がん転移抑制 遺伝子機能発見 | Just One of Those Things

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がん転移抑える機能が発見されました。


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がん転移抑える機能発見=脂肪細胞形成の遺伝子―名古屋市立大
時事通信 2月12日(木)4時21分配信


 がん細胞の転移を抑える遺伝子の機能を新たに発見したと、名古屋市立大大学院の今川正良教授らの研究グループが12日、米科学誌プロスワンに発表した。がん治療の重要な課題とされる転移の仕組み解明や、新たな治療薬の開発につながる可能性がある。


 研究グループは、脂肪細胞や肺を作る遺伝子で、細胞の移動などにも関わる「fad104」に注目。がん細胞は転移する際、血管などを通じて体内を移動するが、がん細胞にfad104の働きを弱める処理をした場合、血管内に入り込みやすくなることが分かった。


 一方、fad104の働きを強めたがん細胞をマウスの尾の静脈に注射したところ、手を加えないがん細胞を注射したマウスに比べ、肺への転移が少なくなった。 


 今川教授は「(fad104は)転移に関わるとして研究されてきた遺伝子とは全く異なる。これまでと違った観点から治療薬ができると期待している」と話した。

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現在、がん治療が進化しているようです。


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進化するがん治療機器 画像で確認、傷痕小さく
患者の痛み緩和 保険適用拡大が課題
2015/1/30付 日本経済新聞


 がん患者に対し、画像で体内の様子を確認しながら、細長い針やカテーテルを差し込んで治療する例が増えてきた。「画像下治療(IVR)」と呼ぶ手法で、患者の負担が軽くなり、高齢でも受けやすいという。がん細胞を死滅させる治療のほか、患者の痛みなどの症状を和らげる緩和治療でも使われている。


 国立がん研究センター中央病院(東京・中央)は2014年12月、「IVRセンター」を開設した。最新のコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などが並び、すでに多くの患者が利用している。


 病巣を切除する外科手術は、がん治療の柱の一つだが、腹部などを大きく切開する手術は患者の負担につながる。全身麻酔が必要なケースも多い。「体力が落ちた患者などでは、手術を見送る例もあった」と病院長でもある荒井保明IVRセンター長は話す。


■翌日退院の場合も


 これに対し画像下治療は、撮影した患部などを画面に映し出しながら、器具を使って治療する。患者は治療時にチューブなどを通す小さな傷ができる程度で、局所麻酔で済むという。荒井センター長は「治療の翌日に退院できるケースも多い」と説明する。


 負担の少ない治療では内視鏡手術が一般に知られている。だが「内視鏡は小さな鍵穴から部屋の中をのぞき込むようなもの。画像下治療は体の外から全体を見ながら治療する点が異なる」(荒井センター長)。


 この治療技術は以前からあったが、この10年ほどで技術が進化するとともに、効果もだんだんと知られるようになった。国を代表するがん専門病院の一つである国立がん研究センター中央病院でも、04年に実施したのは約500例だったが、13年には約4000例に増えた。他施設から紹介された患者も多いという。


 画像下治療では、肝臓がん、腎臓がん向けと骨に転移した人向けなどが保険の適用になっている。


 肝臓では、針状の電極を差し込んで電磁波を当て、発生する熱でがんを焼く方法だ。腎臓がんでは、セ氏零下200度のガスを使ってがん細胞を凍らせて死滅に導く。いずれも根治を目指した治療で、高齢などで体力が落ちた患者でも受けられる。「小さながんなら一般の手術をしなくても治る」(荒井センター長)


 一方、患者の生活の質(QOL)を大きく下げる要因となる痛みの緩和でも、画像下治療は威力を発揮する。がんが進行して骨に転移すると、骨がもろくなる。背骨に転移すると体重を支えたときに骨が変形し、起き上がると強い痛みを感じる例も出てくる。


 たとえば、腎臓がんを患う40代女性は、がんが腰椎に転移して強い痛みでベッドから起き上がれなくなった。痛み止めの薬を使ったものの、あまり効かなかったという。そこで、患部の画像を見て背中から骨に注射針を刺し、電磁波で焼いた後にセメントを流し込んで補強した。


 女性はその後、痛みが引き、体を起こしたり自分の足で歩いたりできるようになった。奈良県立医科大学の吉川公彦教授は「薬だとなかなか抑えられない痛みでも、画像下治療を活用すれば緩和できる場合も多い」と話す。


 がんが大きくなって血管や消化管を圧迫している患者に使われることもある。上側の大静脈が圧迫されると頭部や腕がむくんでしまう。ひどい場合は脳に異常が起こる。また小腸が詰まると、消化した食べ物が通りにくくなる。血管や小腸にステント(金網状の器具)を入れて押し広げれば、症状が改善する例も多いという。


 腹部に水がたまる「腹水」も治療対象だ。これはがんが腹膜に転移して炎症が起き、血管から液体が漏れ出す。液体には栄養分も多く溶けている。水を抜くと一時的に楽になるが、患者はますます弱ってしまう。そこで画像で確認しながらチューブをつなぎ、たまった腹水を血管に戻す。


■医師間で浸透せず


 課題は普及が一部の医療機関にとどまる点だ。「保険が適用される治療が限られているのも影響している」(荒井センター長)。たとえば、血管を広げるステントは動脈は保険がきくが、静脈では基本的に自費診療となり、数十万円の費用がかかる。日本IVR学会の理事長でもある荒井センター長は「学会としても効果や安全性に関するデータを蓄積し、適用拡大を目指したい」と話す。また、「緩和医療に取り組む医師の間でも画像下治療があまり浸透していない」(吉川教授)状況の改善も目指す考えだ。


 画像下治療を検討したい患者は、まず主治医に相談することが大切だ。治療を受けている病院で実施していないときは日本IVR学会のホームページで専門治療が受けられる施設などが確認できる。


[日本経済新聞夕刊2015年1月30日付]

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一日も早くがんが克服できるようになると良いですね。


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