基本定数: 重力定数が真の値に近づく | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

36号目のネイチャーのハイライトより。

 

----------------------------------------------------------
基本定数: 重力定数が真の値に近づく
Nature 560, 7720
2018年8月30日    

ニュートンの重力定数Gは、18世紀以来200回以上測定されてきたにもかかわらず、知られている基本定数の中で最も精度が低い。今回S Yangたちは2つの独立した方法でGを測定した結果を報告している。この2つの方法で得られた結果の精度は、100万分の11.6というこれまでで最も小さい不確かさである。

Article p.582
News & Views p.562
----------------------------------------------------------
 
 
基本定数より、これまでにない精度で測定された重力定数が報告されました。
 
重力相互作用の強さの基準である重力定数Gは、正確な測定が難しいものとなっています。今回、2つの独立した方法によって、Gがこれまでになく小さな不確かさで決定されました。
 
この論文は、ネイチャーのニュースにも取り上げられました。
 
----------------------------------------------------------
基本定数:2つの独立した方法を用いた重力定数の測定
Nature 560, 7720 |  Published: 2018年8月30日 |

ニュートンの重力定数Gは自然界の最も基本的な定数の1つであるが、正確な値はまだ得られていない。2世紀にわたる実験努力にもかかわらず、Gの値の精度は、数ある基本定数の中で最も低い。最近決定されたGには最大0.05%の相違があることから、既存のさまざまな方法にまだ発見されていない系統誤差がある可能性が示唆されている。この問題を解決する方法の1つは、同じ系統的影響を含む可能性が低い複数の方法を使って、Gを測定することである。本論文では、ねじれ振り子実験を使った、振れ時間(time-of-swing)法と角加速度フィードバック法によるGの2つの独立した測定結果を報告する。我々は、6.674184 × 10^−11 m^3 kg^−1 s^−2と6.674484 × 10^−11 m^3 kg^−1 s^−2というGの値を得ており、相対標準不確かさはそれぞれ100万分の11.64と11.61であった。これらの値の不確かさは、これまで報告された中で最も小さく、どちらの値も最新の推奨値と2標準偏差以内で一致する。
----------------------------------------------------------
おめでとうございます。完全一致まであと少しですね。
 
溜まりに溜まった恒例のネイチャー。次回は、神経科学より、 セロトニンの放出はマウスの社会性を高める、を取り上げます。
 
 
※今からまわりまーす。
 

 

ペタしてね