はやぶさ2 きょう小惑星「リュウグウ」へ降下開始へ~はやぶさ2 リュウグウ着陸後は | Just One of Those Things

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アクシデントで挙げられなかったので、日付を超えて昨日のものですが・・・。

 

科学オタクの主婦が科学物のデータを集めて取り上げております、科学もの報道データ編。本来はこの形を取っております。
 
昨年は災害が続いたことから、取り上げられないまま、たまりまくっております。今は危機管理物が多いですね・・・。今では気分転換のものとなっておりますが・・・。
 
はやぶさ2が最初の到着をする前に取り上げます。
 
はやぶさ2 2019年2月22日に最初の着陸へ」より。
※これまでのことは上記にまとめています。
 

そして、「「はやぶさ2」あす朝から小惑星へ降下 岩石採取はあさってか~目標は半径3メートルの円」。この時に挙げていた記者会見の詳細がNHKで取り上げられています。

 

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はやぶさ2 きょう小惑星「リュウグウ」へ降下開始へ
2019年2月21日 1時56分 NHK
 

日本の探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」への着陸に向けて、21日午前8時すぎに、高度2万メートルからの降下を開始します。順調にいけば22日午前8時ごろに着陸を実施して岩石の採取に挑む予定です。
 
2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」は、地球からおよそ3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」の上空に到着したあと、去年10月の着陸を予定していましたが、小惑星が予想以上に岩に覆われていることが分かり、着陸を延期して安全に着陸できる地点と方法の検討を進めてきました。
 
そして、小惑星の赤道付近にある大きさが60センチを超える岩石がない平たんな場所を確認して、「L08ーE1」と名付け、ここを着陸地点に決めました。
 
JAXAでは機体や地上の施設などを最終チェックし問題がなければ、21日午前8時すぎに降下を開始することにしています。降下のスピードは、人が歩く速度よりも遅い時速1.4キロほどで高度を下げていきます。
 
そして、順調にいけば、22日午前8時ごろ、「リュウグウ」への着陸を実施して、岩石の採取に挑戦する計画です。
着陸地点は直径6メートルと極めて狭く、JAXAでは難しいミッションになるとしています。
 
JAXAは「はやぶさ2」から送られてくるデータを、神奈川県相模原市にあるJAXAの宇宙科学研究所の管制室で常にチェックし、異常があった場合は、降下を中止することも視野に慎重に運用を進めることにしています。
 
■はやぶさ2の予定
 
日本の探査機「はやぶさ2」は今回の着陸も含めてことし7月までに2回から3回の着陸を行う計画です。
 
このうち1回は、「インパクタ」と呼ばれる装置を使って、小惑星の表面にクレーター状の穴を開け、そこに着陸して内部の岩石を採取する世界初の取り組みにも挑戦します。
 
具体的には上空数百メートルから、重さがおよそ2キロある金属の塊を高速で発射して、地表の岩石を吹き飛ばして内部が露出したクレーター状の穴をつくります。
 
そして、先に投下した目印となるターゲットマーカを基準にしてピンポイントで穴の中に着陸、宇宙線などの影響を受けていない小惑星内部の岩石を採取する計画です。
 
今後の着陸は太陽の回りをだ円の軌道を回るリュウグウが、今より太陽に近づき地表の温度が上昇する7月末までに実施される計画です。
そして「はやぶさ2」は、ことし11月から12月にリュウグウを離れ、地球に向けて帰還の途につきます。地球に到着するのは来年末の予定です。
 
■小惑星リュウグウとは
 
「リュウグウ」は直径はおよそ900メートルの小惑星で、太陽の周りをおよそ1年3か月かけて回っています。
 
形は、南北の極が角張り赤道付近が山脈のように膨らんだ「コマ」のような形をしています。
 
自転の周期は7時間40分ほどで四季もあります。また、重力も地球の8万分の1と、わずかですが存在します。
 
これまで撮影した写真などから、表面は岩で覆われ、大きな岩石がごろごろと転がっていることが分かっているほか、赤道付近には直径が100メートル前後の大きなクレーターが複数確認されています。
 
「リュウグウ」は太陽系の古い時代の状態をとどめ、有機物や水が残っている可能性が高いC型と呼ばれるタイプの小惑星の1つです。
 
これまでの観測では、岩石の色が黒っぽいことから、有機物の成分となる「炭素」が多く存在しているほか、水の存在も期待されています。
 
「リュウグウ」は「はやぶさ」初号機が2005年に着陸した小惑星「イトカワ」と同じように壊れた小惑星の破片が集まって誕生したと考えられています。
 
■小惑星探査 各国は
 
日本は「はやぶさ」初号機で、小惑星に着陸し微粒子を地球に持ち帰る成果を出したほか、「はやぶさ2」も3億キロの飛行を成功させ再び小惑星に到達させるなど、この分野では世界をリードしています。
 
