構造生物学: O抗原多糖輸送体の構造 | Just One of Those Things

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4号目が既に出ているというのに、まだ挙げ切れてないので、昨日に引き続き、今年に入ってから3号目のネイチャーのハイライトを取り上げます。

 

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構造生物学: O抗原多糖輸送体の構造
Nature 553, 7688  
2018年1月18日
     

細菌細胞の表面にはO抗原のような多糖が散在していて、これらは宿主の自然免疫応答を回避するのに役立っている。グラム陰性細菌では、このような多糖はまず細胞質からペリプラズムへと輸送され、それから外膜に取り込まれる。J Zimmerたちは今回、細菌のO抗原多糖輸送体の結晶構造を報告している。これは細菌の細胞外皮生合成における重要な構造に当たる。ATP結合カセット(ABC)輸送体は通常、交互アクセスモデルによって表されるような働き方をしているが、開いたコンホメーションにあるO抗原輸送体は、ABC輸送体としては異例なことに、膜を貫通する一続きのチャネルを形成している。そのため、多糖は開かれたチャネルを縫うように通っていくという連続的移動機構により輸送されると、著者たちは考えている。


Letter p.361
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今回は、細菌細胞の構造の話です。

 

私の読者さんは、外部からの方が多いので、取り上げてみました。

 

ゲノム、ゲノム、しますが、明日もカバーストーリーを取り上げます。

 

 

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