今回は栗原の雑記です。文化会館の大ホールでのコンサートに行って来ました。後半の歌劇《ノアの洪水》(演奏会形式)……素晴らしかった! 演奏のみならず、企画や構成(事前のレクチャーが効果的)、ステージ全般とすべてが良かった。

 

そもそもは先日、ここの文化会館小ホールでのわが栗コーダーカルテット公演のスペシャルゲスト=吉澤先生がこのコンサートにご出演……しかも親子三世代でリコーダーを……と聞いて、これは目撃せねばと思い、出向いたのでした。

 

予備知識ゼロにつきレクチャーで知ったのですが、この曲はブリテンが地元の教会のために作ったものだそうです。そのため、プロの音楽家と教会に通う信者=アマチュアの愛好家と、みんなで演奏することを前提にスコアが書かれているようで(パートにより難易度が調節してあるとのこと)、かなり独特の編成(木管はリコーダーのみ、吊るしたマグカップ、ハンドベルなど)にはそういう一因もあったのか!……と納得。プロとアマチュアが混在して一つのステージを作る、そしてそれがこんなに聴きごたえのある作品として成立している……これは音楽の一つの理想の形ではないかと思った次第です。

 

そうそう、ステージ上の吉澤先生の親子三代の雄姿もしっかり見届けましたよ。児童合唱団やハンドベルの演奏もすばらしかったなあ。いろいろな個性の音の混ざり具合(または分離具合)がすごく素敵だったのです。

 

 

栗原