日本を追いかけるようにNASA=アメリカ航空宇宙局では、探査機「オリシス・レックス」を開発、地球から1億2000万キロ余り離れた小惑星「ベンヌ」の岩石を採取する計画を進めています。
 
「ベンヌ」は直径がおよそ500メートルと、「リュウグウ」の半分ほどの大きさで、およそ46億年前に太陽系ができたころの状態をとどめていて、水や有機物が残されていると考えられています。
 
アメリカの探査機は「はやぶさ」初号機の成果も生かされて開発され、去年12月にベンヌ上空に無事到着しました。
 
来年にも砂や岩を採取して4年後には地球に持ち帰る予定で、日本と情報を共有して宇宙の謎の解明につなげる共同プロジェクトが進んでいます。
 
また、NASAはさらにその先に、金属でできていると考えられる「プシケ」という名前の別の小惑星探査も計画しています。
このほか、ESA=ヨーロッパ宇宙機関でも、小惑星の探査計画を立ち上げる方針を示しています。
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そして、着陸後の予定ですが・・・。

 

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はやぶさ2 リュウグウ着陸後は
2019年2月21日 2時00分 NHK
 

日本の探査機「はやぶさ2」は以下の手順で小惑星「リュウグウ」に着陸します。
 
着陸の前日、21日に地上の管制チームが「はやぶさ2」の状態などを確認して問題ないと判断すると、小惑星上空で待機している「はやぶさ2」に降下開始の信号を送ります。
 
そして、日本時間の21日午前8時すぎ、「はやぶさ2」は高度2万メートルから着陸に向けた降下を開始します。
 
降下を始めると、探査機から10分おきに送られてくる小惑星の画像をもとに基準となる軌道からのずれを推定し、地上から探査機に信号を送って軌道を修正する作業を繰り返します。
 
降下の速さは人が歩く速さよりも遅い、時速1.4キロほどで高度を下げていきます。
 
21日午後6時半ごろに高度5000メートルまで降りてきた「はやぶさ2」はここからさらにスピードを落としゆっくりと降下を続けます。
 
日付が変わって22日午前6時ごろには、高度500メートル付近に到達し地上の管制チームの責任者が着陸の最終判断を行って、問題がない場合は探査機に最終降下開始の信号を送ります。
 
ここからは地球からの指令を待たずに「はやぶさ2」自体が着陸を判断する自動制御に切り替わり、運用は最終局面を迎えます。
 
そして、午前7時ごろには小惑星の地表から45メートルまで接近する予定でセンサーとカメラで地表を正確にとらえ、スラスターと呼ばれるガスを噴射する装置で、細かく姿勢を制御する運用に入ります。
 
ここからは、事前に投下した「ターゲットマーカ」と呼ばれる光を反射する目印を基準にして着陸地点へ接近します。
 
高度8.5メートルまで降下すると、着陸地点の傾斜に合わせて探査機の姿勢を傾けます。
 
そして、その姿勢と高度をたもったまま水平移動して着陸地点付近の上空で静止します。
 
そして、日本時間の22日午前8時ごろに目標地点に向かって放物線を描きながら降下し、「リュウグウ」への着陸を実施します。
 
着陸は数秒間で、岩石を採取する「サンプラホーン」と呼ばれる長さおよそ1メートルの筒状の装置の先端を地表に接地させて弾丸を発射、砕いた岩石が装置の中を舞い上がり、内部に回収する計画です。
 
機体はすぐに上昇し、午前8時半ごろに「はやぶさ2」がデータを送信、これを受信した神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所の管制室で分析が行われ、着陸の成否の判断が行われます。
 
■岩石の採取方法
 
「はやぶさ2」は機体の下に「サンプラホーン」と呼ばれる岩石を採取するための長さおよそ1メートルの筒状の装置がとりつけられています。
着陸した瞬間、この「サンプラホーン」から重さ5グラム、直径8ミリの弾丸を秒速300メートルの速さで打ち出し、地表の岩石を細かく砕きます。
 
砕かれた岩石は弾丸が撃ち込まれた反動で「サンプラホーン」の中を舞い上がり、機体の中の容器に回収される仕組みです。
また、「サンプラホーン」の先端の部分には内側にむけて数ミリ程度の折り返しがあります。
 
