薬師如来(6) | Just One of Those Things

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薬師如来 』から『薬師如来(2) 』より。そして、『薬師如来(3) 』、『薬師如来(4) 』、『薬師如来(5) 』と見てきました。



薬師如来の三尊像は、脇侍に日光菩薩と月光菩薩が配置されます。眷族に十二神将がつく場合があります。


薬師如来の左手に薬壺を持ち、日光菩薩と月光菩薩をともないます。さらに武装した十二神侍が薬師如来を拝む者を守護します。



薬師如来は左手に薬壺を持っていますが、もとは他の如来と同様、何も持たない姿をしていました。


薬師寺の薬師如来像や室生寺の本尊は薬壺を持ちません。


薬壺は奈良の末期からみられるようになり、平安時代以降は、坐像・立像に関わらずほとんどの像が持つようになります。


木彫像は木製の、蓋付きの器のような形をした薬壺を持っています。


薬壺のなかには、後世に補われたものも多く存在します。



薬師如来は、東方瑠璃光浄土の二大菩薩とされる日光菩薩と月光菩薩をともなう三尊形式がよくみられます。


日光菩薩は日輪を、月光菩薩は月輪を手に持つか、頭部につけています(早い時代に造られた像にはこれが見られません)。


さらに眷属として十二神将をもともないます。十二神将は薬師如来を拝む人々を守護します。


薬師如来には七体一具の像や光背に化仏七体を現す像もあります。