<iPS>心機能改善 | Just One of Those Things

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京大がラットにヒト細胞シートを開発しました。


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<iPS>心機能改善 京大、ラットにヒト細胞シート
毎日新聞 10月22日(水)22時15分配信


 京都大iPS細胞研究所の山下潤教授は22日、心筋や血管の細胞がシート状に並んだ「心臓組織シート」をヒトiPS細胞から作り、心筋梗塞(こうそく)状態にしたラットの心臓に移植して心機能を改善させることに成功したと発表した。研究が進めば、重い心臓病の有望な治療法となる可能性がある。オンライン科学誌サイエンティフィック・リポーツに同日、掲載された。


 重症の心筋症患者の心臓は筋肉細胞が失われ、心臓の機能が低下している。根本的な治療は心臓移植しかなく、iPS細胞などから心筋を作って移植する再生医療への期待が高まっている。これまでバラバラの細胞を心臓に直接注入して移植する方法などが試みられたが、定着率が低いことが課題だった。


 研究グループはヒトiPS細胞を変化させ、心筋細胞(約72%)と血管内皮細胞(約6%)、血管壁細胞(約20%)からなる細胞シートの作製に成功した。グループによると、心筋細胞だけではなく、血管の細胞もiPS細胞から作製し、シート状に形成したのは初めてという。


 人工的に心筋梗塞の状態にしたラットの心臓にこのシートを3枚重ねて張り付けると、1カ月後に心機能は約1.6倍に改善。移植部分に血管が新たに作られ、移植した心筋細胞が多く残っていたという。


 人への応用には、豚やサルで有効性や安全性を確認する必要がある。大阪大のグループも既に、iPS細胞を使って別の方法で心筋シートを作り、心臓病治療につなげる研究を進めている。山下教授は「(阪大などの方法の)次の世代の治療法として応用できるのではないか」と話している。【根本毅】

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これは次世代の治療法となるかもしれません。


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京大、iPSから心臓組織シート 実物に近い構造再現
産経新聞 10月23日(木)7時55分配信


 京都大の山下潤教授らが作製した心臓組織シートには、心筋だけでなく血管の細胞が含まれている。実際の人体でも筋肉や血管などが相互に作用しながら機能しており、これに近い構造を実現したことがラット実験での治療効果につながったとみられる。


 山下教授は「思った以上に移植した組織シートが心臓に定着した。今後さらに研究を進め、何とか臨床応用へつなげたい」と強調。最終的には心臓組織シートを製品化して、全国どこの病院でも使えるようにするのが目標という。


 ただ、あくまで今回の研究はラットの実験。今後、よりヒトに近いサイズのブタなどを使って有効性の確認を進めるほか、がん化を含めた安全性を入念に検証する必要があり、臨床応用までの道のりは長い。


 山下教授は「この成果がそのまま治療に使えるわけではなく、まだまだこれからだ。ただ、今回は移植した心筋の細胞をかなり心臓に定着させることができたので、将来的に重い心不全の治療につながるのではないか」と話している。

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詳しい話は検索すれば出てくるかもしれません。


もし上がってくれば、後日、追記しておきますね。


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