<エボラ出血熱>新ワクチンと判定剤 | Just One of Those Things

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日米チームが新ワクチンの実験で、サルで効果を確認にました。


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エボラ熱に新ワクチン 日米チーム、サルで効果確認
2015/3/27 3:00 日本経済新聞


 東京大学の河岡義裕教授を中心とする日米の研究チームは、特効薬がなく致死率が高いエボラ出血熱の新たな予防ワクチンを開発した。サルに新型ワクチンを投与したところ、多量のエボラウイルスが体内に入っても発症を防げた。人での試験を進める予定だ。


 成果は27日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表する。研究チームには米国立衛生研究所(NIH)や米ウィスコンシン大学も参加した。


 新型ワクチンは、エボラウイルスの遺伝子を操って増殖能力を奪い、過酸化水素水という薬剤で毒性もなくした。投与すると体内にある免疫がエボラウイルスの特徴を覚え、攻撃の準備を始める。本物のウイルスが侵入したとき、免疫が一斉に攻撃するしくみだ。


 米国の実験施設でサルに2回投与し、4週間後に致死量のエボラウイルスを与えたところ、発症せずに生き残った。ワクチンを接種しないサルは死んだ。


 これまでエボラウイルスを丸ごと加工したワクチンの例はなく、高い効果と安全性が期待できるという。


 エボラ出血熱は西アフリカで流行し、いまだ終息していない。有効な予防ワクチンや特効薬がないまま、これまでに2万4千人以上が感染し、1万人以上が死亡した。


 世界では英製薬大手のグラクソ・スミスクラインや、カナダ公衆衛生庁などがそれぞれワクチンを開発し、安全性や効果を人で確かめる段階に入った。米ジョンソン・エンド・ジョンソンも安全性を確かめる臨床試験を始めた。

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電子版ならば、ネットから入手できますね。


このニュースは時事通信でも取り上げられました。


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エボラの新ワクチン開発=サルで効果、安全性向上―東大など
時事通信 3月27日(金)3時2分配信


 エボラ出血熱に有効な新たなワクチンの開発に、東京大医科学研究所や米ウィスコンシン大などの研究チームが成功した。米国内で実施したサルを使った実験で有効性が確認され、現在臨床試験が進められているワクチンよりも安全性が高いという。論文は26日、米科学誌サイエンス電子版に掲載された。


 東大医科研の河岡義裕教授らの研究チームは、エボラウイルスが増殖するのに必要なたんぱく質を欠損させた変異ウイルスを作成。このウイルスはエボラウイルスが持つほぼ全てのたんぱく質を含むため、従来のワクチンより高い効果が期待できる一方、特殊な人工細胞を使わないと増殖できないため、安全性も高いという。


 さらに研究チームは、人への接種を想定し、ワクチンから毒性を取り除く「不活化」の手法を検討。過酸化水素水で不活化したワクチンをサルに接種後にエボラウイルスに感染させる実験を行ったところ、すべてのサルが生き残り、エボラ出血熱の症状も示さなかった。

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すぐにWHOでこの新ワクチンが有効か調べられると良いですね。



長崎大と東芝では短時間でウイルスを検出できる新手法を開発しました。


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長崎大など、エボラウイルス20分で判定 感染抑制に期待
2015/3/12 11:32  日本経済新聞


 長崎大学と東芝は12日までに、西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱のウイルスを短時間で検出できる新手法を開発したと発表した。従来、判定に1時間半から2時間かかっていたのが20分程度に縮まる。17日からギニアで実際に使い、有効性を確かめる。


 エボラウイルスの判定では、患者の血液や尿などから採取したウイルスのDNAを試薬で増幅させてエボラウイルスに特有の遺伝子型があるかを調べる。長崎大と東芝はDNAを従来の4倍以上の速さで増幅させる試薬の開発に成功し、時間短縮のめどを付けた。


 市販の小型検出器に検体を入れ、発光の具合でウイルスの有無を確認する。検出器の価格は1台140万円。重さは1.7キログラムで、持ち運びが容易という。現地では同550万円、同10キログラムの大型の検出器を使った検査が主流という。


 17日からギニアの首都コナクリにあるドンカ国立病院で実際の感染者の検体を使って性能を検証し、早期の実用化を目指す。空港や港湾施設などでの利用を見込んでいる。長崎大の安田二朗教授は「検査時間が短くなり、感染拡大の抑制につながる」と話す。

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ギニアで役立つと良いですね。



一方、電気化学ではエボラウイルスを15分で判定できるエボラ診断薬の試作品開発したようです。


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電気化学、エボラ診断薬の試作品開発
時事通信 3月31日(火)20時0分配信


 電気化学工業 <4061> は31日、サルの血清を用いた北海道大学との共同研究で、エボラウイルスへの感染を約15分で検査することが可能な診断薬の試作品開発に成功したと発表した。今後、ヒトの血清を用いた試験など、実用化に向け開発を進める。

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こちらのほうは、まだ時間がかかりそうです。


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