腹腔鏡死亡 群大病院が再調査 | Just One of Those Things

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群馬大病院の特定機能、取り消し検討 」より。


腹腔鏡死亡の群大病院が再調査することになりました。


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腹腔鏡死亡、群大病院が再調査…調査委提案受け
読売新聞 4月2日(木)21時50分配信


 群馬大学病院(前橋市)で腹腔鏡(ふくくうきょう)を使う高難度の肝臓手術を受け、患者8人が死亡した問題で、病院側は2日夜、前橋市内で記者会見を開き、開腹手術の死亡問題を含め総合的に検証する委員会を新たに設置することを発表した。


 患者が死亡しているのに高難度手術が続いた理由などについて再調査し、真相究明を目指す。


 この日、東京都内で開かれた調査委員会で外部委員から調査の見直しを提案されたのを受け、決定した。今回の調査委は、病院側が先月公表した最終報告書を巡り、調査手続きや内容を巡る不備が指摘されていたため開かれた。


 調査委では問題点として、〈1〉外部委員が報告書の内容を承認した後に「過失があった」などと無断で加筆していた〈2〉執刀医ら当事者の聴取内容の詳細を外部委員に知らせなかった〈3〉検証もなく高難度手術が続けられた背景が解明しきれていない――といったことが挙げられた。

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このことはNHKニュースでも取り上げられました。


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腹くう鏡手術 病院が新たな検証委設置へ
4月2日 22時18分 NHK


群馬大学医学部附属病院で、腹くう鏡の手術を受けた患者8人が死亡した問題で、病院は2日夜、会見し、先月3日に公表した最終報告書の表現に不適切な部分があったとして、修正を行うとともに、患者が死亡する事故がなぜ繰り返されたのか、病院の診療体制について総合的に検証する委員会を新たに立ち上げることを明らかにしました。


この問題を巡って、病院は、学内と学外の委員合わせて12人で作る事故調査委員会を設け、9回の会合を開いて最終報告書をまとめたと先月3日、発表していました。


ところが、このうち8回については、医療安全などが専門の学外の委員4人が出席を求められず、手術を行った医師のヒアリング内容なども知らされていなかったことが明らかになり、専門家からは、「公平性があるように見せかけたと批判されてもしかたがない」などといった指摘が出ていました。


これについて、群馬大学医学部附属病院が2日午後9時から会見を開きました。


まず、最終報告書で「患者8人が死亡したすべての事例において過失があった」と表現したことについては、調査委員会の判断ではなく病院の独自の判断だったとしたうえで、原因究明と再発防止を目的とした調査委員会の報告書としては不適切だったとして、「過失」の文言を削除することを明らかにしました。


ただ、病院としては、表現は不適切だと判断したものの、今回の一連の医療事故に過失があったと考えているとしています。


執刀医などへのヒアリングについては、学外の委員に内容が十分伝わっていなかったとして、ヒアリングなどの資料を再検討することとしました。追加のヒアリングを行うかどうかについては、学外の委員からの要望などがあった場合に検討するとしています。


また、病院では、こうした患者が死亡する事故が繰り返されたことについて、組織としての問題がなかったか確認するため、病院などの診療体制について総合的に検証する委員会を新たに立ち上げることを明らかにしました。


群馬大学医学部附属病院によりますと、8人が死亡した腹くう鏡手術を執刀した40代の男性医師は、先月末で病院を退職したということです。

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朝日新聞は、さらに細かい報道をしています。


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腹腔鏡、報告書を再検討 管理体制も検証 群馬大病院
2015年4月3日05時00分 朝日新聞デジタル


 群馬大病院(前橋市)で腹腔(ふくくう)鏡を使った肝臓切除手術を受けた患者8人が死亡した問題で、病院は2日、事故調査委員会の最終報告書の内容について、再検討すると発表した。3月に公表した最終報告書は執刀医からの聞き取り内容を学外委員に伝えないなど不備が指摘されていた。病院と診療科の管理体制を検証する委員会も別途立ち上げる。


 病院は2日夜、記者会見を開いた。同日あった調査委の会合で、執刀医からの聞き取りの結果などを全て学外委員に見せて改めて意見を求めることを決めたという。そのうえで、最終報告書を修正する必要があれば追記するとした。


 病院は最終報告書で8人全員の診療に「過失があった」とした。しかし、「過失があった」という部分は病院が独自に判断したもので、原因究明を目的とする調査委の報告書として不適切として、削除することにした。過失があったとする病院の考えは変わらないという。


 また、病院は2日、8人の手術を執刀した40代男性医師から病院と調査委に上申書が提出されたことを明らかにした。


 最終報告書で8人全員について「インフォームド・コンセントが不十分だった」とされたことについては「時間をかけて説明していた」と反論。手術前の検査についても一部は実施したと主張しているという。病院によると、男性医師は3月末に退職したという。


 最終報告書を作るにあたり、調査委の会合には学外委員5人のうち1人は全く参加せず、3人は初回しか参加していなかった。報告書については、患者側の弁護団が調査が不十分だとして継続を求めていた。厚生労働省の社会保障審議会医療分科会からも報告書の作成過程を疑問視する声が上がっていた。


 これとは別に、男性医師が執刀した開腹手術で10人が死亡した問題でも調査が進められている。


 (井上怜、上田雅文)

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退職した40代の男性医師は反論していたようです。


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群馬大病院の腹腔鏡手術問題、執刀医が反論

TBS系(JNN) 4月2日(木)23時55分配信


 群馬大学病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、病院側が「全ての事例で過失があった」としたことについて、執刀した男性医師が「納得できない」と反論していることが分かりました。


 この問題は、群馬大学病院で去年までの4年間に腹腔鏡を使った肝臓の手術を受けた患者8人が死亡したものです。いずれも執刀したのは、第二外科の40代の男性医師でした。


 病院は先月、「全ての事例で過失があった」とする最終報告書を公表しましたが、これについて男性医師が患者には十分説明していて、「納得できない」と反論する文書を病院に提出していたことが分かりました。(02日22:09).

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なんだか、小保方臭が・・・(苦笑)


このことについて、下記のようなコメントが寄せられていました。


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私は眼科医だから患者を死なせてしまうことはない。しかし、めったにないが、軽微な合併症でも起こればかなり反省する。不可抗力であったとしても軽率な手技はなかったかとビデオも見かえす。8人も殺してしまったら普通の神経を持っていたらオペを控えるなりする。しかも開腹術のオペも12人ぐらい死亡しており、全員で20人ぐらい殺している。教授もオペを控えさせるなりすればいいのにしなかった。


あとこの期に及んでいまだ自分の保身ばかり考えてそうなくずっぷりに同じ医師として許せない気持ち。
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技量の無い医師であったことは、専門医の見解から報道で明らかになっていますが、病院自体にも大きな問題があるようです。


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