免疫の仕組み新発見 外敵覆う | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

DNA侵入時に起こる生体反応を観察し、今までブラックボックスだった細胞の内部を可視化することに成功しました。


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<免疫>新しい仕組み発見 細胞への侵入者を囲って閉じ込め
毎日新聞 5月19日(火)7時30分配信


 細胞に侵入したウイルスなどを、丈夫なたんぱく質の膜で囲って閉じ込める新しい「免疫」の仕組みを発見したと、情報通信研究機構の原口徳子主任研究員(細胞生物学)らの研究チームが18日、米科学アカデミー紀要に発表した。原口主任研究員は「まるで侵入者を牢屋(ろうや)に隔離するように、外敵の細胞内での活動を封じる仕組みのようだ」と話す。


 免疫は、生物の体内に侵入したウイルスなど外敵から身を守る防御機構。従来は、外敵が体内に入ると、それらを検知して分解する仕組みが知られていた。


 チームは、光る目印をつけたDNAを侵入者に見立てて細胞に取り込ませ、顕微鏡で観察した。すると、DNAが細胞内に入ると、約10分後には細胞表面の膜のような丈夫なたんぱく質の膜によってDNAが覆われた。観察を続けた約1日後まで、DNAは膜に覆われたままで、分解もされていなかった。


 また、取り込まれたDNAは、膜で閉じ込められる場合と、分解される場合の両方が観察されたという。原口主任研究員は「いずれが選ばれるかは偶然のようだ。免疫の多様性が明らかになり、これらの仕組みを利用した新たな遺伝子治療などの研究に役立つかもしれない」と話した。【斎藤有香】

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この発見のクレリリースは下記です。


外から来たDNAの細胞内侵入を感知するDNAセンサーを発見
情報通信研究機構(2015年5月19日)
http://www.nict.go.jp/press/2015/05/19-1.html


これらの発見は、今後、免疫学の分野や、感染医学分野、遺伝子治療分野などに貢献するものと期待されます。


今後、細胞内に制御可能な微小空間(「細胞核」を想定)を創る研究開発を行っていくそうで、BAFがオートファジーを抑制する仕組みを明らかにすることにより、安全かつ高効率な遺伝子デリバリーの実現を目指すそうです。


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