Natureの乳がんについての論文2本 | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

Natureの今週号は、乳がんについての論文が2本発表されています。


----------------------------------------------------------
がんゲノミクス: 乳がんの変異シグネチャーブックマーク
Nature 534, 7605
2016年6月2日


乳がん560例の腫瘍と正常組織についての全ゲノム塩基配列解読が報告され、タンパク質コード領域と非コード領域の両方についての頻発性体細胞変異と変異頻度に関するゲノム規模の包括的な知見が得られた。著者たちは、再編成による変異過程の新しい調査を含め、これらのがんゲノムの変異シグネチャーを解析し、BRCA1あるいはBRCA2の機能や、相同組換えを基盤とするDNA修復の異常に関連するいくつかのシグネチャーを見いだした。また、変異シグネチャーはDNA複製鎖にそれぞれ異なる偏りを示すことも分かった。

----------------------------------------------------------


ここ最近、ブックマークという言葉が使われるようになりました^^;


論文を読んで、「あ、なるほど」と、わかるぐらいです。


----------------------------------------------------------
がんプロテオミクス: 乳がんのプロテオゲノミクス
Nature 534, 7605
2016年6月2日


今回の大規模な共同研究では、がんゲノムアトラス(TCGA)から得た105例の乳がん標本について、定量的質量分析によるプロテオームとリン酸化プロテオームの解析が行われた。これらの標本にはmRNAにより定義される4種類の主要な乳がんに固有のサブタイプが含まれている。この結果得られたのは、ヒト乳がん研究における高品質のプロテオームリソースであり、ゲノムとプロテオームのつながりを明らかにする技術と解析法を用いて達成された。このデータから、大規模な欠失や増幅領域内のドライバー遺伝子の候補が絞り込まれ、治療標的候補が明らかになる。

----------------------------------------------------------


簡単に治療標的候補がわかる方法が生み出されると良いですね。



ペタしてね