21時からの打ち合わせで、ちょっと早く到着すると佐藤さんが「栗原さんはチョコがいいですかフルーツがいいですか」と言うのです。
テーブルを見ると、ケーキの入ったような箱が二つ。お菓子に違いない。冷えてそうだから生菓子かな。
「いや、具体的には中を見てみないとなんとも言えません」とうっかり正確に答えてしまった。しかし。打ち合わせ準備中で大変そうなこの場で、箱をわざわざ今すぐ空けてもらって確かめるというのはいかにもオトナゲない……ので、中を見ずに真剣に考えてみる。集中力はあるほうだ。考える。そうだ。チョコは好きだが、チョコを使ったお菓子、はどうなのか? 自分の傾向、コーヒーは好きだが、コーヒーを使ったお菓子はいまひとつ、ということは知っている。類推し考え抜いて「フルーツにします」と、結論を出した。

中身ははたしてロールケーキで、何でも堂島ロールというちょっと有名なものらしい。並ばないと買えないような、つまり2~3人しか並んでない時に前を素通りするとちょっと損した気持ちになるような(内野さんによる。わかる!)そんなアイテム。そしてより多く有名なのが(翻訳かい)自分の選んだフルーツのタイプだそうで、まずはそのことに満足。

じつはローケーキは好物です。わりとノーマルな感じでしっとりしてるのが特に。
しかし断面を見ると巻きが中心まで到達しておらず、餡(この場合はなんと呼べば正確か?中身の、フルーツ含むクリーム部分)がちょっと多すぎるような。バランスは大丈夫か。いくら有名店でも工夫し過ぎではないか。

……という不安は杞憂に終わった。

じつに美味しかったのです。スポンジ部分も程よくやわらかくしっとり。クリームの中のイチゴやキウイや柑橘の仲間の何かは、予想どおりの爽やかさ。しかし驚いたのは、半分ほど食べたところに何とバナナが入っていて、それが意表をつくウマさで、まわりのと相性抜群、気がつくとあっと言う間に食べきってしまい、思わず「美味しゅうございました」と発音してしまう自分。ご存知の方はご存知かもの、料理記者歴ン十年、岸朝子になってしまったのだ。

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私の記憶が確かなら……食べることに集中していたため、写真を撮り忘れた。
ネットで見つけた画像です。
申し訳ないですが、載せさせていただきます。

ところでバナナが入ってるのって、ぼくは初めてで驚いたのだけど、もしかして普通のことでしょうか? 
自分が知っていること世間の標準のそれとの擦り合わせが、むずかしいです。

チョコ味もおいしそうでしたよ。
こういう差し入れの時、つまり種類が複数あるケーキなんかの分け方は、譲り合うと面白くないから、変にオトナゲ出さずに、食べたい物をちゃんと主張した方が楽しいと思います。

他でもやっているやり方なのかも知れませんが、栗コーダーで良くやるのは、こんなの。
4つ別々のケーキがあるとして、「せーの!」で自分の食べたいもの一つを指差す。バッティングしなければ、それに決定。バッティングした人は、ジャンケンするなり話し合って交渉するなりして当事者同士が示談で決める。たいていはジャンケンになりますが。
読みを入れて、第一希望に集中しそうな場合はそれを避けて、最初から第二希望を指差す、なんていう高度な作戦も使えるし、何よりちょっと燃えるんだよね。

打ち合わせの前はNHKで昨日の録音のミキシング。

いつもエンジニアの方には、「オレの言うことは信用しないでください!」と言いながらミキシング作業してます。だって自分が思って言った通りにしてもらうと、あんまり良くないんですよ。あはは。

その前は、家でデモ音源つくる。ここんとこちょっと密度高めで。
合間にTVで真央ちゃんも見たよ。すごいなーまったく!


画像少し。昨日のとセットになります。

ミキシングは昨日と同じスタジオ。
ブッキングの関係で、コントロールルームのみの使用となりました。
スタジオ側がちょっとモッタイナイ……?
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正面奥に向かって、やや左側から。
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右側手前がピアノブース、その奥(左)が打楽器ブース。

私はこの広い所の真ん中でした。

正面奥に向かって、やや右側から。
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左の手前、ちょっと見切れてるけどドラムブース。
その向こうが川口君のブース=窓三つ分。
その奥が近藤君の。
そして正面奥の広いスペースが関島岳郎の部屋(ここのみ敬称略失礼)。



川口君写真どうも~。
この場合のデートコースとは、デートコースペンタゴンロイヤルガーデンの略称で。

栗原