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移植したマウスに、歩く能力が回復したそうです。


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iPSで人工神経 移植したマウス、歩く能力回復
大阪市立大の病院講師ら、5年以内に臨床試験
2015/3/19 12:11 日本経済新聞


 大阪市立大の上村卓也病院講師らは19日までに、脚の神経が傷付いたマウスにiPS細胞から作った人工神経を移植し、歩く能力を回復させたと発表した。犬などの動物でも有効性を確かめ、5年以内に臨床試験(治験)をして実用化する。


 けがなどで傷付いた末梢(まっしょう)神経の治療にiPS細胞を使った研究は初めて。研究成果は米国の医学誌(電子版)に近く掲載される。


 上村病院講師らは、マウスの胎児の細胞から作ったiPS細胞を神経の再生を助ける細胞に分化させ、高分子製のチューブに貼り付けた。歩く動作に関わる左後ろ脚の座骨神経を切ったマウスの患部にチューブを移植したところ、移植前に脚を引きずって歩いていたマウスが12週間後にほぼ正常に歩くようになった。


 チューブに貼った細胞が切れた神経の再生を促すなどして神経の一部がつながり、歩く能力が回復したとみている。


 今後はマウスなどで安全性を、犬などで有効性を確かめ治験につなげる。交通事故などで末梢神経が傷付く重傷の患者は国内で年約5千人とされ、上村病院講師は「患者がけがをしてから、2~3週間後に人工神経を移植したい」と話している。

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人への移植の実現はそう遠くなさそうですね。


他社では下記のように報道されていました。


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iPS×人工神経=神経再生 大阪市大、マウスで成功
2015年3月19日05時00分 朝日新聞デジタル


 万能細胞のiPS細胞と人工神経を組み合わせた「ハイブリッド型人工神経」を開発し、マウスの神経を再生させることに成功したと大阪市立大の研究チームが発表した。神経損傷の従来の治療法より、体への負担が少なく、5年以内にヒトへの応用を目指す。


 大阪市大の上村卓也病院講師(整形外科)によると、事故などで手足の神経を欠損する患者は年間約5千人。現在は他の部位の神経を取り出して移植する治療法が主流だが、取り出した部位にしびれが残るなど、体への負担が大きい。


 チューブのような形の人工神経をつないで、神経の再生を促す治療法もあるが、効果は限られているという。「ハイブリッド型人工神経」の土台となる人工神経は新たに開発。筒形の高分子ポリマーに、スポンジのような無数の穴を作り、細胞が収まりやすいようにした。マウスのiPS細胞を、さまざまな神経組織になれる神経前駆細胞に変化させた後、人工神経にくっつけた。できあがったものを、左ももの裏付近の神経を切り欠損させたマウスに移植し、神経がどの程度再生するかを調べた。


 移植から半年後、神経の軸がつながった本数は約200本で、人工神経だけの50本と比べて、多くの神経が再生していた。成果は近く、米医学誌電子版に掲載される。

 (野中良祐)

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「ハイブリッド型人工神経」で神経再生ができるというもののようです。


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