スウェーデンは世界で一番離婚の多い国の一つで、これも真面目に検索すればちゃんと統計が出てくるのだろうけれど、
確か結婚した人の半分以上が離婚するのだそうだ。
しかしスウェーデンに住んでいるのはスウェーデン人ばかりではない。
これは10年くらい前新聞で見た話になるけれど
スウェーデン人同士の結婚だと6年以内に60パーセントが離婚し
夫スウェーデン人、妻アジア人だと、その率はもっと低くなるそうだ。
一番離婚率が高い組み合わせは、夫中近東人、妻南米人だそうで、1年以内にほとんどが離婚するのだそうだ。
私はこの組み合わせのカップルを一組だけ知っている。
夫シリア人、妻ペルー人だった。
恐らく結婚して何年も経っていなかったと思う。赤ちゃんが生まれる前に別居した。
シリア人は細かい男だった。
「なんでもきちんとしなくては気がすまない僕に、楽天的すぎて何でもなるようになる、で済ませようとする妻は合わなかったんだ」
と言う彼。
私は心の中で正直、
このうるさい男と1年も暮らしただけで、奥さん偉かったと思った。
話し変わって、スウェーデン人に離婚が多いのは
ズバリ
自分の世界を何より大事に思う人が多いからではないか
と思う。
カップルの間に何か問題が起きたとき、それに直面し、解決しようとするのではなく
安易に離婚を選択する人が多い。
それは、相手に歩み寄ることで、自分の世界が壊されるのを恐れているせいではなかろうかと思う。
よく中年や老年(あ、ごめん、壮年だった)のスウェーデン人のおさーんが、
東欧や東南アジアから言葉もろくに通じない若い女性を連れてきて結婚するのは
ここなら彼女らに対して優位に立てるからだというだけではなく、彼女らが自分の世界を批判したり、壊しにかかったりしないだろうとタカをくくっているからではないかと思う。
一人になった私は、自分で言うのもなんだが、いろいろな からのお誘いがあった。
でもスウェーデン人では魅力のある人いなかったな。
長い時間一緒にいると、皆水で薄めすぎたサフト(ジュース)みたいに退屈なんだ。
でも最近は日本も離婚率ではスウェーデンにひけを取らないくらいになっているという。
それもなんかわかるような気がする。