移植学会など死亡問題で、生体肝移植「総合病院並み体制」勧告が下りました。
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生体肝移植「総合病院並み体制」勧告 移植学会など死亡問題で
2015/5/17 2:00 日本経済新聞
神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター（ＫＩＦＭＥＣ）」の生体肝移植で患者の死亡が相次いだ問題で、日本移植学会と日本肝移植研究会が、麻酔医や病理医らがそろった総合病院並みの体制で生体肝移植を実施するよう全国の移植医らに勧告することが16日、分かった。学会関係者が明らかにした。
勧告に強制力はないものの、ＫＩＦＭＥＣには十分な医療体制が整っていなかった問題が浮上しており、今後の生体肝移植の実施にはより慎重な判断が求められることになる。
関係者によると、勧告文書は、生体肝移植の手術には移植医のほか、麻酔医、病理医、感染症の専門家らが必要だと強調。顕微鏡を使って血管同士をつなぐことができる体制整備を要請する。
また、移植を受ける患者や臓器提供者が手術の適応対象として妥当かどうか検討する適応評価委員会や倫理委員会、手術の結果を検証する組織設置の必要性にも触れる。
学会理事らの意見を聞いた上で、近く移植学会のホームページを通じて勧告内容を通知する。
ＫＩＦＭＥＣでは、生体肝移植手術を受けた４人が術後１カ月以内に死亡したことが発覚。肝移植研究会の報告書は、病理医の不在など体制の不備を指摘した上で、死亡した４人のうち３人は、救命できた可能性があったと結論づけた。
一方、ＫＩＦＭＥＣの田中紘一院長は「近くに優れた病院があり、いざとなれば応援に来てもらえる」と反論していた。〔共同〕
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今回の勧告は妥当だと思われます。