これは2005年に小惑星「イトカワ」に着陸した「はやぶさ」初号機で弾丸が発射されないトラブルが発生したことを踏まえての対策です。
仮に弾丸が発射されなくても、装置の先端が地表に接したときに折り返しの部分に地表にある数ミリ程度の砂や石がひっかかるなどして、回収できる可能性をねらった工夫です。
 
■岩石採取から何がわかる
 
「リュウグウ」の岩石を採取する大きな目的は地球の生命の起源を探るためです。
 
小惑星は惑星の材料になったと考えられていますが惑星にならなかった小惑星が火星と木星の間を中心に数十万個見つかっていて、中でも7割以上を占めるのが「リュウグウ」を含めたC型小惑星と呼ばれるタイプのものです。
 
C型小惑星は古い時代の状態をとどめていて、生命に不可欠な水や有機物が残されていると考えられています。
 
ただし「水」は私たちがふだん目にする液体や氷の形で存在している訳ではありません。
 
水の分子はH2O、つまり水素原子2つと酸素原子1つからできていますが「リュウグウ」では、化学変化で組成がかわり、水素原子が1つとれた形、つまりOHの形で岩石の中に取り込まれていると考えられています。
 
このOHを含む岩石は「含水鉱物」と呼ばれ、「はやぶさ2」による採取が期待されます。
 
また、人をはじめ地球上の動植物は炭素を成分とした「有機物」でつくられています。
 
これまでの観測で、リュウグウの表面を覆う岩石の色は全体的に黒く、有機物には不可欠な炭素が多く含まれることが示されています。
地球の生命の起源については小惑星などの天体が地球にぶつかり、水や有機物がもたらされたといった仮説もあります。
 
岩石を持ち帰り詳細に分析をすることで、生命に不可欠な水と有機物がどこからもたらされたのか。そして、生命はどう進化したのか。さらには地球以外の星に生命が存在する可能性はあるのか。
 
そうした研究の進展に大きな手がかりが得られることになるのです。
また、小惑星はおよそ46億年前に誕生した太陽系の内側でちりやガスが集まるなどしてできた天体で、合体や衝突を繰り返して地球などの惑星になったと考えられています。
 
いわば惑星の材料ともいえ「リュウグウ」の組成や性質を詳しく調べることで太陽系の成り立ちの謎の解明も期待されています。
 
■着陸の何が難しいのか
 
「はやぶさ2」は当初の計画では、直径100メートルの平たんな場所を見つけて着陸することを想定していました。
 
しかし、上空からの詳しい観測の結果、「リュウグウ」は予想を超えて表面が岩で覆われ大きな岩石がごろごろと転がっていることが判明。
検討の結果、安全に着陸ができると選ばれた地点は直径わずか6メートルのエリア。当初想定していた広さに比べると極めて狭い範囲をねらうことになりました。
 
万一、この範囲を外すと周辺には高さ60センチメートルを超える岩石があることから機体や太陽光パネルが接触して壊れるリスクが高まります。そのため、着陸方法の変更も余儀なくされました。
 
実施することに決まったのは、精度が高い着陸を可能とする「ピンポイントタッチダウン」という方法です。
 
これは先に投下した「ターゲットマーカ」と呼ばれる光を反射するボール状の目印をカメラでとらえて、これを基準に機体を正確に誘導するもので、初めて実施します。
 
「はやぶさ2」は地球との通信に往復でおよそ40分かかるため、小惑星に接近すると地球からの指令に頼らず、すべて自動で行うようにプログラムされています。
 
このため、JAXAではプログラムの書き換えを改めて行い、岩石一つ一つの大きさや形を反映した「リュウグウ」の立体地図や尾根や谷部分などの重力の違いを反映したモデルを作り、着陸の誤差を2.7メートル以内におさまるように計算しなおしました。
 
また、着陸地点は傾斜があるため、地表に対し、垂直に着陸できるように機体を斜めに傾けて飛行するようにプログラムを変更しました。
JAXAの担当者は「非常に技術的に高いレベルの着陸を行うことになり、厳しいものになる」と話しています。
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≪お好きな方は、ご覧くださいませ≫

はやぶさ2 特設サイト 生命の起源を探れ(NEWS WEB特設ページ)
NHKスペシャル「スペース・スペクタクル」(NHKスペシャル特設ページ)

小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) | Twitter
 

報道されているのが会見のものから小出しに出しているようで、続きます。

 

 

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