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ネイチャー関連のサイトが「502 Bad Gateway」で観覧できないので、本日のこの時間は、ネイチャー関連はお休みして、報道されたものをを取り上げます。

 

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がん探知犬、早期発見に期待 山形・金山町が試験導入 
2017/10/16 10:33日本経済新聞 電子版

 

 山形県金山町が今春から、「がん探知犬」による検診を試験的に始めた。訓練を受けた犬が受診者の尿のにおいを嗅ぎ分けて、がんの早期発見につなげる試みだ。これまでに数人の陽性反応が見つかるなど成果も出ている。町は3年かけて検証する計画。東北の小さな町の取り組みに全国が注目している。

 

 「がん探知犬の検診に同意されますか」。5月中旬、金山町の農村環境改善センターで開かれた健康診断で、保健師が受診者に呼びかけた。

 

 健診を受けた女性(62)は「本当に犬ががんのにおいを嗅ぎ分けられるのか」と半信半疑。多くは不思議そうな表情を浮かべながら説明を聞いていた。

 

 がん患者の尿には健常者とは違う特有のにおいがあるとされる。嗅覚に優れたラブラドルレトリバーなどの犬種に適切な訓練を施せば、警察犬がにおいをたどれるように、がんのにおいを特定するという。

 

 人口約6千人の同町を含めた山形県北部の最上地域は、がんによる死亡率が全国的にも高い。厚生労働省によると、女性の胃がん死亡率は全国1位。雪深く、塩分の高い保存食を食べることが要因とされてきた。

 

 状況の打開に向け、町は昨秋、がん探知犬の研究に取り組む日本医科大の宮下正夫教授に相談。今年度の予算に委託料などとして1100万円を計上し、探知犬の検診を試験的に導入した。胸部X線など従来の検診は別に実施している。

 

 探知犬による検査は提出された尿の検体を、宮下教授が副院長を務める日本医科大千葉北総病院(千葉県印西市)に送り、一部を専用の機器で分析。残りをがん探知犬を育成する民間企業「セントシュガージャパン」(同県館山市)で探知犬に嗅がせる。受診者の元には3カ月ほどで結果が届くという。

 

 がん検診に犬を使う研究は10年ほど前から各国で始まった。宮下教授は過去に別の自治体で導入を試みたが予算などの関係で見送りに。本格的な導入は金山町が初めてだ。

 

 宮下教授によると、過去に健康な人の検体が入った4つの箱とがん患者の検体が入った箱1つを置いて探知犬に嗅がせたところ、99.7%の確率で嗅ぎ分けられた。尿のほか、呼気などから特有のにおいを嗅ぎ分けることもできる。

 

 最近では、乳がんや大腸がんなど、がんの部位が判別できることも分かってきた。宮下教授は「血液検査などに比べて受診者の負担も少ない。早期発見に役立てられる」と期待を寄せる。

 

 金山町では5月の検診開始以降、9月末までに40歳以上の住民約600人が受診。数人からがんの陽性反応が出た。他自治体の視察も相次いでいる。

 

 町立金山診療所の柴田昭英・地域医療推進員は「がん死亡率低下につなげ、探知犬の普及を後押ししたい」と指摘する。同町は年間千人の受診を目標に掲げており、3年かけて陽性反応が出た人の経過観察結果などのデータを集め、事業継続を検討する方針だ。

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まるでがん細胞に群がる線虫のような、嗅覚の持ち主である犬ですね。

 

まぁ、線虫のほうがローコストだとは思うのですが、探知犬の普及も進むことも祈ります。

 

 

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