『和多都美神社と海神神社 』から『和多都美神社と海神神社(2) 』より。
今回は海神神社の話です。
対馬嶋の一ノ宮では、旧社格・国幣中社の木坂の海神神社は、縣郡・和多都美神社(名神大)とも、あるいは、下縣郡・和多都美神社(名神大)にも比定されています。
社前に弥生遺跡もあって、古社であることは疑われていません。古くはその別称を「八幡本宮」といい、八幡大神は、まずここに出現したといわれています。
豊玉姫命を主祭神とし、他に、彦火火出見命・鵜茅葺不合命(以上の三神を「八幡三所」と称しています)、さらに、神功皇后・応神天皇を祀っています。
つまり、豊玉姫と神功皇后の事蹟(母と子の関係)が近似していることから、二柱は習合してくることになります。