大腸がん治療薬の有効性を予測するためのアルゴリズム | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

Natureがまた新しく発刊させました^^;


ネットでは創刊特集で注目の論文だけ見れるようになっているのですが、本編はそこからのものです。


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経路活性強度が大腸がん患者におけるセツキシマブ感受性の独立した予後バイオマーカーとなることを新たに発見

Pathway activation strength is a novel independent prognostic biomarker for cetuximab sensitivity in colorectal cancer patients
Human Genome Variation 2 Article number: 15009 (2015) doi: 10.1038/hgv.2015.9
Published online 4 April 2015


セツキシマブ薬を用いた治療に対する大腸がん患者の応答を予測するうえで、大腸腫瘍の遺伝子発現プロファイルが役立つことが、今回明らかになった。K-ras遺伝子に変異を持たない大腸がん患者は、セツキシマブ治療に良好な応答を示す可能性があるが、変異を持たない患者であっても、最大60%は良好な応答を示さない。このほどジョンズホプキンス大学医学系大学院(米国)のDavid Sidranskyの研究グループは、バイオインフォマティクスのソフトウェア“OncoFinder”を用いて、患者と患者由来マウスモデルから採取した大腸腫瘍組織で活性化している遺伝子を解析し、セツキシマブ治療の予後マーカーを同定した。OncoFinderが示す経路活性強度(PAS)が、マウスモデルあるいは後ろ向き臨床研究データのいずれにおいても、大腸腫瘍のセツキシマブに対する感受性と強く相関していたのだ。今回の研究により、経路活性強度が転移性大腸がんにおけるセツキシマブ投与の選択基準として有望であることが分かった。

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ちとわかりにくいでしょうが、科学誌の論文はいつもこんな感じです。


本論文は、「転移性大腸がんにおけるセツキシマブ投与の選択基準として有望であることが分かった」という第一歩の論文です。


大腸がんも、依然、死亡率が高いです。


早く克服できるようになると良いですね^^


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