がん: 脂質の分解が治療抵抗性をもたらす | Just One of Those Things

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昨日に引き続き、Natureの今週号のハイライトより。

 

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がん: 脂質の分解が治療抵抗性をもたらす
Nature 547, 7664
2017年7月27日


がん細胞は生物学的に異なった状態をとることがあり、それが治療に対する抵抗性に影響し得る。間葉系表現型が薬剤抵抗性と関連付けられているが、その状態の基盤となる機構はよく分かっていない。今回S Schreiberたちは、間葉系表現型を持つ腫瘍細胞が、脂質代謝を変化させる酵素GPX4の阻害に対して、選択的に感受性を示すことを明らかにしている。GPX4は過酸化脂質を消失させ、その結果として、フェロトーシス細胞死を引き起こす鉄介在性反応を阻害する。これらの知見によって、間葉系状態への転換を起こして他の治療薬の作用を免れるようになったがんを標的とする新たな観点が示された。


Letter p.453
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フェロトーシス(Ferroptosis)は、細胞死の1つの機構と考えられています。

 

興味のある方は、ぐぐってみると、専門的ではありますが、詳細が書かれているものもありますので、ご覧になられると良いかと思います。

 

フェロトーシス誘導による治療というものもあるようです。

 

詳しくは、ぐぐって見られるとよいかと思います。

 

免れたがんを標的とする新たな治療法が進行すると良いですね。

 

 

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