野田市の中心部が衰退? | 栗原もとき オフィシャルブログ Powered by Ameba

今朝は愛宕駅でチラシ配布をさせていただきました。

受取っていただいた皆様、ありがとうございました。



愛宕駅とお隣の野田市駅は野田市の中心部に位置し、中心部を貫く「流山街道」沿いは、古くからの商店や歴史ある建物が軒を連ね醤油の町として栄え続けてきた野田の歴史ある街並みが感じられる商店街と言われていました。



しかし、今ではシャッター通りになってしまいました。



シャッター通りとは。

商店や事務所が閉店・閉鎖し、シャッターを下ろした状態が目立ち、衰退した商店街や街並みを指す言葉です。中心市街地の空洞化現象を表すキーワードの一つで、特に商店街を指す場合はシャッター商店街、街並み全体を指す場合はシャッター街と呼ばれることもあります。



この愛宕駅~野田市駅の間の流山街道を調べてみました。

実際に営業している商店などは約60店。

シャッターが閉まっているのが約30店ありました。

※休日だったお店もあるかもしれません。



実際に歩いてみます。



直ぐに見つかりました。



2軒立て続けに閉まってる店が目立ちます。



歴史が感じられる店でもシャッターが。



こちらも歴史が感じられます。



写真を撮っていて悲しくなります。



しかしこの商店街でも、とても素晴らしい建物や歴史建造物も存在しています。



興風会館があります。



興風会館 は、社会教育事業の推進を目的に昭和4年(1929年)10月に建てられました。

当時は千葉県庁に次ぐ大建築であったと言われております。建築様式はロマネクスを加味した近世復興式のもので、設計者の大森茂氏は神田駿河台の明治大学旧校舎を設計した人で巧みな建築家として知られています。会館内には大ホール、小講堂、ギャラリー、会議室などがあり一般に貸し出すことができます。

館を運営する興風会は千秋社からの寄付を資本に、昭和4年(1929年)4月財団法人として設立。

平成23年3月公益財団法人に認定。



興風会館の隣には近代的な建物があります。



とてもモダンな作りです。



正体はキッコーマン 株式会社です。



そして少し歩くとこのような看板がある建物に遭遇します。



旧野田商誘銀行です。



野田商誘銀行 は野田醤油醸造組合の発起により明治33年(1900)に設立されました。「商誘」の名称は創立委員のほとんどが醤油醸造家であり、醤油の語呂にちなんで名付けられたもので、野田商誘銀行は、太平洋戦争中の金融統制により、千葉銀行に合同され、昭和45年まで千葉銀行野田支店として使用されていましたが、その後はキッコーマン系列の千秋社の所有に。



一本裏道に入ると様々な旧家や歴史を感じられる建物を見ることもできます。










現実問題としては商店街の衰退は否めませんでした。

シャッター通りと名のつく衰退には様々な原因が挙げられます。


◆産業構造や社会構造、都市構造の変化による人口減少や都市機能の衰退。


◆多種多様な大型ショッピングモールの出現により買物客の流出。


◆子供が後を継がなかったなどで店主の代替わりに失敗し廃業した後継者問題。


◆昔ながらの営業形態のままで、消費者の嗜好の多様化に対応できず競争力の減少。


◆細分化された商店街の土地や店舗建物の権利関係が複雑なことが多く、古くからの店舗兼住宅の場合、廃業した後も店主の住居として使われる場合が多いため、面的な再開発の遅れ。


◆商店街の個々の店舗ではそれぞれが置かれた経営状況が異なる上、個人が経営する店舗は店主があくまでも一国一城の主であることから、他者の干渉がはばかられたり敬遠されるなどの事情もあり、活性化に対して商店街としての意見の不一致。


などが挙げられます。

商店街が衰退し始めると寂れた印象を与えることで、さらに客足が遠のきます。

それは空店舗が増えるという悪循環を意味し、商店街の店舗の数が減ると、維持管理費やイベント等の一店舗の負担金などの比重が増え、老朽化した設備の更新が進まず、魅力あるイベントを打てず集客に繋がらず衰退という結果をもたらすことになります。



商店街の衰退、崩壊スピードは急速です。

全国的にみても同様の現象が起こり大きな社会問題となっています。



では野田市はどうすれば?

とても難しい問題です。

調査や検証など多くの時間が求められます。

1つ考えるとすれば、まずテーマを決めることです。

何をテーマに掲げて活性化するのかではないでしょうか。



例えば

・若者への創業支援

・空店舗利用した出店促進

・歴史や地域性を融合させた店作り



野田市には地域に根づいた歴史、歴史館、文化などの地域性があります。

重要となるのは、地域性でそれに伴った周辺の街並みの活性化に力を注ぎ商店街とリンクさせる事が重要ではないでしょうか。商店街にしかない、できない付加価値を見出す必要があると考えます。

「ここでしか味わえない」という感動を与えるための働きかけが必要です。



そしてもうひとつは若者というキーワードです。

空店舗を利用させ、若者の創業支援を後押しする方法も考えて行かなければいけません。



野田市では人口が高齢化して行く問題がありますので、商店街への対策を考え早急に取組む必要があります。若者の購買客が増加しないと出店している商店にも売上の減少という痛手が伴います。

購買客がいなくなる事は商店街の衰退を表していきます。

商店街の衰退の先にあるのは野田市の衰退に繋がり歴史や文化の継承も失われていきます。



私が野田市のお役に立てる時がきた際には、この問題に真摯に取り組む事をお約束します。



下記のHPでは43商店街の活性化事例を掲載しています。

商店街活性化事例レポート