医療的ケア児の受け入れ報酬増 政府方針 | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

医療的ケア児を取り上げる前に、結果のほうが先に出てしまいました。

 

----------------------------------------------------------
医療的ケア児の受け入れ報酬増 政府方針
2017年9月23日05時00分 朝日新聞デジタル

 

 日常的に管を通じて胃や腸に栄養を入れたり、たんを吸引したりといった医療的なケアが必要な「医療的ケア児」が増えていることを受け、政府は2018年度から、放課後等デイサービスなどの施設がケア児を受け入れた際に支払われる報酬を増やす方針を固めた。ケア児を受け入れる施設は足りておらず、受け入れを促す。

 

 厚生労働省の有識者会議が22日、医療的ケア児を受け入れる施設が看護師を配置した場合、報酬を加算するほか、ケア児の数に応じて加算を上乗せする方針を決めた。医療機関と連携し、看護師が施設を訪問して障害児の看護に当たった場合の加算も上乗せを検討する。具体的な金額は18年度予算案に盛り込む。

 

 厚労省研究班の調査では、19歳以下の医療的ケア児は15年現在で約1万7千人おり、この10年間で2倍近くに増えた。その一方で、「放課後等デイサービス」など障害児が通う施設のうち、医療的ケアを実施しているのは2割前後。このため、長時間ケアをする家族は負担が大きく、仕事を離れるケースも出ている。

 

 現在、重度の身体障害と知的障害がある重症心身障害児を主に受け入れる施設には看護師も配置され、報酬も加算されている。だが、それ以外の施設は「看護師を配置する必要があり、赤字になる」(施設の運営者)のが実態だ。こうした状況を受け、超党派の勉強会「永田町子ども未来会議」が今月、政府に医療的ケア児を対象に報酬加算を新設するよう求める提言をまとめた。(山下剛)

----------------------------------------------------------

 

これによって、受け皿が出来るようになります。

 

非常に遅くなりましたが、取り上げる予定だったのは下記です。

 

----------------------------------------------------------
ケア必要な子、受け皿を 人工呼吸器・たん吸引…施設整備の動き 家族の負担軽減へ
2017年1月16日05時00分 朝日新聞デジタル
 
 日常的に人工呼吸器やたんの吸引などの医療ケアが必要だが、自宅で暮らしている「医療的ケア児」。こうした子どもたちが増えている一方で、預けられる施設は少ない。「隠れた待機児童問題」とも呼ばれる現状を解決するため、受け皿づくりが始まっている。

 

 昨年4月に首都圏初の子どもホスピスとして開設された「もみ続きじの家」は、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)にある。終末期に限らず、病状が安定している子どもたちと家族が一時的に自宅外で休息できる施設だ。昨年末までに延べ225人の子どもが過ごし、登録者は毎月増えている。

 

 東京都調布市の茅野(ちの)多実さん(41)は11月下旬、次男の勝実君(5)と利用した。生後4カ月のとき難病で気管切開し、人工呼吸器などで命をつなぎとめている。自宅で療養中だが寝たきりで、床ずれ防止で2時間置きに体の向きを変えなければならない。

 

 介護のためにまとまった睡眠が取りづらい茅野さんだが、この日はいつもより多く眠れた。「体が休まったし、息子と外に出て社会にも触れられた。心の休息にもなりました」

 

 施設は宿泊部屋が7室11床。床で広々と遊べるスペースや音楽室、オープンキッチンなどがあり、24時間態勢で看護師らが常駐している。集団生活で社会性を育もうと、朝の会や利用者同士のレクリエーションなども。自宅での看病から気分転換を図る狙いもある。

 

 勝実君は来春には小学生の年次になる。茅野さんは「勝実の容体次第だが、通学は体調や費用などで難しいと思う。訪問教育を受けるかたちになると思う」と話した。


 ■寄付頼みが実情

 

 医療的ケア児と家族を支える施設は圧倒的に不足している。厚生労働省によると、2012年に開設の淀川キリスト教病院(大阪市)が運営する子どもホスピスが先駆けで、同様の施設は全国で数カ所しかないという。子どもホスピスは、運営資金や医療的ケア児に対応できる看護師などの医療スタッフの確保が難しく、寄付に頼らざるを得ないのが実情だ。

 

 もみじの家の施設長を務める賀藤均病院長は「小児医療の進歩の一方で、『子どもの介護』は想定されていなかった。医療と福祉の両輪で、家族を支える態勢が必要」と指摘。全国医療的ケア児者支援協議会代表の戸枝陽基さんは「仕事をやめて自宅中心の介護を選択せざるをえない家族も多い。施設が増えれば家族の社会的孤立感も避けられる」と訴える。

 

 病児保育を手がけるNPO法人フローレンス(東京都)は14年9月、医療的ケア児も預かる障害児保育園を東京都杉並区に開園。昨年の豊島区に続き、今年は世田谷区に3園目を予定している。ただ、こうした施設を利用できるのは、都内の一部にとどまる。駒崎弘樹代表理事は「現状では家族は働くことができず『隠れた待機児童問題』になっている。ノウハウを公開するので、全国で似た取り組みが出てきてくれたら」と話す。


 ■同じ境遇、親同士でNPO

 

 こんな現状を打開しようと、医療的ケア児の家族が子どもを預けられる場所をつくる動きも出てきた。

 

 札幌市中央区の宮本佳江さん(36)は、特別支援学校に通う愛夕(みゆ)ちゃん(8)と、実來(みく)ちゃん(3)の姉妹の母親だ。2人とも難病のため食事は胃ろうで、たんの吸引なども必要だ。実來ちゃんをデイサービスに預けて愛夕ちゃんの学校に付き添う合間に、週に2日、薬剤師として働く。

 

 宮本さんは愛夕ちゃんを出産後、ドラッグストアで働こうとしたが、「子どもがいるだけでも休みがちなのに」と面接にも応じてもらえなかった。医療的ケア児は保育園ではなかなか預かってもらえず、学校でも親の付き添いが求められることが多い。「預かる施設が著しく不足している」と感じる。そこで宮本さんは、同じ医療的ケア児の家族とともにNPO法人「Solways(ソルウェイズ)」を設立。4月からは札幌市内で児童発達支援、放課後等デイサービス事業を始め、医療的ケア児を預けられる場所をつくる計画だ。「最終的には医療的ケア児自身が働くことができる環境を作ることができたら」と意気込む。

 

 (池田良、山下剛)


 ■「医療的ケア児」1.7万人 全国推計

 

 厚労省によると、「医療的ケア児」とは、人工呼吸器をつけているなど、日常生活を営むために医療が必要な状態にある子どもたち。同省の研究班が診療報酬のデータを使い、在宅医療を受けている0~19歳の医療的ケア児の人数を推計した。中間報告によれば、15年5月時点で全国に約1万7千人、そのうち人工呼吸器をつけているのは約3千人(18%)だった。

 

 研究代表者の田村正徳・埼玉医大総合医療センター特任教授(小児科)は「周産期医療や高度医療の発達で命が助かる赤ちゃんが増え、家に帰れるような医療環境も整備されつつある。一方で、保護者の休息や、子どもたちの療育を支える仕組みは十分ではない」と指摘する。厚労省は17年度から自治体が看護師を雇って保育所へ派遣するモデル事業を始めるなど、医療的ケア児やその家族への支援を強める。

 

 (寺崎省子)
----------------------------------------------------------

 

後は時が満たすのみですね^^

 

本日はメキシコで地震がまたあったため、二本立てとなりました。

 

 

ペタしてね