<ネパール大地震>粛々と進んでいます・・・。 | Just One of Those Things

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GW期間中、4日に日本の援助物資が到着しました。


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ネパール大地震 日本の援助物資到着
5月5日 4時30分 NHK


ネパールで起きた大地震で、大勢の人たちが屋外で避難生活を続けるなか、4日、日本政府からのテントなどの緊急援助物資が首都カトマンズに到着しました。


先月25日にネパール中部で発生したマグニチュード7.8の大地震では、周辺国と合わせてこれまでに7500人以上の死亡が確認されました。


また、ネパールでは36万棟余りの建物に被害が出ていて、大勢の人たちが屋外で避難生活を続けています。


こうしたなか、4日、日本政府からネパール政府に提供される緊急援助物資のうちテント66張りと毛布625枚が首都カトマンズに到着しました。


援助物資はこの後、ネパールの日本大使館の榊原修一公使からネパール内務省で外国からの援助物資の受け入れを担当するパラジュリ局長に引き渡されました。


パラジュリ局長は、「山岳地帯の被災者は寒さに苦しんでおり、援助物資は役に立ちます」と述べ、被害が大きかった山岳地帯の被災地へ搬送する考えを示しました。


日本政府は6日までに4日提供した物資と合わせてテント350張りと毛布2500枚をネパール側に引き渡す予定です。


また、すでに16億円余りの緊急無償資金協力を実施することを決めています。

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日本の国際緊急援助隊の医療チームも粛々と活動を続けています。


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ネパール大地震、死者7700人超に
2015/5/6 1:25 日本経済新聞


 【カトマンズ=共同】ネパール警察当局は5日、大地震による同国内の死者数が7611人になったと明らかにした。負傷者は約1万4千人。近隣国を含めた死者数は約7710人となった。


 4月25日の地震発生から11日目となり、ネパール政府は生存者救出から被災者支援へと軸足を移している。だが山村地域では集落全体が壊滅的な被害に見舞われている場所もあり、被害の全容は依然不明確なままだ。


 一方、地元紙ヒマラヤン・タイムズによると、ネパール政府は15日から学校を再開する方針。だが全国で学校関連施設575棟が全壊、969棟が半壊という被害が出ており、安全な教室の確保が課題となっている。


 日本の国際緊急援助隊の医療チームは、死者数が最も多い北東部シンドパルチョーク地区で、手術や人工透析も実施できるテントの設置を4日に完了。住民の診療を実施している。

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耐震補強活動が全く成されていなかったら、まだ被害が出ていたかもしれません。


ちなみに、日本が贈った校舎は無傷だったようです。


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日本に学んだ防災、今こそ 元留学生、無念胸に耐震誓う ネパール地震
2015年5月6日05時00分 朝日新聞デジタル


 大地震が起きたネパールで、日本の耐震技術を知り、対策を訴えてきた元留学生や生徒たちがいる。広がる被害に無念の思いは隠せない。だが、いつか来る将来の大地震に備えようと動き始めている。地震の死者は5日、周辺国を合わせて7603人になった。


 ■東大で地震工学専攻


 ラメシュ・グラガインさん(41)は4月25日、カトマンズ郊外でピクニックをしていた。東京大大学院で地震工学を学び、3月に博士号を取得したことを、知人らが祝ってくれていた。そのとき強い揺れを感じた。東日本大震災の余震を東京で経験したこともあり、震度が5程度でマグニチュードは7以上だと感じた。建物が壊れて巻き上がった砂煙があちこちに見えた。


 職員120人を抱える地元防災NGO「全国地震技術協会(NSET)」の事務局次長。地元の大学で土木工学を学んだ後、17年前にNSETに入った。2004~06年と11~15年に東大の大学院に留学した。「資金の少ない途上国で、いかに安く耐震対策を進めるか」がテーマだった。


 NSETは全国に3万校以上ある学校のうち、これまで約300校の耐震補強に関わった。れんがを積んで固めただけの壁を鉄筋などで補強する方法で、改築の2~3割の費用で済む。メディアで対策の重要性も訴えてきた。道半ばでの大地震に「もっとできていれば多くの人を救えたかもしれない」と悔いも残った。


 3日、留学時の指導教官で、調査に訪れた東大の目黒公郎(きみろう)教授(都市震災軽減工学)らとカトマンズ周辺を回った。NSETが補強した校舎は壊れず、避難所になっていた。「もっと大きな地震が来る可能性もある。できるだけ早く備えたい」と思いを新たにした。(カトマンズ=五十嵐誠)


 ■「経験共有を」前向く生徒ら 神戸の高校と交流


 NSETの耐震補強で、地震で被害がなかった校舎のひとつが、カトマンズのバルビカス・セカンダリースクールだ。日本では小学生から高校生にあたる約200人が学ぶ。阪神大震災を機に防災専門学科「環境防災科」ができた兵庫県立舞子高校(神戸市)の生徒らが毎年夏に訪れ、15年以上、交流を続けている。


 チャットラ・プラサド・フヤル校長(56)によると、地震でほとんどの生徒の自宅が損壊。教員と生徒の計2人が亡くなった。


 「大きな地震が起きるとわかっていたのに……」。バルビカス校の「地震安全クラブ」に所属するビサル・アディカリさん(16)とアカスさん(14)兄弟は4日、被害の大きさに唇をかんだ。


 舞子高校は毎夏のネパールでの交流行事でバルビカス校を訪問先の一つに選び、生徒同士が話し合う場を設けてきた。自宅の耐震化や近所同士で助け合う大切さも議論してきた。バルビカス校地震安全クラブの約10人は、舞子高校の生徒の話も参考にした創作劇を通じ、校内で地震への備えを訴えてきた。


