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慶大が臨床研究へ。

 

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iPSから心筋細胞を大量培養、臨床研究へ 慶大教授
10/7(土) 11:40配信 朝日新聞デジタル
 
 iPS細胞から心筋細胞を一度に大量に作り出す技術を、慶応大の福田恵一教授(循環器内科)らの研究チームが開発した。重い心不全で心筋細胞が失われた患者に移植する治療の実施にめどが立ったとして、同大は来年度にも、実際の患者を治療する臨床研究を始める予定だ。米科学誌ステムセルリポーツに6日、研究成果を発表した。

 

  心筋梗塞(こうそく)や拡張型心筋症などに伴う重い心不全になると、心臓を拍動させている心筋細胞が数億個失われる。研究チームは、iPS細胞から心筋細胞を作る技術を手がけてきたが、心臓の機能を再生させるのに必要な数の心筋細胞を、一度に多く作る技術が実現できていなかった。

 

  研究チームは今回、iPS細胞を培養するプレート(縦約20センチ、横約30センチ)を10層に重ね、プレート内に酸素や二酸化炭素を均一に送り込む装置を開発。通気しない場合と比べて、1週間で約1・5倍のiPS細胞が得られた。さらに、プレート内でiPS細胞を分化させることで、数人分の治療ができる約10億個の心筋細胞を一度に作ることができた。従来の培養皿(直径約10センチ)では、同じ量を作るのに100枚以上が必要で、心筋細胞の質を均一にすることが困難だった。

 

 臨床研究では、作った心筋細胞を患者の心臓に注射で移植。元の心筋と一体化させ、血液を送る機能を向上することを目指す。

 

 また、味の素と共同開発した培養液を使い、移植された場合に体の中でがん化する恐れがある幹細胞を取り除き、心筋細胞だけを選別できることも確認した。福田教授は、「安全性の高い心筋細胞を大量培養できるようになったことは、臨床研究に向けての大きなステップだ。再生医療の産業化にもつながる」と話している。(佐藤建仁)

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再製医療が活性化されそうです。

 

また、阪大・第一三共では、iPS細胞で心筋シートで心不全治療に挑んでいます。

 

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慶大、iPSから心筋細胞の量産に成功…来年度にも人への応用目指す
10/6(金) 13:42配信 読売新聞(ヨミドクター)

 

 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、品質が均一な大量の心筋細胞を作ることに成功したと、慶応大学の福田恵一教授(循環器内科)らの研究グループが発表した。

 

  収縮機能が低下した心筋に移植し、回復を図ることが期待され、来年度にも人への応用を目指す。論文が6日、米科学誌電子版に掲載された。

 

  グループは、酸素や二酸化炭素を通す特殊なプレートでiPS細胞を培養し、一度に約10億個の心筋細胞を作製。細胞の代謝が促進されたためとみられる。心筋細胞に変化しきれなかった細胞のエネルギー源であるブドウ糖とアミノ酸を培養液から除去し、乳酸を加えることで均質な心筋細胞を作ることもできた。

 

  従来の方法ではiPS細胞から心筋細胞に変化しきれなかった細胞を取り除きながら大量培養することは難しかった。心筋細胞に変化しきれなかった細胞はがん化の恐れもある。

 

 一方、iPS細胞から作製した重症心臓病患者治療用の心筋シートの事業化を目指すと、大阪大学などが発表した。5年後の製品化を目標にしている。

  心筋シートは、同大の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのチームが、患者に移植する臨床研究を来年度にも始める計画だ。ベンチャー企業「クオリプス」(横浜市)と共同研究を行い、製品化後は第一三共が販売にあたる。  
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一番良いのは、こうなる前に、生活習慣などを見直して、予防しておきたいものですね。

 

 

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