続きますが、Natureの今週号のハイライトより。
----------------------------------------------------------
生物地球化学： 全球の化石燃料メタンの排出量の修正
Nature 538, 7623
2016年10月6日
S Schwietzkeたちは今回、全球のメタンとメタン炭素同位体の長期にわたる記録に基づいて、全球のメタン収支と、メタン排出量に対する化石燃料工業の寄与を再評価している。著者たちは、化石燃料メタンの全排出量（化石燃料工業による排出と自然界における地質学的なメタン漏出の合計）は、時間とともに増加してはいないが、従来考えられていたよりも、60～110％多いことを見いだした。さらに、天然ガスや石油、石炭の生産と利用によるメタン排出量はこれまでの調査結果よりも20～60％多く、生産の一部として天然ガスから排出されるメタンの量は、過去30年間で約8％から約2％へ減少したという結論も得ている。
News & Views p.46
Letter p.88
----------------------------------------------------------
この論文は、Natureのニュースでも取り上げられました。
110％も多いって・・・Ａ＾＾；
まぁ、計算の仕方しだいで、答えが大きく変わるものであるから、仕方がないのですが、仕方がないでは終わらせられないような状況です。
この結果を元に、パリ協定が円滑に進むことを祈ります。
