十六善神の章 | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

十六善神(じゅうろくぜんじん)は、『大般若経』を守護する護法善神です。



十六善神は、『大般若経』および、この経を読誦(どくじゅ)する人を守護する善神です。


般若十六善神・十六薬叉(やしゃ)将・十六夜叉(やしゃ)神・十六神王などの別称があり、その尊名は諸経において一定せず、四天王と十二神将とを併(あわ)せた総称と解するものもあります。



わが国・日本での信仰は、もっぱら、大般若会(え)の本尊として安置される釈迦如来もしくは般若菩薩を守護する眷属(けんぞく)として登場するのみで、各尊を単独につくって信仰することはありませんでした。



その尊名を金剛智(こんごうち)訳『般若守護十六善神王形体』にもとづいて記せば、次のとおりであります。



(*漢字変換できないものはひらがなで書いています。)



「提頭ら宅(だいとらた)」(持国天)・「毘盧勒叉(びるろくしゃ)」(増長天)・「催伏毒害(さいふくどくがい)」・「増益(ぞうやく)」・「歓喜(かんぎ)」・「除一切障難(じょいっさいしょうなん)」・「抜除罪垢(ばつじょざいく)」・「能忍(のうにん)」・「吠室羅摩拏(べいしらまぬ)」(多聞天)・「毘盧博叉(びつばくしゃ)」(広目天)・「離一切怖畏(りいっさいふい)」・「救護一切(きゅうごいっさい)」・「摂伏諸魔(しょうふくしょま)」・「能救諸有(のうくしょう)」・「師子威猛(ししいもう)」・「勇猛心地(ゆうもうしんじ)」の十六善神です。