 ビサルさんとアカスさんは今回、自宅が半壊したが、自宅横に建てた小屋から備蓄していた食料と水を運び出せた。自宅が倒壊しても大丈夫なようにと講じていた対策だ。フヤル校長は「こんな時だからこそ、日本の経験と対策を伝えてほしい」。ビサルさんとアカスさんも「今回の経験も共有したい」と話す。(カトマンズ=中野寛)

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一部報道では「3.11のときと同じく治安が安定している」と報道していましたが、そうでもないようです。


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ネパール地震、死者7900人超に
2015/5/7 23:46 (2015/5/8 1:16更新)


 【カトマンズ=共同】ネパール内務省は7日、大地震による国内の死者数が7802人になったと明らかにした。近隣国を含めた死者数は7900人を超えた。ネパール当局は被災者の捜索を続けているが、外国の救助チームは徐々に帰国。被害の全容判明は当面難しそうだ。


 内務省の集計では、負傷者は約1万6千人で、全半壊した建物数は56万戸に上っている。政府当局者によると、首都カトマンズ近郊には雪崩で外国人を含む約300人が行方不明になっているとみられる場所もあるが、遺体の収容は60人にとどまるという。


 地元メディアによると、震災で空き家になった建物を狙う窃盗などが起きており、治安対策も新たな課題として浮上している。

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問題が山積みとなっておりますね・・・。


今回の大地震で全半壊54万戸ですから、当然、テント配給も追いついていません。


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ネパール地震、全半壊54万戸 テント配給追いつかず
2015/5/7 13:44 日本経済新聞


 【カトマンズ=共同】ネパール内務省は7日までに、大地震の影響で全半壊した建物が約54万戸に上ることを明らかにした。テントや防水シートの配給が追いつかず、さらに救援物資が必要だとしている。


 内務省の集計によると、全壊は約29万5千戸、半壊は約24万8千戸。山間部では被害状況の把握が遅れているため、損壊した建物はさらに多いとみられる。首都カトマンズの政府庁舎も、建物の1割程度が被災で使用不能になったという。資材や人手の不足で、建物の再建や補修にも時間がかかりそうだ。


 カトマンズでは、被害は目立たなくても安全性に問題がある集合住宅などが見つかり、不動産市場の長期的な混乱を懸念する声も出始めた。


 7日の警察発表によると、国内の死者数は7760人、負傷者数は約1万6千人。地元メディアによると、病院には多くのけが人が詰め掛けているが、医薬品が不足しているという。

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日本政府は、政府、医療2次チーム34人派遣することにしたようです。


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政府、医療2次チーム34人派遣 ネパール大地震
2015/5/6 13:08 日本経済新聞


 政府は6日、ネパールの大地震を巡り、国際緊急援助隊の医療チーム第2次隊34人を現地に派遣することを決めた。7日に首都カトマンズに向け成田空港を出発し、8日に到着する予定。第1次隊46人と交代して引き続き被災者の医療活動にあたる。

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医療チームで大変なところは言語が伝わりにくいというところでしたが、現地のボランティアが通訳に申し出て活動しているようです。


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ネパールの自衛隊医療援助 日本語教師、通訳で懸け橋に
2015/5/8 11:39 日本経済新聞


 【カトマンズ=共同】ネパール大地震で現地派遣された自衛隊の医療援助隊の活動を、ネパール人の日本語教師が支えている。ボランティアとして、診療に訪れる被災者と医官のやりとりを通訳。自らも被災しながら、「大変なときこそ、両国の懸け橋になりたい」と援助隊の診療所に連日通っている。


 援助隊は、首都カトマンズで公園など2カ所にテントを張り、1日から活動を開始。連日100人以上が外傷や感染症などの治療のため、訪れている。カトマンズの日本語学校で教師を務める女性ラザナ・カダギさん(37)は2日から、ネパール語と流ちょうな日本語で患者と医官の間をつないでいる。


 カダギさんのオフィスや自宅も地震で被害が出たが、「せっかく日本語ができるので、役立てたかった」と在ネパール日本大使館からの通訳依頼を快諾。他の日本語教師にもボランティアの輪が広がり、10人以上が交代で診療所の通訳を務めるようになった。ネパールでは日本語の学習熱が高いといい、ネパール人教師も多い。


 援助隊で活動する陸上自衛隊東部方面衛生隊の中村麻里医官(29)は「文化の違いがある中で、患者にこちらの意図が的確に伝わる」と話し、カダギさんらに信頼を寄せていた。

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非常に助かりますね^^


心のケアまでできると良いのですが・・・。



さて、今回の大地震で地層がどうなっているのか?


かなり大規模に動いたようです。


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ネパール大地震、最大1.2メートル隆起 首都から30キロ
2015/5/6 18:37 日本経済新聞


 ネパールの大地震で、首都カトマンズ北方から東約30キロにかけて大きな地殻変動があり、最大で約1.2メートル隆起したことが6日、人工衛星の観測データを解析した国土地理院(茨城県つくば市)への取材で分かった。


 国土地理院によると、陸域観測技術衛星「だいち2号」が観測した地震前後のデータを解析し、地表の変動や断層のずれを調べた。


 解析から、カトマンズの北東20~30キロの直下の断層が、南に最大で4メートル超滑ったと推定された。またカトマンズ北方を中心に東西約160キロ、南北約120キロの範囲にわたり、10センチ以上の隆起や沈降がみられた。〔共同〕

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経済的に豊かではない発展途上国だから、インフラもその他の復興も何年もかかるでしょうね・・・。


南海地震が起こったときのことを考えると、あまりにも恐ろしすぎです。


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