釈迦如来(8) | Just One of Those Things

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釈迦如来 』から『釈迦如来(2) 』、『釈迦如来(3) 』より。そして、『釈迦如来(4) 』、『釈迦如来(5) 』、『釈迦如来(6) 』、『釈迦如来(7) 』と見てきました。


如来の中で一番ポピュラーなのが釈迦如来。


なんといっても仏教の創始者で、教え広めたのが釈迦だからです。


シッダッダ(ないし、シッダルーダ)は文武に人並みすぐれた才能を示し、何一つ不自由のない生活をしていましたが、世の無常を深く憂い、王位も妻子も捨てて出家しました。


数年にわたり入山修行をし、断食などの苦行を行いましたが、こうした苦行は覚りをもたらすものでないことを知り、尼連河(にれんぜんが)で身を清め、菩提樹の下で瞑想(禅定)し、まさに日が昇ろうとする暁についに覚りを開きました。


その後、40年間衆生のために説法をし続けました。



仏陀=如来とは、サンスクリット語で「覚りを開いた者」「真理に目覚めた者」あるいは「智慧者」のことで、元来は仏教以外の覚者に用いられていましたが、初期仏教では釈迦如来を意味しました。


しかし、釈尊の入滅から年月が流れて、仏教が多様な展開をみせはじめると、釈尊のほかにも仏陀がいたこと(釈尊を含め「過去七仏」とよぶ)や、未来に仏陀となるべく定められている弥勒菩薩の存在が説かれるようになりました。



大乗仏教が広がると、西方極楽浄土の教主である「阿弥陀如来」や、東方瑠璃光浄土教主の「薬師如来」、仏教の教えそのものを象徴する「毘盧舎那如来」などが信仰を集めるようになります。


初期仏教では如来は釈尊を意味し、大乗仏教では複数の如来の総称となります。


また、密教では、金剛界五仏・胎蔵界五仏なども表されるようになります。