今回の内容は、12月号のメールマガジン
月刊笛仙人の自分の記事と連動しています。
まず、そちらを先に読む事をお薦めします。

11月下旬。忙しいタイミングをしばし越えたので、
自分に栄養を与えてみる。
それは例えば情報収集だったり、人との出会いだったり、
おいしいものだったりする訳ですが。
とにかく家を出て、世の中の空気から吸収しなくていかんのだな。

本当はやらなければならない事、もしくは自分が始めないことには全く進まない事がいろいろあったのだが、そればかりしていると精神バランスが取れなくなってしまうので、各所に迷惑をかけつつも中断。働き過ぎることによって、志半ばにして終わってしまう事を避ける。ある時期から心がけていることのひとつ。(けれども今月の笛仙人が届くと、ああ、この発行までに準備が間に合ってればなあと思うことしきり)。

演奏する、演奏に関わる雑務をする、
自分に栄養を与える(吸収欲を満たす)、
という3つのバランスがうまく取れないようだったら、
環境を大きく変化させる必要がある。

過去25年間、いやもう30年近いのか、
そのバンド生活で痛い程、経験して来ているのだな。

24日、キラキラを聞いていたところ、
ライムスター宇多丸さんがこんな映画の紹介をしていた。
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ラジオでのインフォメーションから、その日の上映が始まるまで
約20分しかなかったが、たまたま放送を聞いていた場所から、
タクシーを飛ばせばぎりぎり間に合う距離だったので、
人生初、タクシーで映画館に乗り付ける。
そのくらい気になった映画。

上映後、監督さんとの質疑応答あり。
映画同様にかなりヘビーな内容。
ここ数年で自分が味わったいろいろな出来事を
思ってみたりする。

25日、この日のキラキラで紹介されていた
こんなイベントにも行ってみた。
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素晴らしい芸ですね。
松村さんの物まねのチカラと、歴史に関する知識が合致。
そしてメディアでは使えない言葉のあまりに多いこと。
この魅力をテレビ、ラジオで完全に発揮する事ができないで
あろうこと。残念です。

実は初めてロフトプラスワンに行ってみたんですけど、
いいですね、この環境。
本気でモノを語ることのできそうな気が漂っています。
もっと前から通っているべきだったな。

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ちょっと固くなり過ぎたので、
お馴染みの接待ショット(うそ)。
月末になると、1日だけ骨付きハムが供出される
お馴染みのビール屋さん。
ああ、なんというジューシーさ。
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この季節は、こんなイベントに出掛けたりもする。
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シャンパンメゾンのオーナーさんと仲良くなり春先の渡欧の際に、
パリにて再会の約束をする。そんな出会いも重要だ。

写真は28日。今年もっとも力の入ったセッション。
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毎度のことですが、渋さ知らズ関係のメンバーのセッションは、圧倒的な内容になることも多いのに、お客さんが少ないことがまことに残念。大人数のバンドだけに個人単位の個性が埋没する恐れはあるのは止む終えないが、各人が普段やっているそれぞれのリーダーバンドやセッションの魅力は、渋さで垣間みられる側面だけでは全く見えてこなかったりする。例えばマンダラ2の渋さなどの小編成(10人弱?)も、一度見ると丁々発止のレベルの高さにびっくりするんじゃなかろうか。

もちろん栗コーダーのコンサートの終盤で1、2曲吹く
ソプラノサックスだけでは伝わらない、僕のアルトサックスの
音色(あたりまえですが)なんてのもあるわけです。

今回のセッションでは男らしくアルトサックス一本で挑んだつもりが、まわりのメンバーが電子音バリバリ、準備万端だったので、こりゃ困ったと、お店に置いてある簡易なパーカッションをお借りしました。そんな訳で、このセッションでは、お店の方はぼくのタンバリンを絶賛してくれました。
あれま、そこかいな。
栗コーダーでは見られないね、そういえば。
ぼくの一番得意な楽器はタンバリンとマラカスなんだな。

そのライブハウスで、ぼくが20代前半に一緒にバンドをやってたベースのマモちゃんとほぼ10年ぶりに再会。川口、昔っからタンバリンうまかったよね、って言われて、そういえばそうだったなあと。

この日の演奏の後半は、いろんな気持ちが交錯して、かなりヘビーなフリージャズ、もしくはクリムゾン的なロックに寄っていた気がする。とある場所のロックのカバーライブよりはずっとロックなムード出てたかなあ。重要なのは当時の演奏内容を真似る事ではなく、当時の熱量と同等の熱さとみた。おっと、やめとこう。こういう表現はここ向きじゃないね。

29日。初めてシネコンというところに入ってみた。
(いや、なにせ名画座か単館ものに行く事が多くてね)。
座席指定なのにびっくり。
公開前から気になっていた
ジョンのビートルズ結成前夜の映画を見る。
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もし映画を見た時間が早ければ、
そのまま楽器屋に走ってギターを買ったかもしれない。
(もちろん家に帰れば何本もあるんだけどね)。
もし自分が若ければ、明日にでも友達を誘って
ロックンロールバンドを組もうって言ったかもしれない。

12月が近づくとナーバスになる。
ぼくが高校二年生のときにジョンが死んだ。もう今年で30年か。
そのときから音楽の道に進む決意をした訳だが、
果たして今、自分のいる位置は正しいのだろうか。
大きく間違ってはいないと思うが、ど真ん中でもないな。
ど真ん中を目指して、それでいて長生き出来る自信もないしね。
ロックンロールには年を取り過ぎ、死ぬには若過ぎるって
言葉もありますな。そんな半端な年頃だね。
位置の知らせ。一の知らせ。という言葉を毎年思い出す。

今回はあえてウェブなどにリンクを張ることを止めてみた。
興味のない方がちょっと覗くにはかなりしんどい内容を
含むことになるし、今や検索すればぼくが見つけた情報よりも、
もっと適したサイトを幾らでも探せると思いまして。

自分のウェブサイトを開設してしばらく経ちましたが、
基本的には、自分のレーベルの作品の詳しい紹介と
通販用のサイトとなってます。
以前栗コーダーのサイトを間借りして、
通販させていただいていたのですが、枚数が増え過ぎて
バランスがとれなくなってしまったもので。

そこのプロフィールなどはじっくり更新したいところですが、過去を振り返るとろくな事がないので、今はちょっと押さえてます。

そこのブログってところを押すと、このフエブロに飛ぶのですが、今回書いてるような万人向けでないような内容は、今後、自分のサイトにブログ的な書き物を出来る場所を別に用意して、そちらに回すほうがいいかな、と思ったりしてます。

あまりロックンロールに触れ過ぎた専門的なことを書いても
場違いですしね。政治的な事(基本ノンポリですが)や、
18歳未満にふさわしくないお色気なことも、
こっちにまわしてみようかな。

これで、栗コーダーの4人全員が個人ウェブサイトを持ってしまいました。そうするとレットイットビーが近づくと思ってやめてたんですけどねえ。表現場所を複数持つ事による長所を、的確に意識していくべきでしょう。それは音楽に置いても同様。そろそろ自作を作る時期かもしれません。

川口