今日は外を散歩している時、ほとんど雪を見かけなかった。時折日陰に大きく固まった、黒ずんだ雪の塊を見るのみ。

ああ、春が来たんだなあ。道端に黄色いクロッカスが咲いている。湖を見ると、その青さは冬のそれとは違い、生き生きとしている。湖にはしかし、一部まだ氷が残っているようだ。その上を歩く白い鳥。数歩小走りしたかと思うと、湖水に飛び込む。鳥のそんな小さな動作にも、春の喜びを感じる。

 

 

話は全然変わるんだけど、かねがね私がすごく嫌だな、と思っていることがあるの。

 

それは、人が態度で見せる二枚舌、表裏のある人。・・・ というとちょっと説明がいるんだけど、例えば

ある人が陰で私の悪口を言ったり、私の顔を見ると冷たい態度をしたりする、とする。私はそれは構わないと思う。その人が私を嫌う理由はあるのだと思うし、嫌いなものに対して嫌いと言ったり、それを態度に示したりするのは、自然なことだと思うから。

 

しかしその人が、私とだけいる時には、いかにも友達げに笑顔で挨拶をしたりするのはどういうことなんだろう。

 

これは、国民性ではなくその人自身の問題だと思う。若い頃から、日本でもスウェーデンでもこういうタイプの人に会ったことがあるから。こんな人の心理状態はどうなっているのかな、と私なりに分析してみると:

 

その人は、ほんとは私を嫌っているか、もしくは私を嫌っている人に嫌われたくないので同調するが、私には嫌われたくないのだ。・・・なんか複雑だね。 つまり、

その人は私に嫌われたくない。だから私の前では愛想をよくする。だけど本当は私のことが嫌い、または私を嫌っている人に嫌われたくない、だから陰で悪口を言う。つまりすごく小心で卑怯な人間なのだ。

 

私はそういう人間が、私のことを堂々と嫌う人よりも、もっと嫌いである。

あなたが嫌いと、堂々と発言し態度で示す人は、正直かつ根性が座っている。もちろん私はそんな人を、こちらからも好きにならないであろうが、本人はきっとそれで上等! と思っているのだろうから、それはそれであっぱれなものだ。

 

場所と状況で態度を変えるタイプの人って、陰で悪口を言っていることを、よもや私が知らないとでも思っているのだろうか。自分がやましいことをしているのを、本人の前では愛想を振りまくことで免責になるとでも思っているのだろうか。

 

いえいえ、免責にはなりませんよ。それどころか、この人は二枚舌、表裏のある本当に危ない人間だということを露呈するだけだ。

そういう人物を見つけたら、適当にスルーすることにしている。弱い人間に関わると碌なことはないから。