圏の急速な温暖化が続く場合、悪天候や季節外れの嵐は世界各地で、より頻繁に発生するようになる。アリゾナ大学自然資源・環境学部のバレリー・トラウト准教授は「ごく普通の気候」という年は少なくなるとの見解を示し、「ジェット気流が極端な位置となるほど、異常気象は起こりやすくなる」と述べた。
 
 原因は、気候変動によって北極圏とそれ以南の気温差が縮まり、上層大気で風が弱まることで気流が乱れやすくなることにある。
 
 トラウト氏らがオンライン学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した研究によると、北大西洋のジェット気流は1960年代以降、過去300年と比べて異常なほど北上または南下する頻度が増えたという。北極圏上空の平均気温は昨年、1900年以降で2016年に次ぐ高温となり、1981~2010年の平均を約1.6度上回った。
 
 北極圏では、夏季の海氷量が過去数十年で30%以上減少している。このため、むき出しになった海面や地表が増え、これらが熱を吸収することにより、温暖化が加速している。急速な温暖化はコンピューターモデルの予測を上回るスピードで進んでおり、今後数十年以内に北極周辺の氷が全て解ける夏が到来するとみられている。
 
 今冬の厳しい寒さや、サハラ砂漠などまさかと思うような場所での積雪は、地球温暖化に疑念を抱く人々にとって、温暖化など起きていないという主張の根拠となっている。だが、ニュージャージー州にあるラトガース大学の研究教授、ジェニファー・フランシス氏は、荒天は結局のところ、懐疑派に温暖化の現実を納得させる結果につながる可能性があると述べた。
 
 変則的で破壊的な気象状態は、「気象がいかに生活に影響するかを大衆に理解させるための極めて効果的なツールとなる」とフランシス氏は話す。つまり、(米南部の)テキサス州ヒューストンでプールに氷柱ができていれば、いや応なしに何かが起こっていると分かるということだ。(ブルームバーグ Jim Efstathiou Jr.)
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んー。下記でしょうか・・・。

Article | 19 March 2019

Basin-wide sea level coherency in the tropical Indian Ocean driven by Madden–Julian Oscillation

Madden ‐ Julian振動により駆動された熱帯インド洋における盆地規模の海面コヒーレンス
The intraseasonal barotropic response of the ocean has been assumed to be negligible in tropical regions. We show that boreal winter MJOs, aided by ocean stratification, trigger a significant basin-wide barotropic sea level response in the tropical Indian Ocean at intraseasonal time scales.
海の季節内順圧応答は熱帯地域では無視できると考えられてきました。我々は、海の成層化によって支援された北半球の冬のMJOが、熱帯インド洋において季節内の時間スケールで有意な盆地規模の順圧海面レベルの反応を引き起こすことを示す。
B. Rohith, Arya Paul, Fabien Durand, Laurent Testut, S. Prerna, M. Afroosa, S. S. V. S. Ramakrishna & S. S. C. Shenoi
 
Abstractを直訳しますと・・・
海面水位の変化は、順圧(水柱全体を含む)または傾圧過程(層別化によって支配される)のいずれかに起因する可能性があります。熱帯地方における順圧性海面水位の変化は、季節内の時間スケール(30〜80日の期間)では重要ではないことが広く受け入れられています。底圧記録に基づいて、我々は、12月から4月のインド洋熱帯熱帯域における有意な盆地規模の順圧海面変動の証拠を提示し、標準偏差は全季節内海面変動の標準偏差の約30から60%に達する。この変動の起源は、北インドの冬のMadden-Julian振動(MJO)に関連した、東インド洋上の小さな風の一帯と関連しています。これらの大きな変動は、季節内の海面水位や大量の予算に大きな影響を与える可能性があります。傾圧過程よりはるかに速い伝播のため、それらは盆地が以前に考えられていたよりはるかに急速に気候変動に適応することを可能にする。
 
Introductionを直訳しますと・・・
季節内の時間スケールでは、空間的な広がりが100 kmに制限されている風の応力に対する海の応答は、大部分が海面近くに閉じ込められ[1]、主に傾圧的です。しかし、強制の範囲が数100 kmを超え、強制が十分に強い場合、応答は海底に到達し、順圧応答1を引き起こす可能性があります。これまで、高度の研究[2]と線形近似、準地衡と無視できるボトムスロープに基づく分析演習[1]に基づいて、外部フラックスに対する海洋の季節内気圧変化は無視できると仮定されていました。有効ではないとしても、この仮定は高度計から派生した海面異常(SLA)の解釈に重要な結果をもたらします。熱帯では順圧変動が重要ではないことを考慮すると、熱帯海域での季節内SLAは傾圧過程の現れとしてのみ解釈される[3,4]。しかし、傾圧モードに起因するプロセスは順圧調整の背景に対して行われるので、順圧成分を調べることが必要である。特に、インド太平洋地域における季節内時間スケールでの大規模(≫1000 km)コヒーレント大気変調を含むMadden-Julian Oscillations(MJO)[5,6]の存在は、熱帯で順圧運動を誘発する理論的可能性を提示する海。ここでは、熱帯の海域に大規模な順圧SLAの大きな変動性があるかどうか、またある場合はそれらがどこで発生したのか、またそれらの時空間スケールとは何かを調査します。
顕著な順圧SLAの兆候は主に底部圧力変動に反映されている。確かに、たとえ海底の圧力異常が傾圧プロセスの影響を受けやすいとしても、この効果は平らな海底の大きな深度(通常は大陸棚や斜面地域の外側)では無視することができます[7,8,9,10]。それ故、大きな深さに固定された底部圧力記録計(BPR)において順圧サインを探すことが適切である。この研究では、熱帯インド洋(TIO)の3つのBPRの測定値を使って順圧SLAを特定し、海洋大循環モデル(OGCM)を使用してその起源を特定します。
ここでは、北半球の冬のMJOに関連した北西オーストラリア盆地(NWAB)上の大きな風の異常が、季節内の時間スケールでTIOにおける有意な盆地規模の順圧海面レベルの応答を引き起こすことを示す。この新機能は、BPR、Gravity Recovery and Climate Experiment 11(GRACE)、およびOGCMを使用して解読されます。この大規模なコヒーレント海面応答のダイナミクスは、一連の感度実験を使用して説明されています。興味深いことに、成層化は流域規模の変動性 - 順圧ダイナミクスに直感に反する特徴を説明するのに重要な役割を果たす。この新たな知見は、順圧力学は熱帯の海洋ではあまり重要ではないという既存の概念に挑戦し、したがって季節内SLAの解釈においてより大きな注意を要求する。
 
となります。
 
んー。他にもあるようなのでじっくりと探してみます。
 
日本の状態は・・・
 
次に究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。

 

 

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