栗コーダーカルテットで岐阜に行って来ました。何ヶ月ぶりの旅仕事でしょう。個別の現地入りで、私は前日の夕方に新幹線〜在来線での移動だったのですが、乗り換えの際などに何か失敗しそうな予感がして、朝からそわそわ気持ちが落ち着かず(自宅での仕事も手につかず子供の相手をしても集中できずで)、結局かなり早めに家を出るというていたらく。しかしこれまた久しぶりの東京駅で本を物色したり、弁当の調達に集中などしていると、どういうわけかちょうど良い時間になっている。移動に対しての勘がだいぶ鈍っているようです。

でも音楽の勘の方はたぶん大丈夫、などと思いつつ、夕闇の中、無事に宿に到着。どこかに宿泊するのもいつ以来だろうか……今回ばかりは、味もそっけもないビジネスホテルの部屋の風情もまたいとおしく感じたのでした。

 

 

翌日。コンサートはもちろん感染対策をした上での開催です。会場のある武儀(むぎ)町は、美濃太田駅から車で川に沿って30分ほど上がった山あいにあり、空気も景色も良く、久しぶりにリフレッシュし、目も休まりました。普段は焦点距離が近くって。

この日はリハも本番も、演奏の際に管楽器を吹く時の体内の動き=「息をたくさん吸って」「肺にためて」「それを吐き出す」という、ふだん演奏中に無意識にしている=をいつになく感じました。オレの体の一部、けっこう労働してるなあと。

しかし当たり前ですが、家での個人練習と本番は違います。音楽の勘の一部、アンサンブル勘(?)がわずかに落ちてたのを感じました。それを差し引いても生演奏の素晴らしさよ! 楽しい。ご来場のみなさん、終始楽しそうに聴いてくださり、ありがとうございました。今月は他にもコンサートが何本かあります。

 


 

栗原