構造生物学: アミノ酸輸送体の構造 | Just One of Those Things

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引き続き、Natureの今週のハイライトより。

 

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構造生物学: アミノ酸輸送体の構造
Nature 544, 7651    
2017年4月27日
   
SLC1(solute carrier 1)ファミリーに属するアミノ酸輸送体は、ヒトで複数の神経障害や代謝異常と関連付けられているが、この輸送体の構造に関する情報はアーキア由来のもっと簡単な構造を持つホモログのものに限られていた。N Reyesたちは今回、グルタミン酸作動性シナプスの重要な構成要素であるヒト興奮性アミノ酸輸送体1(EAAT1)について、単独の状態での、また基質や小型の阻害剤分子と結合した状態での高分解能構造を複数明らかにしている。それらの構造から、脂質や翻訳後修飾による調節などの、ヒトSLC1輸送体に特異的な反応機構の決定因子が明らかになり、また薬剤設計を進める助けとなりそうなアロステリックポケットが示された。これらの構造を基盤とすれば、特定の変異がEAAT1の輸送機構に分子レベルでどのように影響するかが予想できるようになり、より有効性の高い治療法につながるだろう。


Article p.446
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一日も早く、より有効性の高い治療法に繋がるとよいですね。

 

 

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