心血管生物学: グルタミンシンテターゼの新しい機能 | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

前回に引き続き、37号目のネイチャーのハイライトより。

 

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心血管生物学:グルタミンシンテターゼの新しい機能
Nature 561, 7721
2018年9月6日     

酵素であるグルタミンシンテターゼは、細菌からヒトまで進化的に保存されていて、グルタミン合成とアンモニアの解毒を担っている。今回G EelenとP Carmelietたちは、哺乳類のグルタミンシンテターゼが、血管新生での血管の発芽調節において、これまで知られていなかった機能を担っていることを報告している。内皮細胞および酵素分析、そしてin vitroやマウスにおけるグルタミンシンテターゼ活性の薬理学的操作や遺伝的操作を用いることで、グルタミンシンテターゼには自己パルミトイル化活性があり、その細胞内の局在に影響を及ぼしていることが実証された。自己パルミトイル化されたグルタミンシンテターゼは、RhoJと相互作用して、RhoJのパルミトイル化、膜局在化、活性化を持続させ、これが次に内皮細胞の運動性に影響を与える。グルタミンシンテターゼの薬理学的阻害により、マウスの失明眼や乾癬性皮膚疾患での病的な血管新生が減少したことから、この酵素を薬剤標的とすることは、過剰な血管の増殖を特徴とする疾患において、有望な抗血管新生治療法になると考えられる。

Article p.63
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Glutamine - Wikipedia(英文)

グルタミン酸の構造と機能: 神経伝達、旨味、生合成など

内皮細胞 - Wikipedia

in vitroとin vivo|研究用語辞典|研究.net

パルミトイル化 - 脳科学辞典

RHOJ - Wikipedia(英文)

 

なるほど・・・。ということで本文に入りたいのですが、翻訳文はハイライト以外、本日より一律見れなくなりました。契約している機関でしか読むことができなくなりました。そこで、フルテキストです。

 

≪Full Text≫

Role of glutamine synthetase in angiogenesis beyond glutamine synthesis

 

機関の皆様がまとめてくれるまで待つとしましょう。私はフルテキストが読めるので問題ないです。ただ時間がかかるだけで・・・。時間がかかるので、訳した本文は載せません。なぜなら訳した本文に、更に、参考文献をつける時間がかかるからです。一般的には、ハイライトだけで十分かと思います。ただ私はオタクなだけです。

 

非常に溜まりに溜まった恒例のネイチャー。次回は、構造生物学より、マラリアのタンパク質を積み荷として宿主細胞内に運び込むトランスロコン、を取り上げます。
 

 

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